2
お母さんにバレないように家を出たゆうくんは、おばあちゃんから聞いていた逆さ虹の森の入口になるという大木にやってきました。
「つかれちゃったな…」
お出かけして、こんなに疲れたのは初めてかもしれません。
「いつもだったら、おかあさんがおやすみしようかっていってくれて…」
いつもであれば、お出かけしたらお母さんがゆうくんの様子を見てお休みをとってくれます。
「ううん!おかあさんはぼくのこときらいなんだから」
ゆうくんはどうやらお母さんの優しさを認めたくないようです。
意地を張ったゆうくんは、大木を触ってみました。おばあちゃんが言うには、大木を触っていると森への入口が開く場合があるというのです。
「うーん?」
触っていても何も起きません。分からないままに触りながら一周してみると、大木が突然光り始めました。
「わっ!?」
ゆうくんは眩しさに思わず目を瞑ってしまいます。
次に目を開けた時、景色がまったく違うものに変わっていました。
「うわあ、みどりばっかりだ」
見渡す限りの緑に思わず感嘆の声を上げたゆうくん。どこを見ても深い緑でいっぱいです。街で暮らすゆうくんにはなかなか見られない光景でした。
好奇心いっぱいで歩いているとコン、と頭に何か落ちてきました。
「ドングリだ。あつめておかなくちゃ」
ゆうくんはよろこんでドングリを拾いました。目的地のドングリ池では必要なものになります。ところが。
コンコン、とドングリが立て続けに落ちてきます。しかも、必ず頭の上なのです。
さすがにゆうくんも不思議に思って上を見上げてみました。
「リスさんだ!」
なんと木の上にかわいらしいリスがいました。




