表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
待っている  作者: 池田瑛
3/28

統計学の講義

 だれもいない二階の談話室で食パンを平らげ、講義に出席した。


 黒板に書き出される奇妙な数式らしきものの羅列を、理解しようとする気力は既になかった。


 8割の出席確認で50、最終テストで50、最終テストの4割りは毎年同じ問題がでるという破格の単位の取得のしやすさ、教授の言葉を借りれば、成績評価の中央値が「良」!でなければこんな講義は絶対に選択しない。


 ただ、この教授のめんどくさい点は、出席確認。講義最初か最後にしてくれれば楽なのに、出席確認の時間はランダムだ。


 しかも点呼前にデジカメでクラス全体の全体写真を撮る。顔と名前が絶対に一致していないから、撮影しても意味がないということはみんな分かってはいるのだが、代返が発覚したら、その時点で、即「不可」と明言している。


「はい、皆さん顔を上げて。寝ている人がいたら起こしてあげてね。顔が写っていないと突合ができないからね」


 なんていう徹底ぶり。そもそも本当に撮影しているのかすら不明。


 今日の出欠確認は、講義中盤だった。出欠確認が終わったあとは、いつもどおり爆睡していた。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ