3.明良とサクラ
とりあえず部屋に戻ってきた。そして、自分に、秋来に電話をかけた。
「も、もしもし・・・上杉さんですか・・・」
「あ、はい」
多分、秋来の兄だった。すんなり、明良はいった
「あの・・・秋来・・・くんはいますか?」
自分の名前を呼ぶのは、なにか照れくさいけど、しょうがなかった。
「あ、秋来?おーい、明良さんがー」
そう言って、秋良を呼びに行った。
「あの・・・秋来くん・・・」
「え、あ、明良ちゃん!?なんでおれの電話知ってるの!?」
そういって、間違えてさっと電話を切ってしまった。その後、泣いてしまった。
「明良は俺なのに・・・俺は俺のまま・・・つまりこれって・・・」
「大丈夫ですか?明良さん」
急に隣にサクラがきた。ほんとうに意味が分からなかった。
「すみません・・・でも時代改編するとやばいので一旦こうしてます・・・」
「いやいや!?入れ替わりじゃ・・・まぁいいか
」
「すみません・・・あと、私・・・幻覚みたいな存在・・・なんで・・・まぁ存在状態にもできるけど」
「いや関係無さすぎね!」
そう言って、適当にスマホを開いたら、日付が11/24だった。
「あの・・・これ日付ずれてるんだけど・・・」
「あ、言い忘れてました!これ1か月前です!」
ナチュラルにサクラが言ってきて、明良は驚いた。
「いやそんな予定変更みたいに言うなよ!」
気がついたら、かなり外が暗くなっていた。
「明良ー!ご飯出来たけど居る?」
1階から声がした。記憶では、母は基本仕事だから夜はいなかった・・・はず。だから、多分これは・・・兄だろう。
「わ、わかった!」
そう言って、ドアに向かったがサクラに、
「ちゃんと待っててよ、サクラ」
「わ、わかったよ!」
そう言って1階に降りていった。
「今日・・・なんか姉ちゃん静かだよな・・・」
夜ご飯を食べてる時、少し聞こえてきた。確かに、自分はご飯中はほとんど喋らんけど・・・それでもバレるのはさすがに不味かった。
「そ、そうかな?」
「そうだよ姉ちゃん!」
そう言っても、夜の明良は知らないし・・・しょうがなかった。
「ま、まぁ・・・別にいいんじゃない?じゃ、俺もういいから、今日お願いな、明良」
そう言って、食器とかを片付けて部屋から出た。
「姉ちゃんさ・・・なんか今日変だよな・・・」
「はぁ!?いやいや、いつもの明良だって!」
「・・・まぁいいけど、俺もいくから、片付けお願い」
そう言って、弟も部屋からでた。
「明良さんって、やっぱり大変ですね」
「うん・・・俺、本当に・・・務まるかな・・・」
「多分大丈夫ですよ!」
そう言ってゆっくり洗っていった。