今後の対策を練ってみる
抵抗する気力を無くしたのかキャシーは男達に全身くまなく洗われている。
スポンジで石鹸を泡立てると手で直にキャシーの肌を洗う。これはキャシーの玉のような肌を傷付ける事無く洗えるからだとか言っていた。
泡を肌に擦り込むように丹念にキャシーの全身を男達の節くれだった指が細かい所までなぞる。際どい所などを掠める度にキャシーの体がピクンと反応する。
その反応に気を良くした男達が挙ってキャシーの体を泡まみれにしていく。
その中の一人の男がキャシーの反応に興奮して泡まみれのキャシーを風呂場で蹂躙し始めた。
キャシーの悲鳴のような声が聞こえて来たが、俺はそれを無視して図書室から持ってきた本を読み出した。風呂場で盛りだすとは思わなかった。どんだけよ。俺、ドン引きよ?
風呂に入る前よりもぐったりしたキャシーと男達が風呂から出てきた。満身創痍なキャシーに比べ、男達は艶々と輝いている。恋人だと思っているキャシーと場所や時間を選ばずに体を重ねられて満足してるって事かな?
うん、俺には分からん。
風呂から出たにも関わらず、また大きなベッドで激しい運動を始めた男達。
初めは悲鳴しかあげていなかったキャシーだったが、それが段々と甘い声へと変わるのに時間はかからなかった。
男達とキャシーの狂宴を数ヶ月続けさせた。その間、俺は彼等の食事の世話などをし、たまに冒険者ギルドへと依頼をこなす為に行ってみたり、愚王ロドリゲスの代わりに政に携わったりとそれなりに忙しい毎日を送っていた。
今日も下っ端の役人から上がってきた陳情書や報告書に目を通しながら、ロドリゲスの部下達に指示を飛ばしていた。
「最近の陛下は変わられた」
「確かに、あれほど派手に女性達を侍らせていたのに今は全くと言って良いほど女性を寄せ付けない」
「それに真面目に政務をこなしていくている」
どこからかそんな話し声が聞こえて来た。今までロドリゲスはどんな統治をしていたのか、不思議なんだけど?
漏れ聞く話からして今までろくに統治らしい統治をしてなくて女性と仲良くしてばかりだったって事なんだけど?え?この国大丈夫なの?あのロドリゲスが外交とか無理じゃね?相手の国の王妃とかに手を出しそうなんだけど?国際問題じゃん!う~わ~、無いわ。あいつ無いわ~。もう、頭をすげ替えたる。俺の権限でな!
確か、ロドリゲスには息子と娘がいたな。わんさかと。息子十五人と娘が二十八人。どんだけよ!?あいつ下半身暴走しすぎだろ!!去勢してやろか!?あ、今無かった。
まあ、いいや。息子の中で常識的で知性溢れる奴いないかな?それとなく聞いてみるか。
出来上がった書類を侍従に渡す。おれの専属の侍従は、茶色の髪は巻き毛で綺麗な緑の瞳のなかなかに美形だ。名前は長いから忘れた。侍従が濃い茶色の睫毛を伏せて俺が渡した書類に目を落として、文章を辿り間違いがないかチェックしてくれている。
「……王子の中で有望そうなのは誰だ?」
それとなく…自然にと思ったけど結局ストレートになってしまった。だって、なんか面倒くさくなったんだもん!
俺の言葉で侍従はチェックしていた書類から目を上げて、暫く考え込んだ。
「そうですね…第一王子殿下と言いたい所ですが、あの方は賭け事に夢中ですね。次代の王にするならば、第八王子殿下でしょうか。心技体と全て高い水準で修得されていますし、何より気性が穏やかです」
政治に関わるならば、穏やかなのはどちらかと言えばマイナスなんだけどな。
「それに他の王子殿下や王女殿下方にも分け隔てなく接していらっしゃいます」
なんか、ぐいぐい第八王子押すな。侍従の推しメンか?いや、王子だから…推し王?違うな。推しプリ?…まあ、優しいのは良い事だけど、優しいだけでは腹黒や狸達とは渡り合えない。
「今は、外交で他国に行ってらっしゃいますが…」
よし!採用!第八王子が優しく穏やかなだけなら無理だったが、外交を任せられているのならば大丈夫だろう。
外交はとても大事だ。国内の貴族達よりも他国の方が神経を使う。なんたって失敗すれば、国際問題になりかねないからな。
「王子には婚約者はいたか?」
「いえ…殿下がとても奥手でいらっしゃるので」
「ふむ」
やはり王太子にするのならば、伴侶がいた方が何かと都合が良いよな。まだ大々的に第八王子が後継者だと広める前に婚約者を決めておいた方が良いな。
王位から遠い彼に王太子位が転がり込んでくるんだ。これを機に擦り寄る輩が出てくるだろう。例えば、自分の娘を王妃に据えようと企む奴とかな。一度、第八王子に会う必要があるな。
夜遅くに自室と言って良いのか分からないが、ロドリゲスの部屋へと戻って来た。
相変わらず天蓋付きの豪華なベッドで絡み合う男女を横目に部屋に戻る途中で用意してもらった夕食のカートを移動させる。
激しく軋むベッドの近くにカートを移動させ終わると男達の動きが止まったのを見計らい。スキルを停止させる。
いつものように甲斐甲斐しくキャシーの食事の世話を焼いている。疲れきっているのかぐったりと表情の無いキャシーに髭面の男が、小さく千切ったパンを口許に持っていくとキャシーは口を押さえ気持ち悪そうにした。その瞬間、キャシーが男達の子供を孕んだのだと悟った。まあ、男達に毎日毎日大量に欲望を注がれていたから近いうちに孕むだろうとは思っていたが、案外早かったな。
自分が子を孕んだのだと察したキャシーが絶望したような表情を浮かべ、孕ませた男達は歓喜に酔い痴れている。落差凄いな。
そろそろ、この男達も用済みだな。え?殺さないよ?奴隷商人の屋敷に返すよ?ここ数ヶ月分の記憶を消してからね。
【神力:記憶消去LvMAX】取得
男達だけをスキル使用と選択し、発動させる。すると男達は糸が切れたように倒れた。
転移ゲートを発動させて、ゲートの向こう側へと男達を投げ入れていく。
あ!あいつら全裸だった…いっか、記憶無いんだし。さて、キャシーもこれで女性達の気持ちが分かったかな?
「どうだ?気分は」
「最悪だ!下賎な者の子種で子を孕むなど!!儂を元に戻さぬか!!」
全然反省してない。俺は心が冷えていくのを感じた。こいつは害悪だ。このまま殺しても良いんじゃないか?
俺の目が据わったのを感じたのか、キャシーは苦虫を噛み潰したような表情で俺を睨んでくる。
「なんだ!その目は!!儂は王だぞ!!早く元に戻さぬか!!!!」
叫ぶだけなら誰でも出来るんだよ。この屑が。反省しやしない。うん、一生このままだな。王位を第八王子に譲って、引退して長年の疲れを湯治で癒す為に旅に出て、移動中に死亡…で、良いかな。キャシーは、出産させたら娼婦にでもさせるか。
そうと決まれば、準備に忙しくなるな。先ずは、第八王子に会って面談だな。
喚くキャシーをそのままに部屋を出て、第八王子の時間が空いた時に戻って来て欲しいと伝えてもらう。
一旦、姿を戻してから町に下り、町にある娼館へと足を運んだ。いや、俺が利用する為じゃないぞ。キャシーの働き口を見つける為だかんな!三件目でようやく見つける事が出来た。
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