9.恋人にしたい人と
「やっと着いた・・・結構きつい・・・」
結構距離があるんだなと思ったが、やっと学校に着いた。
「おはよう!明良ちゃん!」
「ひゃぁ!?」
後ろから茜が声をかけてきた。咄嗟に可愛い声を出してしまった。
「最近反応いいね!明良ちゃん!」
「いやお、私は驚いただけだから!」
「それより、大丈夫なの?休止しちゃって」
多分、Vtuderのことだと思う。そもそも、なんやってたのかは、よくわかんない。インドアの理由には鳴るだろうけど、少なくとも・・・
「う、うん・・・大丈夫!しばらく休みたいし・・・」
「まぁ、たしかに大変だろうね、イベントとか結構やってたんでしょ?」
「・・・学校入らない?」
そう言って、さっと明良は入っていって、
「え、待ってよ明良ちゃーん!」
そう言って、茜もついていった。
「・・・なにかおかしくない?」
独り言だけど、なんとなく言ってた。靴箱の場所とか分かってたし、教室とかも何も見なくてもわかった。
「それはもちろん、私のお掛げです」
「・・・やっぱサクラか・・・あのさ・・・」
「どうしたのですか?明良さん」
「あんがと」
そう言って、とりあえず本を読んでいた。謝りたいけど、謝れなかった。まぁ・・・教室の中じゃ妥当か。
「おはよ!明良さん!」
「え、あ、あ、あの・・・」
唐突に男の子が話しかけてきた。もちろん、知ってるわけながない。
「この人は、如月こうきくんです、あなたが好きですね」
「は、はぁ!?お、俺がすきって!」
咄嗟に俺っていってしまったけど、全く理解出来なかった。
「な、なんで俺が好きってしってるんですか!?」
「いや、そ、その・・・」
そう言って、本当に不穏になってしまったから、咄嗟にトイレに隠れに行った。




