虐殺の門 -2
2
リョウが細く真っ白な肌を俺に密着させながら聞く。
「なんでシゲは自ら連隊を抜けたんだろう?私は理解できないわ。シーナはわかっているんでしょ?」
四川楼での決起大会を終えて、俺の部屋で抱き合った。
リョウの俺に向ける眼が、悩ましく艶やかで煩悩を刺激する。
俺の体に触れるリョウの胸の感触を感じて再びキスをした。それを拒むようにリョウが俺を追及する。
「シーナ。答えて。」
再び事に入ろうとした俺の思惑はお預けとなり、リョウの憂いな上目を見ながら、自分の考察を話した。
「アバターMのジェネラスっていうのは、【虐殺の門】へのプレイヤーとしては向かないジョブなんだよ。
あの無機質な乱射の嵐の中で命中率特化なんてどうつかえばいい?
的がないのになにに命中させるの?シゲさんは自分がミスキャストであると理解してしまったんだ。
アキラさんとしても、実はシゲさんの扱いを悩んでいたと思うよ。
だってジェネラスをバックアップパーティーに入れるって、まさに使い道に困惑している証拠さ。
パーティー編成を聞いたシゲさんは、自らそれに気づき、そのポジションにふさわしいツネさんを推した。そういうことだと思うよ。」
俺はそういい終わると、リョウの胸に顔を埋めた。
それを無理矢理引き離しリョウは質問を続ける。
「じゃあ、ヒュウガさんは?
同じジェネラスでしょ?ヒュウガさんはよくてシゲじゃだめな理由は?」
俺はめげずにリョウの胸をむさぼりながら答える。
「ヒュウガさんはハイプレイヤーになって何年も経過している。
だから命中率以外にも他のパラメーターも現状のMAXにある。
でもシゲさんはハイプレイヤーになってまだ間もなく命中率のパラメーターが上がっただけで全体的な能力はまだ低い。
だからヒュウガさんとシゲさんとは同じジェネラスでも能力値が全く違うんだ。ここまで言えばわかるよね?」
俺の言葉に思案の表情を見せるリョウ。その顔をしばらく見ていた。
「なるほど…そういうことね。」
リョウは納得の顔をした。




