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鎧を手にいれるまで

 ことの発端は、人生に飽きてきたために、何か意味のあることをしたくなった事だ。私の人生はこの諦めにも似た退屈と、新しい世界に飛び込むことで作られている。


 問題は鎧を手に入れるのが非常に難しいということだった。特に日本の鎧は職人が少なく、通常の手段で手に入れようとすると古いものを買って着るしかない。


 しかし、戦国の世で活躍した鎧はどれも現代の日本人体型とは異なり、殆どの場合着ることが出来なかった。当時の日本人は平均身長が150cmほどである。対して私は181cmであった。


 かといって、偽物のプラスチックの鎧を身にまといたくない。それでは意味がないのだ。


 幸い、私は設計を嗜む。ならば図面を書いて発注すれば問題ないなと作成を行った。


 残念ながら日本には請け負ってくれる業者がおらず、発注は国際展示場で知り合った中国の業者にかけることとなった。鎧の総重量は25キロ。送料だけで一万円もする。


 かくして我が物となった鎧であるが、それを都会で着るのは実に簡単だった。

 日本にはコスプレできるイベントがあり、そのイベントの一貫で都会の歩道を歩くことができた。それも、何も知らない一般人が普通に生活をしている都会を、である。


 移動時、武器を隠してさえいれば日本刀の模造品を持ち歩くこともできた。

 大丈夫か日本。

 利用規約を3回読み返したがどこにも『本物の鎧を着て参加してはいけない』とは書いておらず、ついに私はその日にこぎ着けたのである。





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― 新着の感想 ―
[一言] 楽しそう。続きを待つ
[一言] また、気合の入った参加者ですね(違う) 目的が別物ではありますが……楽しそう。大鎧とか着ても辛そう。
感想一覧
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