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対象不明ラブレター

 ドアが開いて3年2組教室に入ってきた彼女が、笑顔で元気に声をかけた。

「やほやほ。どもども。真斗(まこと)くん待ったかい。待ったかな。いいや、あまり待ってないよね」

 そんな風に声をかけてきた彼女に、彼はうんざりした顔で返した。

「いや、皆元(みなもと)さん。そこそこ待ったよ……。ここまで待たされるとは思わなかった」

「はっはっは。めんごめんご。しかし、素直だねぇ。ふつう『いやいや、全然待ってないよ』ってフォローしてくれるところじゃないかな?」

「すでに下校中の僕を『せっかくだから一緒に帰りませんか』と、学校に呼び戻して、この寒い中、教室で待つこと1時間弱。――フォローとか無理だろ。僕がキレて怒りださないことに、皆元さんは感謝した方がいいと思う」

「はい。その通りですね。ごめん! お待たせしました。待っていてくれてありがと」

「うん。まあ、いいよ。来てくれたし、謝ってくれるなら。あんまりにも遅いから何か事件に巻き込まれたんじゃないかと心配した」

「あはは。いやいや、そんなに簡単に事件に巻き込まれたりなんか……あれ? 私、している? 巻き込まれている?」

「してないよ? それにどちらかというと巻き込んでいる方」

「ほらほら私、探偵気質だし。――よし、気になる人は、前巻をチェックだ!」

「ヘッポコ探偵が何を言ってるんだよ……。てか、前巻って。なんてメタい……」

「ま、それよりも帰ろうよ。真斗くん」

「ああ、うん。そうしよう」

 彼が鞄の中にものを片付ける。そのとき彼女の眼がきらーんと光った。


「まてまて」


「ん? どうしたの、皆元さん」

「真斗くん、――今なにを片付けた?」

「ん? なんのこと、皆元さん」

「ソレのことだぁ!」

「え? ――あ。」

 彼女が、彼が鞄に片付けようとしていた『ソレ』をひったくった。

 白い便箋と手紙のセットようだ。

「ちょっとなになになに、この手紙、呪いの手紙? いやいやいや、もしかもしかしてラブレターいやラヴレター?」

「ちょっ! 皆元さんやめ――」

 異様なテンションで彼女は手紙を見る。読む。


《突然のお手紙で驚かせてごめんなさい。

 あなたのことが好きです。

 テニスをしている姿や友達と会話しているところを見て、かっこいいと思いました。

 それから、あなたのことを意識するようになりました。

 必死なところ、友達思いなところ、実は優しいところも、愛おしいと感じます。

 実は、あなたに助けられたことがあって、そのとき告白しようと決めました。

 繰り返しになりますが、あなたのことが好きです。

 まだ話したことは少ないですが、これからいっぱい話してあなたのことを知っていきたいと思います。

 わたしはあなたとお付き合いをしたいです。

 予想外の告白で驚かせてしまったなら、ごめんなさい。


 あなたの解答を待っています。                           》


 彼女が、驚いた。

「本当にラブレターだあああああああぁ!」

「はあ」

 彼が溜息をついた。




 彼女が机上に深々と頭を下げた。

「スミマセンでした」

「うん」腕組みして見下ろす彼が言った。「ちゃんと反省してくれ」

「真斗くんなんかキビシイなぁ」

「まあ、ね。これは僕だけの問題でもないし。手紙を書いたヒトも、他人に読まれるのは本意じゃないだろうし、想定してないだろうし、嫌だと思うから」

「あ、うん。そだね。――ごめんなさい」

 彼女は本当に、申し訳なさそうに眼を伏せて謝った。

「ああ。まあ、見てしまったものは仕方ないさ。でも個人の事情――プライベートなことなんだから、気をつけるようにね」

「……うん」

「さて、それじゃあ、帰ろうか」

「……」

 彼が手紙を鞄に詰めて、片付ける。帰り支度をする。

「……ねえ」

「ん? なに皆元さん」

「……それで、真斗くんは、どうするの」

「え? なにが」

 彼女は真剣に、不安なような、それでも彼の眼を見て、問う。

「だから手紙の回答。返事。……お付き合いしたいって、そう書いてあるけれど。どうするの」

「返事? ――皆元さん。手紙、見て、読んだよね?」

「え。うん。だから謝ったんだし……」

「ああ、皆元さんはちゃんと手紙を見て、読んでないんだね。少し安心した」

「なに、どういうこと」

「いや、さ」

 彼は、少し迷うが、言った。

 

「この手紙、差出人が書いてなかったんだよ」


「へ?」

「だから、返事も何も、できないし。そもそも――」

「え、いや、ええっ! 差出人、書いていなかったの? だれが差出人かわからないの?」

「うん。それに、そもそも――」

「いや、ダメでしょ。それダメでしょ。一世一代の告白文書に名前を書き忘れるって、やっちゃいけないミスでしょ!」

「まあ、うん。そうだね。てか告白文書て。まあでもそもそも――」

「これはちゃんと差出人に、『名前書き忘れてましたよ』って伝えないと。返事できないじゃん。うん、それじゃあ差出人に名前の書き忘れの件を伝えて名前を書いてもらって――って、その差出人が分からないんだってことかっ!」

「いやまあうん、そうなんだけど」

 歯切れの悪い彼に、彼女が堂々と『今回の謎』を言い放つ。


「なるほど。わかった。――つまり、その手紙の差出人が分からないから返事ができない。だから、真斗くんは私を待っている間に、手紙をもう一度読んで、そこから差出人が割り出せないか考えていたわけだね」


「違うけど」

「へ?」

「いや、正確には、『差出人』のことも考えていないわけじゃないけれど、それよりも『別の案件』が気になって、そっちの問題を考えていた。いや、正確には、僕には関係ないから、もう考えなくてもいいかな、とか思ったりしたけど」

「え、なに。どゆこと。差出人が書かれていない以上の問題なんて、ないでしょ? それに、真斗くんと関係ないわけないじゃん。真斗くんに届いた手紙でしょ?」

「そうなんだけど、違うんだよ」

「え。どういうこと。意味わからない。――ん。いや、まさか……」

 彼女がハッと気が付く。


「もしかして『受取人』も書かれていなかったとか?」


「いいや? 『受取人』の名前はしっかり書かれていたよ?」

 しれっと訂正した。そんな彼が続けて言う。

「てか、本文の最後にちゃんと記入されていただろ。皆元さん、手紙読んだじゃん」

「裏切り者ぉ! そーいう展開かと思うじゃん!」

「そんなこと言われてもなあ……」

「じゃあじゃあ問題ないじゃん! いや問題はあるけれど。真斗くんに宛てた手紙でしょ。恋文でしょ。モテモテで結構なことですねぇ! もう!」

「……いやそれが、その『受取人』の方も問題なんだよ……」

 彼が鞄から例の手紙を取り出した。

 便箋を開けて、手紙を折り目がつかないように折り曲げて、彼女に見せる。

 本文を隠して、宛名だけが見えるようにした手紙。

「うん。名前書いてあるね。ちゃんとフルネームで、苗倉正志(なえくらただし)様へ、とハッキリ記入してあると。って、え。ん? ――なえくら、ただし、さま?」

 手紙には間違いなく、そう記入されていた。


《苗倉 正志 様へ》


「うん。そもそも――宛名が、弟の名前なんだよね……」

 げんなり、とした彼がいった。



 思案顔の彼の前で、彼女が笑い声をあげた。

「あっはっは。いやー、まさかだね。どんでん返しだわ。あはは。心配して損したよ。もー、まったくもー。あっははは」

「皆元さん。なんで、ああ安心した、みたいな感じで笑ってるの? 心配ってなんの心配? ――まあ、うん。ともかく受取人の名義は僕じゃなくて、正志の――弟の名前が書かれていたんだよ」

「そっかー。差出人が真斗くんと正志くんを間違えちゃったのか。なーんだ。別によくあることじゃん。私も間違えたりするもん。だって――」

 彼女は、あたりまえだ、という空気。


「双子じゃん。真斗くんと正志くん」


「……まあ、双子だけど。そんなに似てるかな?」

「そっくりそっくり、くりっくり。瓜二つ。知らない人は絶対引っかかる。ほんと同一人物じゃないの、ってくらい相似してる」

「……そんなに、か? 皆元さんにはよく間違えられるけれど」

「ま、性格とか、ぜんぜん違うけどね。話せばわかる」

「そんな訳で、この手紙は正志宛のものらしいんだけど……」

「おっけー。じゃ、事件解決。正志くんにマル投げだ!」

「いや、そういう訳にもいかないんだ」

「えー、なんで?」

 彼は少し考えて渋りながら、彼女に説明する。

「この手紙、昇降口の僕の靴箱の中に入っていたんだ」

「なんて古風なっ! 靴箱の中って! テンプレートのベッタベタじゃん。作法がすごい。今どきコクるならLINEや電子メールだよね。ふつう。もしくは直に電話。まあ一番いいのは直接、眼を見て告白だけど。――でもでもザ・ラブレターみたいな王道パターンだ。ヤバい」

「いやまあ、そうなんだけど。そうじゃなくて」

「そうじゃないって、なにが変なの? ただ真斗くんと正志くんの靴箱を間違えただけでしょ? 苗字は同じ苗倉だし、ありえないことじゃないよ」

「いや、そうじゃ――」

「差出人にはドジっ子属性があるよ。きっと。自分の名前の書き忘れに始まり、受取人の靴箱を間違えるなんて……。かわいそうに。同情する。お気の毒に……。恥ずか死んでしまわないといいけれど、この人」

「まあたしかに、差出人には同情したくなるけれど、そういう間違いとは違う気がするんだ」

「どういうこと? 計算されたドジっ子悪女ってこと?」

「計算されたドジっ子悪女ってなに。すごい言葉だな」

「ほら、あえて名前を書かないことで、『私を見つけ出して』っていうメッセージなのかも。ほらほら、好きな人から探される、というのは魅力的なシチュだし。そういう計算」

「そんなことしたら面倒くさい人だって認識されると思うけど。――って、話しがずれてるな。そうじゃなくて、僕の靴箱にこの手紙が入っていることがおかしい、ってこと」

「どして? さっきも言ったけど、双子の弟の正志くんに宛てた手紙でしょ?」


「だって、正志は僕達とは、別の学校だろ」


「ん。え、あ。」

 思案。疑問、その理解。――彼女の反応である。

「この学校には正志の靴箱はないんだよ。――正志は樹海中高一貫校。僕らの通っているここ、森中学校とは別の場所。正志に宛てた手紙だとしても、この学校にはそもそも正志の靴箱がないから、僕の靴箱と間違えるということはありえない」

「そっか……たしかに」

 さすがの彼女も、状態と状況のおかしさに気付き始めたようだった。




「でもでも、真斗くん。なんで正志くん宛てのラブレター、開封しちゃうかな。ちょっと配慮が足りないよ。そんなんだからデリカシー無し男とか言われるんだよ」

「いや……そんなこと言われても。そもそも僕の靴箱に入っていたんだし、僕に届いた手紙だと思うじゃん。手紙の入っていた便箋の方にも、名前は書かれていないし」

「んー、まーたしかに、そうかもね」

「だから開けて確認しないと内容も分からないしさ。読んでいる最中は、僕宛に届いた手紙だと勘違いしていたから、そりゃ嬉しかったけど――」

「ふーん。嬉しかったんだ。へー。ふーん。――……ぷくぅ」

「皆元さん? なぜ頬を膨らませてハムスターのモノマネを始めたの?」

「べっつにー。急にハムスターのモノマネがしたくなっただけですぅー。ぷっぷくぷー」

「おー、相変らずよく頬伸びるね。って、また話しがずれているな。――まあ、そんなわけで、手紙を読み進めているときは浮かれていたけど、最後まで読んだら宛名が弟なわけだよ。これにはショックを隠せなかったね、うん」

「ぷくー」

「なんでそんなに塩対応なの? ハムスターのモノマネに没頭してないで聞くならきいてくれよ」

「ま、わかったよ。手紙の受取人は正志くん。でもでも、真斗くんの靴箱に入っていた、と」

「うん。そうなんだ」

 彼女は眉間にシワを寄せた。腕組みする。――思考する。

「なるなるほどほど、そだね。おかしい」

「だろ?」

「この双子、見た目は同じだけど、性格、言動、趣味、思考、だいぶ違うからね。正反対とは違うけど、365度くらい違う」

「それだと一周して少しズレた程度なんだけど?」

「うんうん。――やっぱり気になる。なにかの間違いだね。真斗くんと正志くん、二人とも趣味な女の子なんて、そんなに簡単にいないよ。そんな子、ニホンオオカミくらい希少だよ」

「それだともう絶滅しているんだけど?」

「じゃあ、その手紙の『差出人』――『計算されたドジっ子悪女』が、どんな風に、何を間違えたのか、どうしてこんなことが起きたのか、考えてみよーよ」

「なんか、もう全部まちがっている気がする……」

 彼はウンザリしていた。




 放課後の教室で、彼女はこともなさげに話した。

「まあまあでもでも、この件、簡単だよね。――『差出人』は真斗くんと正志くん、二人を『同一人物』と勘違いしているんだよ」

「同一人物と勘違い? なんだか、どこかで聞いたことがある推理のような気がするけれど」

「うっ。頭が……」彼女が額を押さえた。

「はいはい」彼はスルーした。「で、いちおう聞くけれど、どういうこと?」

「単純だよ。この『差出人』は真斗くんと正志くんが双子であることを知らない、ということ。真斗くんと正志くんの『二人』を『同じ人』だと思っている。それなら、真斗くんのところに正志くん宛ての手紙が来るでしょ」

「いや、そんなことあるかな?」

 彼女が格好つけて、人差し指をピンと立てた。

「まず分かるのは『差出人』は、真斗くんの靴箱に手紙を入れられたことから、この森中学校の生徒である。これおっけー?」

「ああ、そうだと思う」

「その前提で1つ例えをば。――そんな彼女は、学校の外で正志くんと出会う。知り合いになる。その後、この森中学校で『真斗くん』を見かけて『正志くん』だと勘違いする」

「ふむ」

「よって、『真斗くんと正志くん』は『同じ人物』であると『差出人』は勘違いした。そして、真斗くんに正志くんに宛てた手紙を寄こした」

「ふむふむ」

「どお? ふふーん。えっへん。名推理でしょ?」

 自慢げな彼女に、彼は首を振った。

「いや、これはナイな」

 ずるっ、と彼女が滑って転倒するリアクションをした。

「ええっ! なんで。私の推理、完璧じゃん」

「これ推理っていうほどでもないと思うけど。その流れ、僕も考えたんだ。学外で正志と仲良くなる。学校でそっくりな僕を見つける。この展開。――でも、それなら、なぜ僕に話しかけてこなかったのか?」

「なるほどー。そうだね。それならまず、本人に話しかけてくるはず、か。――ちなみに真斗くん、ここ最近、見知らぬ女子から話しかけられたことは?」

「ないよ」

「ふーん。――あ、でも、『差出人』は学校で話しかけるのはハードルが高かったのかも。だから確認しなかった。真斗くんがお友達と会話していたりしたら、割り込みづらいし」

「僕、学校で基本ボッチなんだけどケンカ売っているのかな皆元さん」

「ごめん。ラノベとゲームが親友の苗倉真斗くん」

「うん。こちらこそ、ごめん。――でも、そっか僕、親友が、いたんだった……。忘れてた。親友と会話していたら、話しかけづらいかな?」

「いやなんか私、悲しくなってきた」

「しかし、そんなオタクな僕を見れば、正志とは違う人物だと理解できそうな気がするけれど。あいつ、オシャレだしスポーツやってるし、陰キャなイメージはないよ」

「あ、でもでも、その『差出人』自身の問題かも。知り合いや友達に男子と話しているところを見られると恥ずかしい。だから話しかけなかったのかも。真斗くんは、そういう乙女な心をわかっていないからなぁ」

「まあ、それには、同意するしかないけれど。――でも、やはり、さっきの正志と僕を同じ人と思っている『同一人物説』は違うと思うよ」

「えー、なんで」

「手紙が入っていたのは僕の靴箱だから」

「ん? それが?」

「昇降口の靴箱は、クラスと出席番号で割り振られている。名前は書かれていないだろ。つまり僕の靴箱に手紙を入れるためには、3年2組の出席番号13番、この情報が必要。特定しなければならない。クラス名簿を見たり、誰かに聞いたり。その過程で、僕の名前が『正志』ではなく『真斗』であると分かるはず」

「なるほどナルホドおうだんほどー。たしかにそだねー」

「ん、横断歩道?」

「あ、でもでも、差出人は『苗倉』というファミリーネームだけは知っていたけれど、ファーストネームの方は知らなかった。そういう可能性もあるんじゃないかな? だから名前を確認せずに――」

「いや、手紙に『正志』って書いてあるだろ。クラス名簿とかで僕の名前を特定したのなら、たとえ正志宛でも受取人の名義は『真斗』になるはずだよ。もしくは下の名前は書いていないパターン。苗倉のみで真斗も正志もなし。でも、手紙にはハッキリと正志と書いてある。だから苗字しか知らないというのは、ありえない」

「あ、そか。納得だ」

「いや――でもまあ、僕の靴箱に手紙が入っていたのは、靴を片付けるところを『差出人』が直接見ていたかたという可能性もあるか。それならこの否定意見は意味がないか……」

「うむーん。でも遠目から靴をしまうところを見ても、ハッキリと場所が特定できるかアヤシイよ。何段目の何列目かなんて。――それに見間違いして、別人のところにラブレターを入れたら、人生終わりそう」

「物語が始まりそうだけど。それ、なんて虎と龍の話し?」

「え。なにそれ、なにかの伝説?」

 脱線した。今度、彼のライトノベルを貸すことになった。




 手紙の件に軌道修正。いつの間にか、彼女は教室の誰かのイスを引っ張り出して自席に座す彼の前に陣取っていた。

「そーだ思いついた。――真斗くんよ。1つ確認なんだけど」

「なに、皆元さん」

「その手紙、やはり本当は、真斗くんに宛てられたモノの可能性はないかな?」

「僕宛の手紙?」

「うん。正志と書かれていたのは、なにかのミスで、本当は真斗くん宛てに書かれた手紙という可能性は?」

「その『なにかのミス』って、このミスが巨大過ぎて、ありえないと思うんだけど……。真斗と正志の書き間違えって。字面がかなり違うけれど」

「でもでも、ないかな? 双子だから、どっちがどっちか、取り違えてしまったとか」

「医療ミスみたいだな。なにかの映画やドラマでありそうだけれど。――でも、それも違うよ」

「なんでなんで?」

「僕を好きになるような特殊な性癖の女子なんて、そうそう簡単にいる訳ないだろう?」

「威張ることじゃないよ。絶対! なにこの、ものすごく悲しいマイナスな自己評価っ! ひっど」

「ま、それだけじゃないけれど」

「ん。そうなの? なんで?」

「この手紙には『助けられたことがある』とか『話したことは少ない』とか、書いてあった」

「うん。そうだね」

「誰か女子を助けた記憶ないし」

「ふーん。そうなんだ」

「誰か女子と会話した記憶もない」

「ふーん。」彼女は小声でぼそぼそ言った。「このコメントに対し、私は、今現在の状況を鑑みてちょっと怒るべきなのか、ライバルがいないと安心するべきなのか、悩ましいんだけど」

「ん? 皆元さん。どしたの」

「なんでもないよ。あはははは」

「まあ、そんな訳でこの手紙はやはり、僕に宛てたモノではなく、正志宛のモノだと思うんだ。でも、僕の靴箱に入っていたしな……うん」

「うん。悩ましいねー。うーんむーん。このラブレターの件。むっずかしーなぁ……」

「そもそもさ、皆元さんには無関係だから。てか、そろそろ帰らない?」

「いいや、まだだ! 気になるし」

「いや、気になるって……」

「それに『差出人』の女の子が特定できたら。名前の書き忘れを伝えるにしても、できるだけ彼女が傷付かない方法を考えたいでしょ」

「あ、そっか。皆元さん、やさしいな」

「いやいやー。そんなことないよー」少々テレる。「でもでも彼女が、どういう状況で、どんな風に、真斗くんと正志くんを間違えたのか、わからないと、解決案が立てられないし。そもそも『差出人』が誰なんだというのもあるけれど。ホントどーしよー」

「うん。どうしようもないから、下校しませんか?」

「真斗警部、もっと真剣に考えたらどうだい。一人の美少女を、巨大な精神ダメージから救うことができるかどうかの瀬戸際だよ?」

「まあ、確かにそうかもだけれど……。てか、美少女って。それは決まってるの?」

「ええ。あったりまえ。こういう謎の人物は美男美女って相場が決まってるよ」

「いや、美男だったら、男になってしまうんだけど……って、あ。まさか」

「ん。どした。真斗くん」

「もしかして――」

「もしかして?」


「――この手紙、僕の靴箱に入れたのは男なんじゃないか……?」


「……」

 彼女が口を一文字に閉じたまま固まった。

 スタンから立ち直った彼女が、真剣な彼に問う。

「え? えっと、真斗くん。どゆこと?」

 彼は手の中の手紙を睨みつつ、告げた。

「おそらく、この手紙を書いた『犯人』は――僕ら兄弟をからかおうとしている」

「おいおい。真斗くん。『犯人』って言っちゃったけど!」

「うんそうだ、そう考えると辻褄合うな……。正志に持って行く前に、気がつけてよかった。そうなると、タイミング的にも、『犯人』は一人しかいないな……」

 ぼそぼそ、と呟く彼。

「おーい。真斗くん? なんのこと? おーい」

「よし」

 彼女の言葉すら耳に入っていない彼は、スマートフォンをポケットから取り出した。そして操作。耳元に当てる。――発信して通話を始めた。

『もしもし?』

「もしもしエビヤくん」

『げっ……真斗くんかっ!』

 彼女にも音声が聞こえた。

 通話の相手はエビヤ――本名、海老井(えびい)克也(かつや)。友人である。

「イタズラを仕掛けたのは、エビヤくんだな」

『ええー? い、いやいやぁ、な、なんのとこかなぁ?』

「ごまかす気ないでしょ! 不自然にどもってるし。てか、通話相手が僕とわかった際の『げっ』という発音からも、あやしさ満点なんだけど?」

『そっか……。やっぱり、バレてしまったみたいだね』

「ああ、エビヤくんだったのか……。正直、五分五分くらいの確立だと思っていたけど、まさか本当に当たるとは」

 ふう。と彼は溜息をつく。

 一件落着。彼は鞄から橙色のキャップのペットボトルを取り出した。一服するつもりだ。

『真斗くん。なぜボクだとわかったのかな?』

「タイミング的なものと、ほぼ勘だけど」

『なるほど。そう考えるとボクしかいないか』

 その声からは、観念した、認める、そんな諦めが感じられた。

「うん、僕が下校したとき、靴箱に手紙は入っていなかった。――学校に戻ったときには手紙が入っていた。おそらく一緒に下校したとき、エビヤくんが隙をみて靴箱の中に入れたんだろう、うん。タイミングっていうのはそういうこと」

 彼はお茶を飲む。

「――グハッ!」吹きだした。

「えええええっ! 大変だ! 真斗くんどしたの?」

 電話口から返答があった。

『ん、てがみ? 真斗くんのペットボトルに塩を投入して、塩分供給した件じゃないの?』

 犯人が自白した。それは別件で誤認逮捕のようだった。




『ところで手紙って、なんのこと』

 電話口の友人の声で、事件は振出しに戻っていた。

「それはいいんだ。忘れて。――てか、しお……塩って、これエビヤくんのしわざかよ。いったい、なんで……」

『だってさー、下校しながら、受験勉強の気分転換にゲーセンにでも寄って帰ろうあのゲームのアーケード版が面白そうだよなーって盛り上がっていたところで、真斗くんに電話がかかってきて、やっぱ無理になったってドタキャンだっただろ?』

「……」

『そこで、キミが電話している隙にちょっとね。ボクから塩分の提供を。塩を送っておいた。――甘すぎると胸焼けするかと思ってね』

「……そっか、それはどうもアリガトウ」

『いやいや、いいんだよ。気にしないでおくれ』

 そこで――

 ガラララ。音がして教室のドアが開いた。

 雑巾を持った彼女が教室に戻ってきた。


 彼が被害の後始末をしようとしたところで「いいよ。私やるから。電話してるでしょ?」と笑った彼女が制して、すばやく雑巾を取りに向かったのだった。


 彼は視線をむけて向けて、一礼。ありがとう、と意を示した。アイコンタクトだ。

「いいんですよ、あ・な・た」

「……」

 彼女は雑巾を使ってテキパキと処理する。

「夫の不始末は妻が。お礼など不要です。それに、大切なご友人よりも、私に会うことを優先して下さったわけですし」

「……」

「でも、それでも、あなたの気が晴れず、なにかお礼をなさりたいなら、駅前に新しくできたクレープ屋さんがおいしいと評判なので、あなたの奢りで今度いっしょに――」

 彼は通話する。

「でも、悪かったねエビヤくん。あの時は『もしも来なかったら自宅にピンポンダッシュかますぞ』って脅迫されていたから」

「………………」

 彼女は固まった微笑みのまま、雑巾を片付けるため教室を出ていった。


 電話口の友人が発した。

『真斗くん』

「ん?」

『あついよねぇ』

「……もしかして聞こえてた?」

『あと、そういえば、スイカに塩を振ると甘みが増すよね』

「……え、だから?」

『いいや、なんとなく言いたかっただけだよ。じゃあね』

 電話はちゃかすようにキレた。




 教室に戻ってきた彼女は、普段の雰囲気に戻っていた。

「うんうん。やはりやっぱり『差出人』は男子じゃなかったね」

「いや、皆元さん。エビヤくんが違っただけで、もしかしたら他の誰か、男子が入れた可能性もあるんじゃ……」

「いやいやいんや、ないよ。違うよ。――だって、真斗くんがボッチで友達いないの知ってるもん。自分で言ったんじゃん。親しくない他人にニセラブレターを送るなんてことしないでしょ?」

「……まあ、たしかに」

「二次元の女子は、リアル靴箱に手紙を入れないんだよ?」

「それはわかってるよ。別に次元の壁を越えたりしないよ」

「あはは。うんうん。――それに、さ」

「それに?」


「この手紙を書いた子は、真剣だよ」


「……」

「男子の字じゃないし、まあカモフラの可能性もあるけれどでも違うと思う。なんて言うのかな……手紙を見たとき感じたんだ。熱量っていうのかな。この子は、この『差出人』は、本気で『彼』が好きなんだよ。だから、伝えるために手紙を書いた。伝わるもん」

「……」

「ちょっぴり文字がいびつなのも、本気だからだよ。すこし振るえながら書いたのかも。恐怖と希望とがごっちゃ混ぜになって、それでも伝えたいから書くモノだもの。――だから」

「……じゃあ、この手紙は、――この学校の女子の誰かが、学外で正志と知り合いになり、僕を正志と勘違いして、靴を入れるところを見て靴箱の場所を確認して、間違えて手紙を入れたということか……? なんて偶然が重なっているんだろう」

「おまけに、差出人が名前を書き忘れて、特定できない。真斗くんは否定するけど、真斗くんに宛てたものなのか、正志くんに宛てたものなのかも、ハッキリしないんだよ。うん。偶然が重なって奇跡的な不運だよね……」

 あはは、と彼女が苦笑い。

「ま、僕か正志か、どちらに宛てた手紙かというのは、正志で確定なんだろうけれど。僕にはこのような手紙をもらう当てがないからね。まったく。――帰って正志に訊いてみるよ。正志本人なら心当たりがあるかもしれないし。だから皆元さん、そろそろ帰ろ――」

「ん。これが、正志くん宛ての手紙なら……ん。あ。ああっ! まさか……あの子か?」

 彼女が何かに気がついた。そんな顔だ。

「どしたの、皆元さん?」

「真斗くんはストッピング! その場から動くな。椅子に座ったまま待機」

「え」

 彼女は立ち上がる。鞄からスマホを取り出し、教室の隅に移動した。

 そして、スマホを耳元に宛てた。



「もしもしもしもしー、私だけど。――うんうん。今日はちょっと聞きたいことがあって、ね。――……うん。実は、ラブレターの、ことなんだけど。――――――うん……ごめんなさい。実は苗倉真斗くんの靴箱に入っていた手紙、私、見ちゃったんだ。ごめん。……それで、あの手紙には、名前が書いていなかったんだけど。――――――うん。あ、やっぱり? そうだよね。うん。――――――うん。そっか。なるほど。――――わかった。私だけの秘密にしておくよ。心配しないで、任せておいて」



 彼女がスマホを鞄に戻して、彼の机に戻ってきた。

 スッキリしたいい笑顔で。

「はい! 真斗くん、お疲れさまでした」

「お疲れさまでした?」

「うん。事件は解決です」

「え、どういうこと? 差出人は?」

「ん? 教える気ないけど」

「いやいや、どういうことだよ。皆元さん。僕、手紙の差出人を聞いていないんだけど」

「だから、教える気ないけど」

「……」

 彼、唖然。

「でもでも、この『事件』に関しては、私が説明してしんぜよう」

 彼女はやはり、笑顔だった。




 彼女が彼に説明する。

「まずこの手紙には、差出人が書いていなかった」

「うん、そうだね。書き忘れで――」

「いいや、それが間違い。もしも、差出人の名前が書かれていないことに意味があったなら――どういう意味が考えられると思う?」

「意味? 名前が書かれていないけれど、それは意図的だったってこと?」

「意図的、ということではないよ。そんなの意味ないし、混乱させる」

「ああ、意味ないだろ。なのにじゃあ、いったいどんな意味が……」

「だから、意味がないんだよ」

「ん?」


「つまり、意味がないことに意味がある。この手紙は、出すつもりがなかったものなんだよ」


「は……?」

「差出人の名前が書かれていない。それは、誰かが読んでも、誰が書いたのかわからないということでしょ。渡すつもりはなくて、ただ書いただけのモノということだよ」

「え。は? だから、それにどんな意味が……」

「だからだからさ、意味なんてないんだよ」

「……」

「ただただ自分の心を整理したいから書いた。そういう手紙なんだよ。うんまあ、女の子の複雑な心情だよ」

「なんだそれ。そんなの、意味がないじゃん」

「――意味というなら、もしも手紙が流出してしまっても、名前を書いていないから誰のものか特定できない。という安全弁――保険みたいな意味はあるのかもね。それに、上手く書けたら、本当に出すつもりだったのかもしれないし」

「ああ、なるほど。でもじゃあ、なんで僕の靴箱に――」


「うん。だからあの手紙は、落し物だったんだ」


「ん? どういうこと」

「つまりね。この手紙は出すつもりのなかったものを『差出人』――と言っていいのか、わからないけれど――『書いた子』が紛失させてしまったモノなんだよ」

「え、でも、僕のところに――」

「うん。だから私はこの件を『事件』といったの。――そして、落してしまった手紙を『無関係の第三者』が拾ってしまったとしたら、どうなると思う?」

「あ、そういうことか」

 彼は気がついた。

「うん。わかったみたいだね」

「なるほど。だから皆元さんは『事件』といったのか。つまり『書いた人』が失くしてしまった手紙を第三者が拾って――」

「まてまて! 苗倉くん!」

「ん? なに皆元さん」


 彼女はふんぞり返っていった。

「私が解いた謎なんだから、私に最後まで説明させてよ!」


 彼、うんざり。

「はあ。誰が言ってもいいだろ?」

「誰が言ってもいいなら私に言わせてよ!」

「ていうか、もう全容はわかったから、帰ってもいいんじゃ――」

「うんうん、そうそう。そういうことです、そーゆーことです。――『彼女』が書いて紛失してしまった手紙。そして、偶然にも手紙を見つけた第三者の『拾い主』がいました。ですが――」

「無視か?」

「――手紙には、彼女の名前、つまり『差出人』が書いていないではありませんか!」

「……そうだね」

「真斗くんが言っていたように、手紙の外装――便箋には、何も書いていません。そこで『拾い主』は、仕方なく便箋を開けて手紙を読んで中身を確認してみます。おっと、これは、なんということ、ラブレターだ」

「…………」

「しかし、本文を読んでみても『差出人』の名前がありません。これには『拾い主』も困ったことでしょう。持ち主に返そうにも、それが誰かわからない。内容が内容だけに、落し物箱に入れたり、先生に預けてしまうのも、はばかられる」

「……」

「これは他人のラブレターです。あまり所持していたいモノではありません。あまり関わりたくありません。はやく手放したい。他人の恋路。馬に蹴られてしまいます」

「……」

「そこで唯一にして書かれていた『名前』――苗倉正志。そう、『苗倉』です。そこで、手紙の『拾い主』は苗倉の名前から、関係者でありそうな真斗くんの靴箱に手紙を入れた」

「……うん。そのようだね」

「それに補足として、この手紙は真斗くんが一度下校して、学校に再び戻ってきたときに靴箱に入っていたんだよね?」

「うん、そうだね」

「でも、ちょっとおかしいよね。ふつうはラブレターの靴箱への投函って、始業前――早朝、生徒が登校する前に入れるのが定番だと思うんだ」

「……」

「それなのにこの手紙は放課後に靴箱に入れられた。それはおそらく『拾い主』が、落し物の手紙を早く手放したかったからじゃないかな。さっきも言ったけど、他人の無関係のラブレターなんて、あまり持っていたいものじゃないよね」

「……」

「だから、できるだけ早く、できるだけ人目につかない、そんな時間――放課後に、手紙を真斗くんの靴箱に入れた。もしくは、朝まで待つのが面倒だったのかもしれないけれど。ま、それは『拾い主』の考えだから、わかんないけど。――でもでも、それはどうでもいいことだし、いいよね。そういうことだと思うよ」

「……なるほど」

「はい。これが『事件』の真相です」

 彼女が堂々と言い放った。




 彼女は心残りがあるように言った。

「でもでも、落し物の手紙の『拾い主』については、特定できないね。無関係の第三者だし。ちょっとモヤモヤするけれど、しゃーないか」

「でも拾った手紙をどうにかしようという善意の行動をしてくれた訳だし、関わりたくないという気持ちも理解できる。だからわざわざ探すことはないよ」

「そーだね」

 納得した感じの彼女に、彼はまだ不明な点を聞いた。

「それで、皆元さん。さっき電話していたよね? それは、この手紙の『差出人』――というか『書いた人』なんだよね。そのことについてなんだけど――」

「ああ、うんうん、そのことついて、私は何も答える気はありませんけど?」

「……」

「もともと出すつもりのなかった手紙だもん。私は手紙を書いた子がわかったから、知っているけれど。でもでも、それを真斗くんに話す気はないよ」

「ああ、うん。そうだね。……それでいいと思うよ」

「うんうん。そんな訳で、この手紙は、没収させていただきます」

「へ? あれ、いつの間に?」

 彼女の手には、例の手紙があった。

「私の方から『彼女』に返しておくよ。さっきも言ったけれど、渡すって気持ちがない手紙だったんだから。――もちろん正志くんにも、この件について、なにか言わないでね?」

「ああ、言わないよ。言ってもアイツを調子に乗らせるだけだし」

「よしよし、それならオッケー。事件解決だ」

 彼女が、やっぱりいい笑顔でピースサインをした。




「さてさて、それじゃあ帰りましょうか――って暗っ! もうこんなに?」

「ああ、そうだね。かなり暗くなったよね」

「いやいやー、まさかこんなに遅くなってしまうなんて予想外だったわー」

「ん? てか、皆元さんは意図的に事件を長引かせようとしていなかった? もう全容はわかっているのに、わざわざ自分でゆっくりと解説したり、とか」

「ギクっ」

「なんの意図があったかわからないけど。まあ、べつにいいけどさ。気にしないし」

「うんうんそうそう。別にどうでもいいことさ。気にするなよ。真斗くん」

「それじゃあ帰ろう。――もう暗いし、家の近くまで送っていくよ」

「えへへ。うん!」彼女はにっこりほほ笑んだ。「日が沈んですっかり夜だ。お星さまが――いや、間違えた。――月が綺麗ですね。真斗くん」

「ん? いや皆元さん。星は見えるけれど、月は雲がかかって見えないみたいだけれど?」

「……」すねたように彼を睨んでいた。

「ま、早く帰ろう。今日は金曜日だし、帰ったら朝まで徹夜でゲームをしようと思っているんだ。――死んでもいいや、ってくらい。本気で」

「ハイハイ。そーですか。それはよかったですねぇ。もう!」

 イライラを表現しながら、彼女は早足で歩いて行く。

 そんな彼女を見ながら、彼は溜息をついた。

お読みいただき、ありがとうございました。

お疲れさまですっ!


新シリーズです。

ですが、結局『書いた人』はわかりませんでしたね……。

いずれわかるといいですよね。

(↑他人事かいっ)


前の『無印のほう』をお読みの方は、

「いや、これあの子だろ」とか

「簡単すぎ草生えるw」とか

「いいや、これおかしくないか……」とか

ご考察されるかと思いますが、

いつかわかるといいですよね!

(↑やはり他人事かっ)


では、また次回に!


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