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四本目/神様の異世界理論

神様が異世界に付いて語っちゃいます。なお、これは作者の独断と偏見の理論であり、フィクションです。


 あれ? ここはどこ? 真っ白で何もない空間


「はじめまして、あなたは死んだの。覚えている?」


 あー、何となくわかります。それで、こう言う展開で言うとあなたは神様ですか?


「そうね。一応私は神様ね」


 そうですか。もしかして、俺って予期せぬ死で死んじゃったから転生の機会くれるとかですか?


「あー、そんなの無いから。安心しなさい」


 へ? それって……


「第一、私は神様でも、全知全能じゃないし、全人類に対して平等じゃない。強いて言えば、人類限定で平等にする必要性はない。世の中、弱肉強食。死んだら終わり」


 そ、それって!


「そう、私はミスしてないし、したとしてもそのまま輪廻の輪に流す。だってそうでしょ? わざわざ人を転生させるなんて、神の身に過ぎたる事よ。まして世界を混乱に陥れる可能性を生むなんて」


 あー、そうですか。小説とかで読んだ。ゲームの世界に生きたかったのに。もしも死んだら行けるように、レベルとスキルをカンストして、アイテムもMAXまで持っているのに。

 この調子だとその世界が無いとか言われそうだな。


「そうね。異世界の存在は肯定するわ。宇宙人と同じ、自分という例があるが認識されて初めて宇宙人が存在することを認めるのと同じ。異世界も認識出来て初めて存在する」


 それは、どういうこと?


「つまり、ある法則のファンタジー世界が存在する。ただし、誰もその存在を知らない。故に転生先には選べない。けど、物語、ゲーム、フィクションでその世界が認識されたらどうなる?」


 どうなるんですか?


「フィクションでも僅かに、存在するかもしれない。という可能性や期待感は、該当世界への転生の道筋を作るの。だからあなたが死んだら行ってみたい世界ってのは、存在するの」


 なんか変な話ですね。それって世界が無数にあるって話ですよね。それって自分の考えた世界法則の世界だって存在するってことですよね。


「極論そうなるわね。でも、別に不思議じゃない。世界は選択肢の連続。例えば、あなたが死ぬという現実と死なないという現実が存在したとする。前者にはあなたのいない世界が、後者にはあなたのいる世界が存在する」


 あー、パラレルワールドですね。


「そう。世界法則は同じでも、人物や立場が違う。これも一種の異世界。なら、魔法の基本法則には複数パターンがあり、それに該当する登場人物が名前や立場、国家間が違うだけで、もしかしたら二つの異世界はパラレルワールドかもしれない。そう思えば、面白いんじゃない? 異世界への考察」


 凄いですね。異世界。ファンタジーやSFがありなように聞こえます。


「実際想像すれば、異世界だから起こるわ。物理法則とは別次元の法則がその世界に存在するのだから。

 でも注意してね。転生では全てが思い通りなんてあり得ない。記憶を保持するなんてことも本来あり得ない。

 あるのはイレギュラーだけ。だけどそれをどうこうしたとしても意味はない。大抵が発育に悪影響を及ぼすか、狂人扱い、それでいてごく稀に権力者であり、能力者であり、記憶の保持者は、それを有用に使うけど、人間の生涯は百年あれば幕を閉じる。それだけあれば世界の発展も混乱も長期的に見て小さな混乱や発展と大差はないの」


 うーん。そう考えると世界の運営ってずぼらだよね。混乱の芽を潰そうとしないんだから。


「別に私は、神様だけど世界を管理している訳じゃないわ。世界を管理しているのは世界。いえ、世界自身の自浄作用とでもいうべきね」


 世界って意思を持っているのか?


「いいえ、持ってないわ。ただし勇者と魔王。これは多くの世界に存在する自浄作用ね。魔物が増えれば勇者が現れ、人間が増えれば魔王が現れ、互いに潰し合い、数を減らす。そうして血の上に世界の平和は築かれる」


 そう聞くと世界自体の茶番だね。ちなみに、俺の世界の自浄作用ってどんなの?


「ああ、あなたの世界の自浄作用は特殊よ。時に形を変え、姿を変え、現象すらも変える。恐竜の滅亡に便秘説があるけど、便秘の原因の植物を創ったのは世界自身だから」


 うわっ……聞きたくない。そのうち、殺人ウィルスを世界が作りそうじゃん。


「あり得るわよ。あら、そろそろ良い時間ね。次の世界へと旅立つ時間よ」


 あー、最後に一つ。俺と話していて何かあったのか? 神様って一人だけど、世界には何十億と人が居るんだろ?


「良いのよ。どうせ私は、神であって世界の管理者ではない。話すだけなら越権行為にならない。暇潰し。


 ――それじゃあ、良い来世を」


 さようなら、神様。


 

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