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鈍重に

 チェーンメイルを手に入れた。


 失敗した。

 私はここ数ヵ月でめちゃくちゃに大きくなったのであった。Tシャツの袖口が腕に食い込み血流が止まるなど日常であった。

 当然発生する、着れない、という事象に目を白黒さて私は諦めた。


 あれ着れないよ。なんか知らんが9キロもあるし。欲しい人にあげる予定。

 そもそもチェーンメイルは刃物を通さないだけであって、衝撃力はそのまま伝えてしまう。


 腕に斧を振り下ろさなくて良かった。おそらく私の骨は粉々に砕けていただろう。


 そんなことがあって最近の設計思想としては、日本鎧の機能性と西洋甲冑の防御力を両立させようと踠いている。


 どちらの鎧も乱世では使われたが、飛び道具、特に鉄砲の進化によってその姿を消していった。日本の場合は平和になったから、というのもあったでしょうが、やはり、正当な後継を作るべきであろう。


 面白いことに、平和世界でもバリバリにアーマーの開発をしていたアメリカを参考にすると、彼らはまったく使用者のことを考えていなかった。


 その糞重たい装甲を、兵士が一日中、何週間も身に付けると本気で思っているのか?と聞きたくなってしまうそれは、しかし、そこまで鈍重で堅牢にしても人は死ぬということを表しているのだった。


 もーーウクライナの戦場の動画など見ると、どの国のアーマーも確実に人の命を守れるものが存在しなかった。

 弾を防いでも、中の人間が死んでしまうのである。


 空飛ぶ戦車ことレッドドラゴンに出会ったら、どうなるだろう?


 その糞重たい鎧をどこまで信じられるだろうか。


 どうせ死ぬなら脱いだ方が良いという考えにも至らないか。


 だが私はあえて、さらに鈍重となろうと言うのである。

 誰かが言った『誰もやらないならば、俺がやる』


 



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