カニさん
カニバサミに必要な部品届いた!!!
バカがよぉ。誰だよこんなの作るっていったやつ。私だよ。
会社の飲み会で最近何作ってるのって聞かれて(私は嘘がつけない)「カニのハサミみたいなの作ってますね~」って報告したら、前のめりで話聞いてきたね。
会社の人間は皆技術屋で、新しい技術に目がない。その上、私のことを変なやつと思っている。ジョラエモンと思っている。
そんでもって、中国に勉強に行けと言われるなどする。
冗談ではなく、グループ会社の人から欲しいと言われ、答えにつまるなどする。
おいおいモテ期か?やべーっておじさん私安くないよ?めちゃくちゃ金かかるよ?
まだ移籍は進んでいないが、そのうち本当に海外に出るかもね。日本は法律がめんどくさいので海外の方が色々優しいのだった。
ちなみに、カニバサミはとても人前に出せる物ではなかった。
さっそく組み上げてお風呂場で試運転をした。
なぜお風呂場かと言えば、切る対象がカボチャで部屋が汚れそうであったし、外でこのデカブツを作動させるにはあまりにも!!あまりにもな見た目をしているのだった。
私は私の異常性を理解している。
そんでもって不慮の事故を考慮して、頭には本物の防弾ヘルメットに消防御用達のポリカーボネートのゴーグルをつけて望んだのだった。
メキメキズバン!と音を立ててカボチャが転がった。
ひひひひひ。めちゃこわかったぞーー。計算上大丈夫でもエアは爆発の危険があるからなー。
ぐちゃぐちゃになった果肉がバスタブに転がって。
アドレナリンドバーッて出て。ああ、たのし。この世の天国よ。マジで生きてる感じ。皆生きてるか~?私はここにいるぞー!
強化外骨格マジ頑張っちゃおう。できればサーボとマイコン積んでみたいのよ。そしたら無敵だから。人間の肉体には限界がある。だったら機械で補えば良いじゃない。
ゴリラかサイのイメージが良いかな。




