新企画始動
私、本業で設計をしているのだが、どうしようもない性分で、因果とも言うべき特性で、真に美しいものを作りたくなってしまうのだった。そのために勉強してそのためにこの仕事をしているのである。
鎧の美しさとはなにか。バカみたいな見た目。目立つことしか考えていないような設計。そこに必要な防御力を載せた矛盾の中に宇宙がある。
次の鎧は片腕で重量40キロくらいの物を作ることとした。壁にパンチで簡単に穴開けられるくらいのやつが欲しい。そのために必要なのが、エアシリンダとタンクである。人の能力を越えた鎧を作るには人の能力を越えた機械を積めば良いのだ。
それ以外にも厚さ12ミリの鉄板を加工できるようにプラズマカッターを導入することになった。鉄板は複雑な形状の加工ほど値段が高くなるし、海外からの発送を待っていられない。日本の企業の殆どは個人と契約を結ばない。割に合わないからだ。だから自分で作る。なにか問題起こしても足がつかないし。楽しいことは早くしないと。ちなみにプラズマカッターは武器ではなく、鉄の加工用。アニメやゲームと違って使用に際してはいろいろ制約があるのだ。
作るもののイメージは、解体用重機。あのアームを鎧に載せる。バカみたい。カニバサミだ。本当は油圧シリンダが良いのだけれど、さすがに油圧ポンプと電源を背負って歩くことができず、エアシリンダとした。エアシリンダだと力を出すために内径を大きくしなくちゃいけないので独自設計でやらないといけなかった。
めっちゃ楽しい。本当はサーボモーターも使いたいのだけれど、電気回路の設計がまだできないので悲しい。
そうそう、名前をつけてあげないと。とりあえず製品名称は『大蟹鋏具足一型』とした。




