元に戻す力の一人言
時間は、時に残酷だ。
ある時、ふと今までの事を振り返って、あの時こうしておけば、今はこうなっていたかもしれない、という叶わぬ夢を人々に思い起こさせるからだ。
人生の中で学校の卒業や、会社からの退職といった節目を迎えた時。
最愛の人を不慮の事故や病で亡くした時。
ずっと大切にしていた物を、ふとした拍子に無くしてしまい、それに気付いた時。
1つのイベントが終わって、それを振り返る時。
そして、神々の世界だって、同じ事が言える。
ラグナロク、という最終戦争でほとんどの神々が死に絶えた時の北欧神話。
ある戦で、人々が崇拝していた神様が、邪悪な存在によって殺された数々の神話。
もちろん、振り返ってもう一度やり直そうと思って、その時に戻る事は出来ない。
それは、その時から今いる時間までの世界の動きを否定する事と同じ意味だし、それによって世界の安定が保たれたかもしれないからだ。
時間を戻った、物語では主人公と言われる世界にとって異質な存在は、つまりその均衡を崩すのと同じ事だ。
だから、世界を元に戻す力が働こうとする。
だから、元に戻す力は帳尻を合わせようとする。
今、異質な存在が元の時に戻ろうとする。
だから、我々は立たなければならない。
その異質な存在にいかなる事情があろうとも。
たとえ、その異質な存在に同調したくなっても。
さあ、始めよう。
決して語られる事は無い物語を。
世界のために動いていこう。




