6.明良の服を選びたい茜
「ねぇ・・・明良ちゃんは服とか・・・好き?」
とりあえずショッピングモールに着いたら、茜が言ってきた。自分は、そこまで服とかは興味なかった。そもそも起きた時でも寒そうなのに水色ワンピースをきていた。実際寒かったし。だから多分、センスもない気がする。
「いや、多分お、私は・・・そこまで・・・」
「そ、うなのかな・・・意外と似合ってる気がするけど今日の服・・・」
そう言っても、自分は本当に適当に服は決めてるし・・・まぁいいか。
「まぁいいや!明良ちゃん!私に服選ばせて!!」
「え、えぇ・・・」
そう言って、少し不満そうだった明良にサクラは、
「明良さん、せっかくだし楽しんだら?」
「え、わかったけど・・・」
そう言って、とりあえず明良は、
「わかった、行こうか、でも私は選べないけど・・・それでもいい?」
「うん!」
そう言って、少し肌寒かった外から中にはいった。
「ねぇ!これとかどうかな?」
茜がいい感じの服を組み合わせて明良に照らし合わせる。そんな感じで選んでる。
明良としては、やっぱり恥ずかしい。元男なのに、幼なじみの女の子として過ごすのは厳しかった。でも、「ち、ちょっと・・・キツい・・・」とは言えなかった。普通にバレるのは余計きつくなるのはわかってる。
「ま、まぁいいかな・・・」
としか明良は言えなかった。サクラが前にいるのでその言葉を少しだけ変えていってる。
「そうかな!じゃあ次これ!」
そう言って、沢山服を持ってくる。鏡で自分の見た目を見ると、確かに可愛いけど・・・
何かまけてる感が凄かった。
「めっちゃ服買えたね明良ちゃん!」
「う、うん・・・」
そう言って、とりあえず面倒だからコインロッカーに服を入れる。さすがにもう服とかはないよねとは思った。
「よし!ゲーセン行かない?明良ちゃん!」
「え、う、うん・・・」
ゲーセン自体は嬉しいけど・・・サクラも行きたいって言ってたし。(サクラのことは一旦話した)
「茜はさ、ゲー厶とかすき・・・」
ゲーセンに着いて、そこを向いたとき、急に頭痛がした。明良は頭を抑えてた。
「だ、大丈夫!?明良ちゃん!」
「う、うん・・・」
そう言っても、なにも変わらないけど。気がついたら、意識が無くなっていた。
「明良さん・・・ごめんなさい茜さん、ちょっと送って来ます・・・」
そう言って、さっと明良の肩を担いで行った。




