5.起きてたら、茜きて
「おはよう、明良さん!」
朝になったんだろう。結構小鳥のさえずりも少し聞こえてくる気がする。
「ああ、おはよう・・・サクラ・・・」
「私、昨日明良さんのお母さんに聞いて、なんと正式に住めるんです!明良さんの監視として!引きこもり脱却ね!」
「いや・・・なんで監視とか・・・そもそも俺そこまで引きこもりじゃないだろ・・・」
とりあえず、部屋は普通に空いてないし、監視役だから同じ部屋とか。まぁ・・・いいけど。
「じゃ、着替えますか!私は基本死神用私服なんで!」
そう言って、さっと右腕を上げ、どっちかというとふわりとした服装になった。
「どうですか?明良さんもお揃いとかどうですか?」
「いや俺は・・・遠慮しとく」
そう言って、サクラは1階に降りて、適当に黒っぽいパーカーとなんとなくの黒タイツ+チェックスカートにした。明良がいつも何着てるかは知らないけど。引きこもりなら黒めだと思った。
とりあえず適当にサクラとご飯を食べて、適当に準備してたら、急にインターホンがしたから、とりあえず玄関からでた。
「明良ちゃん!今日どこいく!?」
急にそう言ってきて、びっくりして何も言えなかったけど、一瞬だけ幻影としたサクラが言ってきた。
「この子は 佐谷 茜です、まぁその反応で正解だと思います」
「はぁ・・・で、なに?茜」
軽く愛想つかせて言ったら、茜は、
「わ、私のこと・・・あ、茜って!!」
そう言って、目を光らせて近づいてきた。
「あ、あ、茜さん!?ちょっと・・・」
「あぁ!ごめんごめん!」
そう言って茜は元の位置に戻った。
「それで、茜はどこ行くの?」
「いや・・・考えてない!明良ちゃんは?」
「いや・・・ショッピングモール行こうかと・・・」
そう言って、とりあえず茜と明良、とりあえず後ろにサクラで歩いていった。(とりあえずサクラのことはいった)