表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/24

テンキヨホウ

昨日のあれは、・・・何?


木坂くん、好きな人、・・・音葉じゃ・・・。



真友はぼーっと考えていた。


「有岡」


「へっ!?」

思わず変な声を上げた真友を、木坂は笑うと、こういった。


「提案なんだけど。有岡、遊園地いかね?」


「え?」


「この前、バスケ大会で優勝したろ。賞品として、「有名テーマパーク」のチケットが当たってさ。ペアチケットなんだけど、・・・有岡は、応援来てくれてたから、誘いたいなぁって思ってて」


木坂は「どう?」とたずねた。


「うん、行きたいっ!・・・あ、でも・・・」


「え、どうかした?」


「その日、天気予報は雨だったような気がする・・・」



そう。その日は雨になりそうです、天気予報士が言っていたのを真友は思い出した。



「じゃあ、てるてるぼうずでも作るか」

「えっ、・・・坂君、も、・・・信じてるの?」


「あったりまえだろ!てるてるぼうずのおかげで、俺の遠足に運動会、家族旅行、遊園地、すべて救われたんだからなー」


「す、すごーい」


真友はパチパチと拍手した。


「じゃ、今日の放課後俺んち来いよ!ティッシュならいっぱいあるし」


「・・・あ、・・・えと・・・じゃ、じゃあ、・・・おじゃまします」


真友の顔が赤くなった。1回行ったことはあるけれど、それは寝ていて家の様子を見ていなかったし・・・。







「よっ有岡!」

「木坂くん!」


「入れよ。上の正面が俺の部屋だから、座ってて」

「は、い」


真友はきょろきょろした。

きれいに片付いた玄関に、階段上がるときにちらっと見えたリビング。廊下も、全部がきれいだった。


「木坂くん家、きれいだね」

「有岡が来るから急いで片づけただけだよ。いつもはこう、もっと、ぐっちゃぁーーーーって感じ」


はいこれ、スーパーのお菓子だけど、どうぞ、木坂は言った。


『えー、5日後に、大きな雨雲が接近し、大荒れとなるでしょう。では全国の予報です・・・』


「・・・やっぱ雨だな」


木坂は言った。真友もうん、とうなずく。


「ま、このてるてるぼうずさえあれば、へっちゃらだろ!」


紙を丸めて、木坂は言う。木坂はもうすでに3個作っていた。


「木坂くん早い」


「昔っから作ってたしな。・・・ところで、これ、調理室に飾っていいか?」


「へ?調理室?」


真友は首を傾げた。


「1回でも飾った場所に飾ると、晴れねーんだよ。・・・って、うちのお父さんがお話作ったんだけど、信じちゃってんだよな俺」


「へえ、そうなんだ」


「ってわけで、調理室今から行くぞ!」


「うん!」


木坂と真友は走り出した。



「こんぐらい、か」

木坂はてるてるぼうずを取り付けると、「イェーイ」といった。


「うん・・・」





真友は視線を感じていた。

その視線は・・・音葉のものだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ