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妖精の子守唄  作者: のく太
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妖精の輪環 5

初ブックマ、評価頂きました!ありがとうございます!こんなんですが、お付き合いいただけると嬉しいです!

  前を歩くフレデリアとシスリナは、どうやら早くも意気投合したらしい。

  二人の笑い声を聞きながら、ペイジは小さく嘆息した。

  まだ魔物が住まう森の中である。いつどこで魔物と遭遇するかわからない。

  既に多くのゴブリンが襲ってきていた手前、二人の陽気さに少しばかり苛立ちすら覚えてくる。

「大丈夫だろ」

  ペイジの心を見透かしたようにクロナが言った。「さっき周辺探索したけど、ゴブリン一匹見当たらなかったぜ」

  それに、とクロナは続けた。「シスリナは、風の魔法で周囲を警戒しているから」

  その言葉に、ペイジは少し驚いた。

「シスリナは妖精なのか?」

  人間と妖精は、外見から見分けをつけるのが難しい。

  身体能力に優れ、繁殖力が高いが短命な人間。

  人間に比べ身体能力が低く、子供を産むことが難しい妖精。その分有り余る魔力と膨大な魔法を扱う(すべ)、なによりも不老に近い寿命を持っていた。

  なかにはクローディアのように剣を振ることに特化した妖精もいるが、それは少数派であった。

  また、妖精は美しい容姿をしていた。そのため、観賞用や愛玩奴隷として人間に捕まり、飼われる妖精も少なくない。

  そして、妖精の身体には長命になれる血が流れているという胡散臭い噂話が一種の常識のように語り継がれているのだ。

  人間が自身の欲望のために妖精を狩り、妖精は身を守るために人間を殺す……負の連鎖は止まることを知らず、今では修復不可能なほどの溝ができてた。

  人間と妖精の共存を目指す国もあることはあるが、それは限りなく少ない。

  確かにシスリナは愛らしい顔立ちをしている。だがそれは年相応のそれだとペイジは思っていた。

  そしてシスリナが妖精なら、クロナも妖精なのだろうか。

 アリスはそれを知っているのだろうか?ふとした疑問が脳裏に浮かぶ。

  幼き頃から一緒にいるとはいえ、人間のペイジと妖精のフレデリアが一緒にいること自体が普通ではないのである。

  ペイジの言葉に身を固くしたクロナは、「それは……」と、言葉を濁した。

  ペイジは触れてはいけないところに踏み込んでしまったことに気がついた。

「すまない。余計な散策だった」

  苦笑したペイジが言った。

  普段から杖を振り回し、魔法もバンバン使う妖精であることを隠さない妖精が近くにいるため、感覚が麻痺していたようだ。

  その言葉にクロナは、何か言いたそうな表情を浮かべたが、「ああ」と短く返すにとどまった。

駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

今回はスマホ打ちのスマホ投稿です。非常にやりづらいですね。スマホ…でもこれからもスマホ投稿(´;ω;`)

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