UNDEAD -アンデッド--6
6
アキラたちと長々話して家に着いたのが明け方6時。とりあえずシャワーを浴び、コンビニで買ってきた菓子パンをほお張っていたら部屋のチャイムが鳴った。たまに隣のマローンが小銭をせびりにくる。タバコ銭程度だから持ち合わせがあれば貸してやる。(もちろん返ってこないが)勢いよく扉をあけるとリョウが立っていた。
「え!?あ・・・おはようございます。」
動揺する俺を一瞥してリョウは返事することもなく開かれた扉からズカズカ中へ入ってきた。
「けっこう綺麗にしてんじゃん。」
聖サイモンの制服を纏ったリョウはなんだか可愛かった。が、やはり皮肉屋は服では隠せない。この部屋には布団とテーブルと小さなパイプハンガーラックがあるだけだ。綺麗にしてるって、物がないから散らかしようがない。
「あの・・・こんなに朝早くどうかしました?」
俺は恐る恐る聞いた。リョウはテーブルの上に置いてある今週号の『週刊フロンティア』をパラパラめくりながら言った。
「あんたさ・・・バカだよね?」
やっぱりまだ昨日の失敗を怒ってんだな・・・。
「すいません。」
素直に謝った。
「こんな雑誌毎週買ってんの?端末で得られる情報ばっかじゃん。お金の無駄よ!」
ん?そっちかよ!?それに週刊フロンティアは良本だ!世界中のフロンティアの情報はもちろん体験談なんかは現場でしかわからない攻略法だ。特に今週号はアメリカのS級パーティーMAD MAXの特集が組まれていて読み応え抜群だ。【虐殺の門】へのトライは7回。いずれも失敗に終わっているが『必ず単体パーティーでクリアして見せる』と言い切ったリーダーのクリスの言葉に感動した。
「じゃあ、行くわよ。」
リョウは再び扉へと向かう。
「え?どこへ?」
俺の問いには答えずもう一言。
「とりあえず学校に電話しなさい。今日は風邪気味で休むって。」
はあ?どういうこと?
「だまってついてきなさい!でなきゃ本当にクビよ!」
それは困る。俺は5秒で支度をし、リョウの後へと続いた。
リョウに連れてこられたのは大手町。巨大なビル群が立ち並ぶオフィス街。その中の一角にあるさらに近代的なビルにリョウは入っていった。
「なにしてんの。早く来なさい!」
ビルの入り口で躊躇する俺にリョウが怒鳴る。だって・・・ここって・・・。FRONTIERの日本支社じゃないか!?なんだってこんなところに・・・。受付でなにやら書いているリョウのすぐ後方でビビっている俺は、知らないうちにリョウの腕を握っていた。
「ちょっと!?触らないでよ!」
その手を払われた俺の緊張はMAXを迎えていた。続いてエレベーターに乗って19階へと向かう。開いた扉の光景を見て俺の驚きは昇天した。ここは大手町。オフィス街。このビルはFRONTIERの日本支社。しかし俺の目の前にあるのは病院だった。真っ白な壁や扉。受付で渡されたIDカードをガラス張りのドアにかざす。すると自動でドアが開き長い廊下が続いている。
「おはようございます。」
すれ違う看護士に挨拶するリョウ。どっから声出してんだってくらい可愛い声だ。リョウは奥から2番目の個室にノックもなく入る。俺もそれに続く。部屋にはベッドがひとつと人工呼吸器。そして医療用の機器。その呼吸器と機器類に管やらパイプで繋がれた一人の男。ベッドに横たわりその呼吸音が規則的なリズムで響いていた。俺はこの部屋の主が誰だかすぐにわかった。リョウが男に声をかける。
「おはよう。お兄ちゃん。」
レイニーデイズのパーティーリーダーでリョウの兄。シュウがそこにいた。
俺は部屋の隅で息を潜めていた。こんな時、どんな態度をしたらいいのかわからなかった。
「そこの椅子にすわって。」
リョウが促してくれたのでベッドの脇のパイプ椅子に座った。間近で見るシュウはまるで老人のように皮と骨しかなく痩せ細り、うっすら開いた目は虚空を見ている。アンデッドしてから4年。シュウはこのベッドで意識を取り戻さないまま眠り続けている。
「お兄ちゃん、今日は友達連れてきたわ。新しいパーティーメンバーでシーナって言うのよ。」
優しく話しかけるリョウの姿は、FRONTIERでの彼女とは別人で慈愛に満ちていた。
次第に冷静さを取り戻した俺は、頭を整理しはじめた。FRONTIERにはアンデッドしたプレイヤーを受け入れる専門のホスピスがあるのは知っていた。確か大日本帝国では5箇所あったはずだ。その中の首都圏エリアのホスピスが、ここFRONTIER日本支社内の1フロアなのだ。リョウはシュウの手を握りマッサージのようなことを始めた。
「こうやって動かさないと関節が硬くなってしまうの。」
左腕を丹念にマッサージするリョウを見て、俺は座っている側のシュウの右腕を握った。リョウのまねをして触る程度だがマッサージしてみた。少し驚いた顔をしたリョウだが、
「ありがと。」
と、俺に礼を言った。その後、リョウはシュウにいろんな事を語りかけていた。学校のこと、家のこと、そしてFRONTIERのこと。30分ぐらい話しかけたところでリョウは立ち上がった。
「じゃあお兄ちゃん。また明日ね。」
リョウは毎日、大学に行く前にシュウの元に通いマッサージをして、話しかけているのだ。なんだか胸が締め付けられる気持ちになった。
「また来ますね。」
俺も一声かけて立ち上がろうとした時、シュウの首筋にジワリと青いアザが浮かび上がった。リョウにそれを告げると、
「お兄ちゃん・・・どこで戦っているの?」
と切なく言った。それはまさにリアルダメージのアザであった。
7
ビルを出た俺たちは駅近くの古びた喫茶店に入った。
「好きなもの頼んでいいわよ。」
リョウの言葉で、俺はハムサンドとアイスココアを頼んだ。コーヒーを啜りながらリョウが口を開く。
「あのホスピスには60人ほどが入院しているわ。そして誰一人として帰還した人はいないの。」
意外と多いのに俺は驚いた。
そんなにアンデッドしているのか・・・。
「どうしたらアンデッドしてしまうのか・・・原因がわからない。だから治療法も見つからない。ああやって機械に繋がれて延命するしか手がないのよ。」
たしかにアンデッドしてしまったプレイヤーの、その時のプレイ状況は様々で特定された原因はない。もちろんなんらかの悪条件があったのは間違いないが、それにしても不可解である。ただひとつ共通しているのが上級プレイヤーに多いという点。完全に制御された世界で、不特定のプレイヤーがアンデッドしてしまう。
つまり誰にでも起こりうる事故だということになる。
そう考えると悪寒を覚える。自分に置き換えたら怖くなる。
「原因がわからない以上、極端なリタイアはしないほうがいい。
昨日のあんたみたいになぶり殺される状況なんてもってのほかよ。わかる・・・?
私が一昨日怒った理由。
約束しなさい。私の前でリタイアしないって。
約束しなさい。私と一緒にS級に行くと。
約束しなさい。私を信じると。
じゃなきゃ同じパーティーではやれないわ。」
リョウの強い口調にいろいろな謎が解けた。この女性は強い。そして優しい。
普段強がってはいるが、本当は周囲に気を使っている普通の女性なのだ。
だが強い信念が彼女に強い女を演じさせているのだ。
「約束します。」
俺は強い決意で言った。もうすでにリョウの強さや美しさに惹かれている。
そしてきっと俺たちの間には師弟のような感情があるのかもしれない。
だからリョウは俺に本気で怒ったんだと思う。
そしてシュウに会わせたんだ。
目の前に置かれたハムサンドを頬張りながら、彼女の優しさを噛みしめていた。
「ところで、ヴァンダルハーツに参加する件ですけど…。」
俺は、ハムサンドを食い散らかしながらリョウに聞いた。
「ええ、オファーは受けたわ。まさか初めてのS級フィールドがトライアルだなんて。」
リョウの目は輝いている。しかもメンバーが凄い。元レイニーデイズの3人が加わる一大イベントである。
「ヒュウガさんの参加にはびっくりしたけど。まさかアキラさんとまた組むなんて…。」
やはりリョウも二人の雪解けにはびっくりしているようだ。リョウ曰く、この国のプレイヤーで狙撃でヒュウガの隣に出るものはいないらしい。そしてフィールド支配力でアキラの敵はいないと。
「この二人が組んでクリアできないミッションなら、大日本帝国から【虐殺の門】へトライできるパーティーは今後20年はでないわ。そして殿にはハルカさん。そこに参加できるなんて最高に胸が高鳴るわね。」
リョウは本当に楽しそうに話している。
「ナギサさんは?」
俺の問いにリョウの表情が変わった。
「あの娘は速いわよ。ジョブにハイランダーをつけているんだけど想像以上のスピードで前に詰め上がるわ。当面の私の目標はあのナギサね。まぁすぐに追い越すけど。」
リョウはそう言うとコーヒーをおかわりした。今週末の新宿のステーションでのトライを想うと、俺は胸の高鳴りを感じた。
「俺、応援にいきますからね!!」
「はぁ?来たって観戦なんかできないわよ。LIVE中継は【虐殺の門】だけなんだから。」
「師匠の晴れ舞台に行かないバカはいないです。」
「やめてよ、そういうの。でも…必ずコンプリートしてみせるわ。」
いつの間にかリョウと、普通に会話していた。
昼前まで喫茶店でダラダラ会話をし、店を出たところでリョウが、
「どうする?今からダイブする?」
と提案してきた。どうせ今日は学校サボってんだ。俺はその提案に頷いた。
「じゃあ新宿のステーションにいきましょう。」
俺は下見も兼ねて、いつもと違うステーションに誘った。
「いいわね。そうしましょう。」
リョウもそれに乗った。もともとリョウはエンドオブザワールド参加前の半年間、新宿のステーションを拠点としていた。だから元ホームってことだ。2人で新宿まで向かう最中、リョウの携帯端末が鳴る。電話のようだ。
「あ・・はい・・・今週末はちょっと・・・すいません。」
謝るそぶりを見せながら端末を切った。
「彼氏ですか?」
俺は興味深々の顔で聞いた。
「違うわよ!道場の先生。最近顔出してないから心配して掛けてきてくれたの。」
道場?
「わたしはこれでも剣道師範なの。って言っても不定期のアルバイトだけどね。」
そっか・・・リョウのFRONTIERでのニホントウ捌きはここにあったのか。リョウのニホントウ姿かっこいいんだよな・・・。
あ!?
「師匠!俺にもニホントウ教えてください!」
前からちょっと興味があったんだ。あのニホントウは近距離のイーターへの攻撃に効果がある。そして昨日のように囲まれてしまった時への対処にもなる。
「だからその師匠ってやめて!でも・・・やってみる?」
リョウもマンザラではないようだ。携帯端末をいじりながらリョウは、俺にプライベートページを開くように促す。するとリョウからメールが入る。開くと装備品の譲渡とあった。
さらに開くと『ニホントウ村雨』が俺の武器ストックに追加された。
「前に使ってたやつ。あげるわ。」
リョウは端末をしまいながら俺に言った。
「あ・・・ありがとうございます!」俺はすぐに装備3を村雨に変更した。
新宿のステーションについた俺は、その独特な雰囲気に圧倒された。電気街のステーションは比較的新しく広くて近代的なビルだ。しかしこの大日本帝国で最初にできた新宿ステーションは、ゴールデン街の細道を抜けた古い小さなビルにある。またプレイヤーも電気街より年齢層が高い。もしかしたらこれが本当のFRONTIERのスタイルなのかもしれない。
「ここは古いプレイヤーが多くて、電気街のミーハープレイヤーたちとは質がちがうわ。」
リョウの言葉を聞きながら、薄暗いロビーを奥へ進む。平日の昼間とあってブースの空きが多く、2階の隣合わせのブースに2人で入った。B級のニュートラルフィールドで待ち合わせてオープンフィールドへ向かう。
「今日はバトルフィールドへ行きましょう。あそこなら邪魔は入らないわ。」
バトルフィールドは、俺が初めてFRONTIERでのミッションを行った場所。ここなら誰にも邪魔されずニホントウの特訓が受けられる。空いているスペースを探していたらリョウが俺を呼ぶ。
「別にあそこでかまわないわ。」
リョウが指差した先はフィールドの隅の狭い一角。そうだな、広いスペースなんていらない。向かい合ったリョウは、
「じゃあ、抜いて。」
と指示を出す。俺は背中に装備している村雨を抜いて構えた。
リョウも陽炎を抜く。
「ある程度の型は勝手に体が動くわ。ゲームだもん、初期動作にニホントウの動きもプログラムされてるの。でもね、このニホントウって武器を実践で使うプレイヤーはほとんどいない。火器装備の方が殺傷能力が高くて数撃って稼げるでしょ。だから使うタイミングが重要なの。さっきも言ったとおり火器装備相手にニホントウじゃ勝ち目がないわ。」
リョウはニホントウを上段に構えた。
「この武器が生きるのは、当然だけど近距離での間合い。じゃあその間合いを作るにはどうすればいいか・・・。」
そう言い終わるとリョウの姿が霞んだ。そして俺の目の前に陽炎の刃が迫っていた。
「スピードで圧倒するしかないのよ。残念ながらFRONTIER内じゃ火器装備が1番の制圧手段。言い換えると火器装備のためのゲームなの。」
陽炎を下ろしたリョウに俺は問いかけた。
「じゃあ、なぜニホントウが武器として設定されているんですか?」
「アクセサリーよ。ヨーロッパあたりのプレイヤーがたまに肩にかけているわ。」
「でも、師匠はそれをメインの武器として使いこなしています。」
「当たり前よ。現実世界でどれだけ鍛錬したと思っているの?そしてFRONTIERの中でもね。
あと師匠って呼ぶのいい加減やめて。」
リョウはまた俺との距離をとって陽炎を構えた。
「俺にも使いこなせますか?」
俺の問いに、
「そのためにニホントウをあげたのよ。大丈夫、私・・・教えるの上手だから。」
リョウはゾクリとする口調で答えた。俺はすこし背筋が寒くなった。
その日はリョウから基本動作を教わった。初期プログラムされている型は、そのままでは実践には使えないというリョウの考えから、その型を基本としたリョウのスタイルを学ぶこととなったのだ。幸い俺はスピード特化型を目指してパラ振りされているから、リョウのいうスピードで制圧するスタイルの基盤はできていると言える。あとは鍛錬あるべし。リョウから普段の生活の中でもできる練習法も教わった。俺はこのニホントウって武器の虜になり始めていた。
8
夕方、リョウとステーションで別れ店に急ぐ。今日も仕込みをやらなくてはならない。しかし店につくとハルカが鬼の形相で待ち構えていた。
「シーーーナ!あんた今日学校サボったでしょ!!!」
やば・・・もうバレてる・・・。
そういえば朝バタバタしてて学校に連絡してないや・・・。
きっと学校から連絡があったんだな・・・。
「たしかに朝まで働かせている私も悪い。でもあんたはそんだけの決意で施設から出てきたんじゃないの?」
ハルカは真剣に怒っている。これは隠し切れないと思い、朝の経緯を話した。
「シュウに会ってきたの?」
ハルカの表情が変わる。釣り上っていた眉毛がハの字に落ちた。
「シュウ・・・どうだった・・・?」
俺は見たままをハルカに言った。ハルカは悲しげな表情になっていた。
「私も1度だけリョウと一緒に行ったわ。2年前にね。あそこは家族以外の面会を受け入れないから、勝手に行くことができないのよ。やっと会えたと思った。でもその時に見た変わり果てたシュウの姿に驚いた。それ以来あのホスピスには行けなくなった・・・。シュウの姿を見るのが辛いから。」
ハルカは少し涙ぐんでいた。俺は今日の無断欠席を詫びつつハルカに提案した。
「会いに行きましょう。シュウさんは今もまだ戦っています。リョウさんが言うように、あれはまさにリアルダメージのアザです。みんなで声を掛ければきっと帰還するはずです!」
ハルカは頷き、声をあげて泣き始め俺を抱きしめた。
開店していつもの1日が終わった深夜1時。やはりアキラがやってくる。ハルカが俺を呼びシュウの状況を話させた。
「そうか・・・。」
アキラは静かに言った。タバコに火をつけそれをすぐに揉み消す。あきらかにいつものアキラではなかった。やはりシュウの事は、このクールな男でも気になっていたのだろう。
「今度みんなでシュウに会いに行こう。ね、アキラ・・・。」
ハルカの言葉に無言のアキラ。俺はこの目ではっきり見たリアルダメージのアザのことを言った。
「ヒデとリョウの戯言だと思っていたが、お前まで見たって事は本当なんだな・・・。」
「はい、首筋あたりにジワーっと浮き出る感じで。」
俺は身振り手振りを加えてその時の説明をした。しばらく無言の店内。
「おい、お前。なんか歌え。」
アキラが俺にいつものように無茶振りをする。いつもは絶対歌わないが、今日はなんだかその気になった。
「わかりました、歌います。でもそのかわり約束してください。シュウさんに会いに行ってくれるって。」
俺の言葉にアキラは少し動揺を見せた。
「え、シーナ歌うの?」
ハルカも驚いている。
「この店の名前ONLY YESTERDAYを歌います。」
俺は携帯端末にイヤホンを刺し、曲を選んで再生させ声を張って歌い始めた。もちろん周囲に聞こえているのは俺のアカペラだ。
「シーナすごい!」
ハルカは絶賛だ。ナギサも拍手をしてくれた。
「ヘタクソ。」
アキラは素直な意見。ヘタクソなのはわかってるよ。
「じゃあ約束ですよ。アキラさん。」
俺の言葉に、
「気が向いたらな。」
と、立ち上がり帰ってしまった。
「シーナ・・・ありがとう。」
ハルカが俺の腕を抱き礼を言った。俺はきっと余計なおせっかいをしているに違いない。首を突っ込んではいけない聖域にズカズカと入っていき皆の心をかき乱している。でも、シュウを思うリョウのことを考えると動かずにはいられなかった。いやハルカもそうだ。みんなの心にいつまでも残るシュウを帰還させる。俺の大きなミッションとなっていた。
翌朝。俺は大手町にいた。FRONTIER日本支社の前で座り込み週刊フロンティアをめくっていたらリョウがきた。
「あんたなにしてんの?」
驚愕のリョウの表情。
「いや・・・また一緒にマッサージしようかなと思って。」
俺の言葉に、「もう・・・バカ・・・。」
とはにかんだ。
そのまま入り口へ向かうリョウを呼び止める。
「ちょっと待って。」
不思議な顔をするリョウ。その背後から声がする。
「私も一緒にマッサージしていい?」
振り向いたリョウの前には照れくさそうなハルカの姿があった。




