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バンドに燃えた夏  作者: 東武瑛
5/5

燃え尽きた

この日は確か、私のバンドを含め三組が出演した。

私のバンド、バロックサンは一番目に出演した。

始めの曲はインストメンタルのヘビメタ、二曲目も同じような曲で三曲目がギターオンリーのメロディアスなソロ。そして最後はギター、ドラム、ベースのジャムセッションだった。

ジャムセッションで私は思い付く限りのアクションをやった。

ギターをブン回し、全身に擦り付けて弾くなどだ。

正に狂気のライブを演出した。

ライブハウスのオーナーは「確かに変わってますね」とコメントした。

 続いて渋谷のライブハウスのオーディションを受けた。

「厳しいですね」と酷評された。

音楽雑誌やレコード会社にもデモテープを送ったが酷評された。

最後に再び新宿のライブハウスで演奏したが「まだまだですね」と言われた。

「解散コンサートだ」と言ってメンバーは去って行った。

こうして、バンドに燃えた熱い夏は終りを告げた。

成功しなかった。音楽への情熱も消えた。

しかし、私は後悔してない。

やりたい事をやりたい放題やった。 

私は燃え尽きた。幸せだった。

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