君の大切さ。
ちょっと、物語的に、ギャップがあるかも。
ちょっと怖い要素も含まれてる…かな?
君との恋が…したかった。
詳しく言えば
君との恋がもっとしたかった。
なんだけどね。
君とは大分昔から付き合ってたね。
何年前だろう。
まぁ、それはいっか。
君と過ごしたあのころ…
楽しかったな。
私が教室にいて帰りの準備してた時
君は部活中でそれを抜け出して
私のところに来てくれたよね。
時間を裂いてまで、
君はそれほど私を大切にしてくれたってことかな?
君とのその時間はとても遅く感じた。
窓を開けたくて、
でも
なんか、開けたくない気分で。
私はなんか、君に『好き』って伝えたくて、
どうしようかなって考えてた。
口パクで言ってもなんかな…
あ、そうだ!
私は窓ガラスに息を吹きかけて
ガラスを曇らせた。
私はそんな器用じゃないから、
自分の向きで『好き』って書いた。
私は何気に恥ずかしくて、
でも、何か伝えられた事に嬉しくて、
頬が緩んだ。
君は口パクで
『ぼくも』って、
自分で言ったにも関わらず君は
一気に赤面になって下向いちゃったよね。
そういう仕草が何かこどもっぽいようで、
でも、どこからか愛らしくて、可愛くて。
君はその赤面顔で私を見て、
『好き!』って言ってきた。
言葉に出してたみたいか少し君の震えた声が聞こえた。
大声で言ったのかな。
赤くなってる顔がさらに赤くなって、
口パクで、『またね』って言って
どっか言っちゃった。
やっぱり、とっても可愛くて、
今すぐにでも抱きしめたい気分になった。
こういうのって『萌えた』ってことなのかな?
私は帰り道君のことで頭がいっぱいだった。
早くメールしたい。
早く会いたい。
いますぐにでも…って。
さらに私の願望や欲望が強くなる事を感じる。
ってことはより君の事好きになったんだなぁー。
私は部活に入ってないのですぐ帰宅。
何もやる事がない自分は
すぐベッドに横たわる。
君のことを考えながら目を閉じる。
一緒に出かけたい。
そう思った私は、すぐ君にメールを送った。
『明日、学校サボって
一緒に出かけたいなぁーなんてw』
君からはすぐ返信が返ってきたから
心底びっくりしちゃった。
『デートしたいの?
俺は構わないよ。君といられるなら。』
君のメールはいっつも直球ですねぇー
嬉しいんだけど、見てるこっちが恥ずかしい。
でも、すぐメールが返ってきて嬉しかったよ。
気を遣ってくれてるなぁーって思う。
それから何通かメールをやり取りして、
明日学校を抜け出して、制服デートを
することになった。
早くデートの時間が来て欲しいと、
そう思ってるとあっという間にその時はやってくる。
学校から君と一緒に出かけに行く。
君は手を繋ごうと必死だったよね、
こっちまで緊張しちゃってなかなか手繋げなかったよ。
一緒に隣で歩いてるだけでも幸せで、
でも、その幸せなひと時はすぐ過ぎることを実感する。
「もぉ、帰らなきゃ…ね。」
「そーだなぁ」
私は下を向いて時間が止まってくれたら。って
願ってると、君は
「ねぇ」
君は私を抱き寄せて、優しく抱きしめてくれた。
君は私を離すと、
「ねぇ、目閉じて?」
「へ?」
いきなり何言ってくるかと思えば
まさかアレですか?
こんなシュチュエーションってことはぁ…
アレだよね!?
私は目を閉じる。
ちょっと時間がたつと
「ん。いいよ。」
嬉しそうな声で喋る。
ん?なにもされてないよね?
あらら…?
私が目を開けると、
首元に違和感を感じた。
見てみるとネックレスがついていることに気づく。
一体どうやって着けたんだろう。
どう気づかれずに着けれたんだろうと疑問が湧くが
まぁ、それは気にしないでおく。
「もし、次があったら次は指輪だね」
君は微笑んで言うと
私の頭を撫でる。
いつでも優しくて
気を遣ってくれる人
君は私にとって大切な彼氏だったょ。
「でも、あの時が来ちゃった」
私は呟いた。
綺麗な星空を見ながら…
君は私の代わりに死んじゃったね。
あの時の事件。いつまでも忘れないよ。
『通り魔』
人って、いつか狂っちゃうんだね。
度を超えると壊れちゃう。
そして理性を失って襲い掛かってくるんだね
あの時は帰り道だったね。
一緒に手を繋いで帰ってたね。
「明日も学校サボってデートしたいなぁ」
なんて話してて、
周りなんて見えてなかったね。
でも、数分後に叫び声がした。
「人殺しぃー!!」
私たちは人の声の方を向くと
刃物をもった人が人を刺してる。
そんな光景が目の前にあった。
私はびっくりしてこける。
「どうした!早く逃げるぞ!!」
君は私を引っ張って全力で走ってた。
彼の足が速くて私の体力がどんどん奪われてく。
私が後ろを向くと刃物のもった人が追ってくることがわかる。
「ついてきてるょ!」
「大丈夫!君は俺が守るから!」
でも、私の体力は限界で勢いよくこけた。
「っ!」
「!大丈夫!?」
「逃げて!!」
私は必死に君に言った。
私はこれじゃあ動けない。
だから君にだけは逃げて欲しいって。
「は?何言ってんの?馬鹿でしょ」
刃物をもった人は私たちに追いつき刺そうとした。
その狙いは君で、私は守りたくて庇ったね。
私は腹部に刺さり、血が出るのがわかる。
痛みもじんじんと感じてくる。
「何してんの!!
なんで庇うの!」
君は怒鳴って私に言ってきた。
でも、私にその答えを言う暇をあたえてくれない
そんな状況だった。
刃物をもった人はもう一回刺そうとし、
刃物を振りかざした。
その時、君は私を抱きしめて耳元で囁いた。
「・・・・・」
「!!」
私は、びっくりした同時に君から血が出てきて
私が君を庇おうとするが
君は私を抱きしめた状態で離してくれない。
私が刺されないように
コンクリートの床と君と挟まれてる状態で
私が刺される心配はないと…
君は何回も刺されて、
その反動が私にも伝わってきた。
ドスッドスッて…
私は涙が止まらなくて、
何も出来ない自分が悔しくて。
そんな事をする人も許せなかった。
「もぉ、やめてよ!!
なんでこんなことするのさ!
お願いだからやめてぇ!」
私は必死に叫ぶ。
そうすると、
刃物を持ってる人の後ろには警察がいた。
警察はその人を捕らえて、
攻撃封じをする。
私は君が心配でたまらなくて
何回も君に声をかける。
「ねぇ!大丈夫!?
しっかりしてょ!
し、死なないでよぉ!!」
私は何回も叫ぶが君は何も答えてくれない。
私は自分の手をみる。
すると血がたくさんついていることに気づいて
次は腹部を見ると血だらけだ。
私は自分が刺されてることを忘れていて
気づくと痛みがじんじん伝わってくる。
とたんに意識はなくなって
次に目を覚ましたのは病院だった。
目を覚ますと隣には親がいた。
私は君の傍に今すぐでも居たくて、
親に何処にいるか聞くと、
親は何も答えてはくれなかった。
そぉ…私は心のどこかでは気づいていた。
あの状態からしてまず…生きる事は不可能。
でも、顔でもいいから見たくて、
必死に親に聞く。
そうすると親は医師を呼んで
何か色々話してた。
少し時間がたつと親は
「あの子の顔、見に行こうか」
そういって私を抱えながら
案内してくれる。
どこの病室かもわからないまま中に入ると
君がいた。
君は目を閉じている。
頬を触ると…
冷たかった。
私は途端に涙が出てきて
君の隣で君にしがみついた。
「なんで…私を置いていったの。
なんで、そうやって無理するの!
私の気持ち考えてよ!!
君がいない未来って…どうすればいいのさぁー…」
君があの時耳元で言った言葉、
君はいつまでもかっこつけたいんだよね。
知ってる。
『俺は男だよ。守らせてよ。
彼女一人守れない奴にはなりたくねぇ。
好きな奴くらい守らせろ…』
かっこよかった。
本当に最後まで優しい彼氏だった。
君の顔を見て、私は君の耳元で囁いた。
「…ばか」
読んでくださってありがとうございます。
今は連載小説の方も書いていて、
そっちもどんどん書いていくつもりですのでよろしくです。
ちょっと思いついて書いた短編小説です。
また、機会があればまた他にも書いていきますので、
また後ほど…では^^