明良も会いたかったのか
あれから、1週間くらいが経ったが、ほとんどなにも変わんない、普通の日常だった。
幸いなことに、ほとんど雨が降り、体育は全て保険だつたので、一旦は安心してる。
でも、なにも変わることの無い、普通の日常だった。というのは確実だった。
今日は土曜。いつものようにフレンチトーストを作って食べて、2階にいた。
「はぁ・・・退屈」
今日は茜は部活なので、特に誰も来ることはないだろう。そういや、ほとんど明良のタイムラインとかは見てないので、とりあえず見ることにした。もしかしたら、今後重要になるかもだし。
[早く・・・友達に会いたいな]
[最近まじで病んでるんご]
[友達のチャットのアカウント知りたい]
などのことしか最近はなかった。多分、友達というのは、俺、秋来のことなんだろう。
正直な話、申請送れば全て済む話なのだろう。だけど、したくはなかった。
「大丈夫ですか、明良さん」
「あ、サクラ・・・」
「会いたいのですか、この身体でも」
「・・・無理」
明良でも、無理なのはわかってる。もし、会いに行こうとしたら・・・怖かった。
「ごめんね、サクラ・・・」
あの時の祈りは通じてるのかもしれない。だけど、それはこの身体になってるだけ。実際に会えてない。それに、今はこんな感じで言ってるけど、実際もっと理由があるのかもしれない。そう考えると、無理だった。




