イベント
一般人の多いイベントに行くと、問題が多い。
普段、コスプレをした人を見慣れていない人がイベントにいるので、面白がって見てくるのだが、そこにいるのは本物の甲冑を着た私である。考えてみて欲しい。アニメキャラを見に行ったら、なんか映画の世界から出てきたようなやつがいるのだ。しかも今日は、諸事情によりフェイトの聖剣エクスカリバー付き。
当然足が止まる。で、彼女の後ろには、人がごった返しているわけで、当然、高速道路で渋滞が発生したような状況となった。
彼女は、私の顔を見て、足の先端から頭の先っぽまで舐めるように見るのを2回もやってから、口はパクパクとお魚のように開くばかりだった。
「あ、あ……」
「西の棟に囚われの姫がいると聞いて来た。なにかご存じか?」
とまあ、この様に私が騎士の格好をしていったものだから、周りからはフラッシュ付きのカメラを向けられ、人に囲われ、押され、もみくちゃにされる。
それどころか、他の鎧着用者もこっちに集まってくる(鎧を着ている人にはお互いにシンパシーみたいのがあって、それは友情だったり、相手の戦闘力を図りに集まってくる)
もー。目が火花を散らすようにジロジロと見てくるのだった。私も見る。
彼が着ていたのは赤揃え、頭から足先まで真っ赤な漆塗りの鋼でおおった立派な日本鎧であった。
こっちは南蛮甲冑ではあったが、握手をしたかった!!!
声をかけずに分かれたけれど、他にもロスリック騎士もいたし、もう最高ね!皆あっっっついのよ!気温30度近いなか、弱い姿なんて1つも見せずに淡々と着ているのだ。
それから、今回会場にいた警察は使えなかった。何処のとは言わないけど、こっちを見ようともしなかった。こっちはガン見しているのに。皆命大事なのだ。そりゃ、殴り合いなりしたくはないわな。今回の西洋甲冑は腕に刺があるので、柔道も効かない。
さらに改造して防御力を強化する予定だ。




