4.幻覚と現実のサクラ
「ごめん・・・結構時間かかったよね・・・」
明良はトイレに行ってたけど、何しろ初めて、さすがに時間がかかってしまった。
「大丈夫!まぁ、私は何もできませんけど・・・そうだ、お風呂いきますか?」
兄と弟は夜ご飯前に入ったらしく、あと自分だけみたいだった。
「うーん・・・わかった・・・」
そう言って、明良は2階から適当に服を取ってきて洗面所に行った。
「はぁ・・・恥ずかしい・・・」
身体は絶対見ない、それだけを思って湯船に入っていた。そう思ってたら、身体が洗えないが。
「明良さん、大丈夫ですか?」
サクラが、洗面所の所で言ってきた。いや、何も多分出来ないのに。
「いや、大丈夫・・・かな?とりあえずサクラは戻ってて!」
そう言って、多分気配は無くなったから大丈夫だろうと思った。
「はぁ・・・たしか今日土曜日でよかった・・・俺明日急に明良ちゃんの学校いくとかしんどいわ・・・」
しょうがないから身体を軽く洗っていたが、どうしてもこの状況が飲み込めなかった。多分好きなのに、会えないのに、入れ替わるとか、おかしいとは思ってる。
「一ヶ月とかいってたけど・・・なんでなんだろ・・・」
多分、今考えてもしょうがないとは思ったけど。
「上がったよ・・・はぁ・・・」
少しだけ赤面していたが、なんとか部屋に戻ってきた。
「あ、おかえりなさい明良さん!あの・・・ちょっと手を触ってくれますか?」
何を言ってるか分からなかったが、とりあえず触ってみたら、触ってる感触があった。
「あの・・・すみません、私、一応人から見える事も出来るんですよ!どうですか?」
「いや・・・さっき言って欲しかった」
「あ、ごめんなさい・・・」
そう言って、さっと電気を消した。
「あのさぁ・・・なんでこうなるの?」
寝てたら、隣にサクラがきた。結構窮屈だった。
「いや・・・だって・・・じゃあお願い聞いて、明良ちゃん」
「う、うん・・・」
「明日、2人でショッピングモール行かない?」
「いや無理」
「私ゲームとか好きだよ」
「やっぱいく」
単調なのか、どうしても反応してしまう。まぁいいけど。それでも添い寝はきつい。
「あのさ・・・ここ俺のベッドなんだが・・・」
「いやいや・・・ここは明良ちゃんの部屋じゃないの?」
正論過ぎて何も言えなかったからさっと眠りたかったけど、ずっとサクラが話してきて寝れなかった。
真面目な話
女の子の名前があきらってそうそういないよね
そういや、結婚するとしたら苗字めんどくさくなるけど実際いるのかな?