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登場人物一覧
【乱三】
本名は井口久恒。野分乱三と名を変え、士分扱いとして万斛殿の食客となり、上泉の番所に駐在している。
【奈緒】
乱三と一緒に流れてきた人外の魅力を持つ娘。人ではないとも言われる。
【仁坊】
乱三付の下男の若い男。木戸番小屋に住んでいる。
【万斛殿】
本名は須和の方。東海一の弓取りと言われた亡き国主の側室で、主の死後万斛郷に蟄居させられている。
【橘隆起】
金三枚二人扶持の士分。万斛殿の警護方。
【庄屋権右衛門】
万斛殿の用人。万斛郷の庄屋と神職を兼任する。
【りお】
霊狐の娘。名は里緒と書く。
【作中の年齢】
乱三は二十六歳、奈緒は二十歳、仁坊は十五歳である。
対して、史実と照らし合わせるのも無粋だが、慶長元年に置いては、須和の局が四十二歳。
須和の局の臣下の庄屋の朽木は五十三歳、屋敷警護の橘隆起は二十七歳となる。
藩主の貞愛は史実だと、二十四歳であるから、全体的には若い世代となる。
あと何人か出したいが、現在はここまでとする。