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【40万PV達成❤️】絶望のFRONTIER  作者: 泉水遊馬
DILEMMA
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DILEMMA -5

翌日、アキラと共に電気街のステーションにやってきた。トモを探してキョウジの居場所を聞き出すらしい。てかなんでいつもこういう時に俺が借り出されるのかがわからない。ヒデも合流してトモを探す。

「今日は着てないようだな。」

ヒデの言葉の後、アキラが何かに目掛けて動き出した。2メートル近い長身の男。

「トモだ。」

ヒデがそういうとアキラに続く。俺も『嫌々』それを追いかける。

「トモ、久しぶりだな。」

アキラが声をかける。

「お前たしか・・・ヴァンダルハーツのアキラか。」

トモが驚いた顔で答えた。

「よう。」

ヒデも声をかける。

「なんだお前もいたのか。」

同じステーションを使っているから顔見知りのようだ。

「連隊話は有名だぜ。レイニーデイズがまたやるってな。面白いこと考えるもんだ。

まあお前たちバカのおかげでこの世界にいれば退屈しない。で?俺になんかようか?」

トモは時間を気にしながら言う。おそらくこの後ミッションなのだろう。

「キョウジの居場所知らないか?」

アキラが問う。

「キョウジ?昨日の【虐殺の門】で久しぶりにヤツのことを思い出したよ。

ヤツの居場所を知ってどうするつもりだ?」

トモがとぼけた顔で答える。

「知っているのか?知らないのか?どっちだ?」

アキラが詰め寄る。

「あ、まさかお前たちの連隊に引き抜くって考えだな?やめとけ。ヤツは誰ともつるまない。」

トモの言葉にアキラがさらに詰め寄る。

「知っているのかと聞いているんだ。」


アキラ・・・怖っ・・・。


「なんだよ、知るわけねぇだろ。解散してから一度も連絡とってねぇし。

リサと一緒に暮らしていたアパートも引き払ったみたいだしな。」

トモは屈託なく言った。

「そうか、わかった。時間とらせて悪かったな。」

アキラがすぐに踵を返して去ろうとした時、

「おい、俺を入れろよ!いい仕事するからよ!ハイプレイヤーが必要だろ?」

とトモがアキラを呼び止める。

「すまないが・・・。お前じゃ役不足だ。」

アキラは足を止めずにステーションの出口へと向かった。

「なんだよ、レベル3がいるパーティーのくせに、俺が役不足だと!ふざけんな!!」

トモの怒号が響く。ヒデが、

「悪かったな」

とトモをたしなめて俺を出口へと誘導する。今はレベル4です。と言ってやりたい気分だがグッとこらえる俺だった。

ステーションを出て表通りに出ると、

「どうする?」

とヒデがアキラに問う。

「昨日、キョウジのプライベートページにコンタクトしたが未だに返答がない。」

落胆の表情を見せるアキラ。

「なぜそこまでキョウジを欲しがる?」

ヒデが聞いた。それは俺たち連隊一同の疑問でもある。

「連隊で【虐殺の門】へ行ったときの事を想像してみろ。アタック部隊に帯同して盾になるメンバーが必要だ。

それも3人分の盾がだ。俺は思ったんだ・・・。ピグマリオってジョブの本当の役目を。決して退路で殿しんがりをやったり、最悪の場合のセーブプレイヤーであったりではない。

この最期のフィールドで『死ぬ』ためのジョブだってことに気づいたんだ。俺とキョウジで3人分の盾になる。

いや・・・サブのアタックメンバーも必要だから4人分になるな。」

この人はちゃんと考えている。どうやってコンプリートするか、どうやってそのための準備をするか、そしてどんなメンバーが必要かを。

「それだけか?」

ヒデは今の説明だけでは物足らなそうだ。

「なにを言わせたい?」

アキラが不機嫌そうに言う。

「アバターMのレベル9以下のメンバーなら、今の連隊の中に5人いる。

この中の誰かをピグマリオにすればいいじゃないか?

行方のわからないやつを探して引き入れるだけの労力を使ってまでやることか?」

確かにヒデの言うことは正しい。平等の連隊を組んだ我々はそれが可能なメンバーだからこそ成立したのだ。

ここに新しいメンバーを入れるって事はその均衡が崩れる可能性も秘めている。だから現状のメンバーで作り上げていくことの方がうまくいくに決まっている。一呼吸おいてアキラが口を開く。

「昨日のキョウジの戦いを見て何も思わなかったか?

片手と片足を失ってもまだ引き金を引き続ける・・・これを出来るヤツがそうそういるか?

俺でもあの状況で迷いなく前だけ見れる自信はない。ピグマリオってジョブはフィジカルが強くなるってだけじゃないんだ。強い精神力がなければまったく意味のないジョブになる。

この先のアタックにヤツが必要だ。これだけはお前も認めてくれるだろう?」

アキラの言葉に、

「まあな・・。」

と、納得されられた感じのヒデ。

「とにかくキョウジを探す。頼む、協力してくれ。」

アキラの『頼む』は強力だ。いや強制だ。ヒデは頷くしかなかった。


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