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妖精の子守唄  作者: のく太
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妖精の輪環 6

 どうやらシスリナが継続的に癒しの魔法をかけていたらしい。いつの間にかペイジの身体から痛みは抜けていた。

 ようやく一人で歩けるようになったペイジは、この二人がいなければと思い、ゾッとした。

 改めてシスリナとクロナに礼を言った。

 森を抜ける頃にはもう日が暮れようとしている。

 フレデリアがランタンに火を入れる。

 その様子を見ていたクロナが口を開いた。

「なあ、ペイジさん。あの紫色の世界はなんだったんだ?」

「ペイジでいい」

 そう返しながら、ペイジはなんと応えていいのか悩んだ。実は自分もよくわかっていないのである。

「……恐らく禁呪の一つだろう」

 ペイジたちは偶然にもあの日、国の外に出ていた元住民の話を聞くことができていた。

 空に突如現れた紫色の蝶。輪を描くようにその数を増やし、死をばら撒きながら城へと飛んで行った…

 その様子から『妖精の輪環(フェアリーサークル)』呼ばれるようになったらしい。

 禁呪はその名の通り、国同士の取り決められた禁じられた呪い、魔法のことだ。

 禁を破れば、世界中の国を敵に回すことになる。また、その危険すぎる力は、行使した人間や妖精にも多くの犠牲の上に成り立つことが多いという。

 それでも、『妖精の輪環(フェアリーサークル)』は使用され、国一つ滅ぼす程の成果を上げた。

 おそらく、他の国も研究を始めているだろうとペイジは思う。

「『妖精の輪環(フェアリーサークル)……」

 呟く声。振り返ったシスリナもどこか心配そうな表情でクロナを見ている。

「まあ、生き延びれたのだからいいじゃないか」

 殊更(ことさら)に明るくペイジは言った。

「それよりも、アリスが二人を心配していたぞ」

 ペイジの言葉にクロナとシスリナは一度顔を合わせてから首を傾げた。

「アリスって……誰ですか?」

 遠慮がちにシスリナが言った。

 その言葉に言葉にペイジは身体から血の気が失せるような感覚を覚えた。

駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

読んでくださっている方々には申し訳ないのですが、これより不定期の更新となります。気長にお待ちいただければ幸いです(;ω;)

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