第36話【居候】
ぶっちゃけ、プロローグの続きになります。
話の続きは次話からになりそうです。
そして、説明文多すぎって感じです。
「なぁ、イオリ。これ使えると思うか?」
「調べれば良いだろ?」
今、俺達3人は、名称以外全てが不明だったドラゴンの解体作業を終え、
使える素材と使えない素材に仕分けしている最中だ。
「駄目だな…。ガラクタらしいぞ…これ」
「ふむ」
スキル『分析』は単独行動が多い傭兵にとって必須といえるスキルだ。
俺は元よりアーギュストもイオリも持っている。
勿論、商人や職人にとっても必須だ。
「こいつの血は使えるのか?
……駄目だ…使えねぇな」
潰されようと、ドラゴンの血には変わりないのに使えないというのはどういう事だろうか…。
『分析』
名称【瘴気に侵されたドラゴンの血】
分類【生産素材】
等級【JUNK】
説明:瘴気に侵され猛毒となったドラゴンの血。
猛毒か…何でも出来る今なら毒として利用出来るかもしれないな。
でも、現段階ではガラクタ以上にはなりそうにない。
はてさて、仕分け作業はまだまだ時間が掛かりそうなので、3年前から現在までの現状報告でもしよう。
まずは…俺も元キャラであるヴォルト=ローグライトについてだが、2年前辺りから消息不明になっている。
最後に目撃されたのが、古代エルフの母と共にモルディオ自治領区からフィラシェット大陸に向かう船の中だ。
その後の足取りはサッパリだ。
イオリの元キャラであるヤグモ=シチグサもほぼ同じ時期に消息を絶っている。
まぁ、間違いなくフィラシェット大陸に向かったのだろう。
以外にも、八迅として現在もプレイしている筈のイグニス=ヴァロールとリゼリア=ゼクセリスも行方不明だ。
で、八迅だけではないフィラシェット大陸に渡った全プレイヤーが行方知れずだ。
正確な人数は分らないらしいが、100名ぐらいらしい。
OS社が確認したところ、その消息不明のプレイヤー全員が死亡扱いになっておらず、少なくともこの世界で生きているのは間違いない。
各地で、未実装種族『グレゴリ』(分りやすく言えば魔人や魔族)の目撃情報と
時を同じくしてレベル100オーバーの凶悪Mobが各地が暴れまわっているという情報がある。
噂ではあるが、そのグレゴリがそのMobを操っているらしいとか、
少数だがレベル150オーバーのMobもいるなんていう話もある。
この世界の都市や街には、Mobを近寄せない為の結界のようなものを張り巡らせているらしいが、
こいつらには全く影響しないらしく世界各地の町で凶悪Mobに襲撃されている。
改変直後から現在までのプレイヤー人口は、大体20%減ってところだ。
生き残ったプレイヤーも大きく分けると4つに分類されるようになった。
1つ目は、女神ヴィーナスを倒そうとしている者達。
一応、俺達はここに分類される。
2つ目は、探求に勤しんでいる者達。
言わば自己鍛錬や生産に夢中になっているってところだな。
改変した事によって生産の類の自由度が大幅に増加したので、表向きだけでなく本当に無限大になった所に起因する。
少なくとも武器として銃器が存在する事や船舶の製造が可能な事から、現代兵器さえ作れるかも知れないって言われている。
彼らのお陰で改変前にはなかった武器やより自由度の増したオリジナリティのある武器など色々増えた。
生産で造れるアイテムは、改変前・改変直後は名品級(Rare)止まりと思っていたが、その辺の制限緩和しているようで現在確認されているレアリティは、叙事詩級(Epic)まである。
ま、他のMMO同様レアリティの高いアイテムほど成功率は低下している。
ぶっちゃけ、名品級でも高級素材を使用した高性能アイテムは、成功率が高いとは言えなかった。
少なくとも名品級は、名剣なら3本、神剣などなら1本まで生産が保証されていてもやはり失敗はあった。
それ以上のレアリティとなると保障がないので、完全なリアルラックと自身の技術が成功率に大きく関わってくる。
簡単には作れないようになっているお陰で市場が今だ乱れていない。
次も確実に作れる保証がないので、生産に成功しても簡単には手放さないだろうしな。
3つ目は、3年経ち現在もリアルに戻れず絶望し無気力に過ごす者達だ。
世界各国の教会で毎日祈りを捧げているって話だ。
ゲームの世界で祈っても仕方なくないか?って思うかもしれないが、何か縋らないと生きては行けないのだろう。
最後に4つ目は、3つ目の派生系で狂った者達。
これが中々厄介な連中でヴィーナス討伐ではなく、ゲーム世界の破壊を目的としている者達だ。
具体的にいうと全プレイヤーに対しての一方的な殺戮いわばPKってところだ。
ヴィーナスを倒すより全プレイヤーを殺してゲームを成り立たなくする方が楽じゃないのか…っていう短絡的な話だ。
こいつ等が狂っている所は、全プレイヤーに自分も含まれており全プレイヤーを殺したら
最後には自分等自ら自殺するもしくは仲間内で殺し合うらしい。
考えが短絡すぎるが、こいつらは本気でそれを成そうとしている。
真偽は定かではないが、ほとんどの者がカンストしているらしい。
集団で行動し、どこかの国に根城を持っているという噂がある。
プレイヤーについてもう1つ。
PKプレイヤーは、減少傾向にあるが件数自体は増加傾向にある。
次は、噂程度いやまだ未発見といった方が良いだろうな。
レベル150がカンストではないのでは?っていう噂があったりなかったりする。
Mobにレベル150オーバーがいるなら、プレイヤーだって150の先がある筈だ…っていう話だ。
根も葉もない噂ではあるが、確かにそうだなとは思う。
改変で機工技師が解禁されたが、3年経った今は大分研究が進んでいるらしく、
2年ほど前どこかのプレイヤーがガレオン級の軍艦を造ったらしいが、今はどこまで進んでいるのやら…。
改変前、アームズの生産する事が出来なかったが解禁で簡易的な物なら1年ほど前に造れるようになったと聞いている。
「おい、ボーとしてないで手伝え。アキラ」
アーギュストがアイテムの仕分けをしながら振り返る。
「ん?ああ」
「ぉ、この骨使えるかも?」
イオリは、Mobの骨を持ち傷がないか調べる。
そして、傷がないのを確認すると『分析』をし性能を確認する。
「……これもガラクタか…」
もしかしたら、これらのMobのドロップアイテムは、まだアイテム情報が完成していないのかも知れない。
だから、仮の情報として「ガラクタ」が表示されている…。
「いや、考えすぎか…」
もし、そうだったとしたら…四神仕事しろよ…。
「何が?」
「んん、何でもない。ところで粗方全部仕分けしたよね。
何か使える物あった?」
「「なーんにも」」
アーギュストとイオリは、お手上げのジェスチャーを織り交ぜて言った。
「んじゃ、引き上げて街に戻ろうぜ」
「了解」
「だね」
―――イスカ王国、交易都市オウミ―――
交易都市オウミは、イオリの自宅がある都市であり、居候中の俺とアーギュストの拠点でもある。
このイスカ王国にもノースブレイ王国同様に傭兵都市があるが、人の行き来が激しい交易都市では情報が入りやすいという理由でイオリは改変前からこのオウミに住居を構えている。
それにここは俺がよく使う武器”刀”を生産するプレイヤーが多くいる事もあり、お陰で良い武器が手に入りやすく気に入っている。
ちなみに、ノースブレイ王国の時に使っていたフランヴェルジュや闇焔は、イオリの倉庫というか蔵に厳重に保管してある。
で、現在は、ラキノイア王国で免許皆伝祝いに貰った蛇腹剣・巳陰という剣と、ここで入手した儀式刀・不知火を使っている。
ああ、それと蛇腹剣・蛟は今持っていないというか、元々俺の物ではなかったし扱い辛かったので免許皆伝の際に師匠へ返還した。
詳しく説明すると、『蛇腹剣・巳陰』は細身の長剣だ。
剣匠付きの名品級で闇属性かつ黒い蛇のエフェクトが付いている。
もちろん、エフェクトにはダメージもあり、触れれば低確率で猛毒状態と麻痺状態が発生するオマケ付きだ。
が、蛇腹剣の特性である拘束などのお陰でいくら低確率でも多段攻撃になるのでほぼ100%の確率で状態異常に出来る。
剣匠付きという事は、1段階上の性能を持っていると言う事なのだが、驚くべきは、これがNPC生産品だという事だ。
次に『儀式刀・不知火』だが、これは刀として使用する事よりもどちらかというとワンドやロッドとしての役割の方が強い。
刀として使用した場合、炎属性の付いた平凡なイスカ刀といった性能だ。
まぁ、炎のエフェクトダメージがある時点で平凡ではないかも知れないが、刀自体の性能は本当に平凡だ。
抜き身状態で使用した場合、ワンドなのだが、納刀状態ではロッドになるという特殊な特性も持っている。
抜き身状態だと、炎属性ならワンスペル発動が出来る上に、地面へ突き刺せば魔術スキルが+3レベルされる。
そして、納刀状態だと、魔力・法力・霊力・神力・呪力が全て+50され、地面へ突き刺せば周囲にリジェネーション効果が発動する。
ぶっちゃけ、刀の性能以外はフランヴェルジュを上回るとんでも武器で等級は【EPIC】だ。
使わないからとイオリから買い取った物だが、融通の利かない奴なのでフレンド価格っていう訳にもいかず相場相当の値段で取引をしたが、本当良い買い物をしたものだ。
まぁ、この武器構成を見てもらえれば分ると思うが、現在は月守流居合剣術は封印している。
使えない事もないが、刀の性能が良くない上に居合刀でもない。
防具の方はというと、あの忌まわしき制服からは脱出したと言っておこう。
が、運が良いのか悪いのか、このイスカ王国に来た初日にリーヤ=アップルに出会ったしまった。
ああ、リーヤ=アップルってのは、アレの生産者の現キャラだ。
気付いたら現在俺の着ているビキニアーマー風和甲冑になっていた。
手足は普通の和甲冑なのだが、一番守らねばならない箇所が素肌丸出しの謎デザイン(ビキニアーマー)な訳だが…
悔しい事に性能は折り紙つきだ。
それに奴は”鎧匠”の二つ名を取得しており、名品級ながら性能は2段階向上している。
ちなみに、素肌丸出しの箇所なのだが、どうやら極薄の透明に近い布で実は覆っているらしい。
まぁ、普段街を歩く時は、外套を上からしているので問題はないが…。
「さて、俺は出張所の方へ報告しに行って来る」
「んじゃ、俺っちは、晩飯の食材でも買いに行って来るわ」
イオリとアーギュストと一旦別れ、何もする事のない俺はイオリの自宅へ向かった。
まぁ、イオリと共に出張所の方へ行っても良かったんだが、何せ報告だけだからな2人いてもあまり意味がない。
では、アーギュストの方はどうかというと…どうも料理オンチの才能に開花していたらしく
全く伸びる気配がないので開花してからは一度も料理をしていない。
イオリも料理を全くしていないというか俺と違って習得する気が0だ。
まぁ、そういう事なのでアーギュストの足を引っ張る事はあっても役に立つ事はない。
という事で帰って来た訳だが、イオリの自宅はというと日本屋敷そのままのデザインだ。
庭も正に日本庭園ってな感じで凄まじく広い。倉庫代わりの蔵も小さな一戸建ての家に近い程大きい。
そこには、俺の自宅の地下倉庫のようにイオリがこれまで集めた武具やアイテムが無造作に保管されている。
”無造作”に保管している割には、用心深いと言っても良い程の厳重なセキュリティが施されている。
まずは通常の施錠、そして魔法の施錠…まぁ、普通はここまでなのだが、
改変後に発見された魔法の二重施錠と三重施錠も施されている。
どうも、俺とアーギュストが居候すると決めた当日に発見されたばかりのこの2つの魔法の施錠を施したみたいだ。
まぁ、そのお陰で闇焔も安全に保管出来ている訳だが…。
さてと…、2人が帰ってくるまでまだ時間がありそうなので、2人の少し詳しい紹介でもしておこう。
まずは、イオリ(イオリ=シチグサ)だな。
前話でも話したと思うが、種族はヒューマで見た目美少年剣士といったところだ。
けど、何せ性別が女性なので、実際は美少女剣士だ。
で、中身も俺と同じで男な訳だ。
イオリは、昔からロールプレイ所謂キャラになり切るというプレイスタイルを取らないE/Oでは珍しいプレイヤーだ。
つまり、キャラが男でも女でも自分の喋り方を貫き通している。
まぁ、それが周りからクールで格好良いって感じで、結構受けていた事もあり変えるつもりはないらしい。
E/Oでは、ほとんどの防具が(女性用に作られた防具でも)男女共用な訳でイオリは常に男物の防具を着用している。
今回もそうで外見は、黒髪のポニーテイル、眼帯(隻眼)、男物の袴、サラシ、草鞋ってな感じだ。
ちなみに、隻眼は後天的なものらしい…。
E/Oでは、隻眼を持つキャラには2通りある。
それは、キャラ生成時に自動的(これも血の記憶に関連する)に決定したり、目を代償にする呪術を施したりした場合だ。
イオリの場合は、後者だろう。
おまけに一人称が”俺”でハスキーボイスの為か、まぁ間近でじっくり見たり裸を見ない限り傍目からは少年剣士にしか見えない。
次は戦闘スタイルだが、純粋な近接職という感じで魔法は一切使わない。
1キャラ目からずっとその戦闘スタイルを貫き通しているとう話だ。
そのお陰もあり、刀を用いた近接戦ではまさに一騎当千の強さを誇り、才能やスキルやらステータスの成長率なども全てそれに特化されている。
ぶっちゃけ、俺でも見惚れるぐらい全てが鮮麗されており鮮やかで格好良い。
性格の方だが、頑固で自分の意見を絶対に曲げない一本筋な男?だ。
まぁ、一言で言えば、「我が道を行く」「マイペース」が当てはまるかな。
得物は、前述した通り”刀”で、二刀流でも戦える事から2本持っている。
1本目は、『神刀桜吹雪・嵐山』で名前通り桜吹雪シリーズの後期作品だ。
これにも桜のエフェクトとエフェクトダメージあるのだが、舞う桜が葉桜なのが珍しい。
何でも風属性なので葉桜にしたとか…。
2本目は、『神刀葉隠』これも風属性のイスカ刀だ。
ただ、攻撃よりも防御を主眼にした小太刀だが…。
こちらは、枯れ葉が舞うエフェクトがあるがダメージはない。
まぁ、こういうヤツな為か《隻眼の旋姫(鬼)》なんていう二つ名が定着しつつある。
ちなみに恥ずかしながら俺にも《炎極の舞姫》なんていう恥ずかしい二つ名が定着しようとしている。
確かに、炎の魔術使いまくるけど…確かにレギアス流使い始めてから舞いまくってるけど…
若干?厨二病くさくないか?
あ、舞いってのは、レギアス流には重要な要素らしく蛇腹剣を使う上で手首などの腕の関節の動作も重要なんだけど、身体の回転動作などを併用する事で効果が数倍から数十倍に膨れ上がるから舞が適切だと師匠が言っていた。
けど、アレクは舞ってなかったような気がするのだが…と言ったら師匠は男と女の違いだと言っていた。
男の場合は大きめの蛇腹剣と力押しで、女の場合はキレのある身体の動きで戦うのが基本らしい。
それと、無骨な男が女のように華麗な舞で戦っていたら気持ち悪いだろう…との事だ。
それって偏見じゃないのか?と思っていたが、想像したら納得した。
次は、アーギュスト(アーギュスト=フォーカス)だな。
アヤカが俺の次に会いに行った八迅はこいつの事だ。
イオリ同様で彼も1キャラ目からビースト族(猫虎族)でずっとプレイしているらしい。
ビースト族の毛の色は、1キャラ目では結構自由にアレンジ出来たらしく、現キャラにもそれが色濃く残っている。
何かというと、普通虎と言えば、黄と黒と白あたりを思い浮かべるかもしれないが、
アーギュストは、赤と黒と白を選択している…まぁ無難な変更だが、中には奇抜な変更を加えたプレイヤーもいるらしい。
まぁ、そういう輩は、長続きしなかったっていう話だが…。
さて、前話でも話した事だが、ビースト族ってのは平常ではヒューマと大差ない容姿をしている。
まぁ、髪の毛に猫耳風アホ毛と腰に尻尾があるが…。
アーギュストはと言うと、赤髪長髪で絵に書いたような優男風二枚目といった感じなのだが、一人称の”俺っち”が全てを台無しにしている。
で、ビースト化をすると、筋肉隆々の肉だるま風虎男と見た目少し恐い感じなのだが、一人称の”俺っち”が全てを台無しにしている。
一人称の”俺っち”のせいで全てが軽く見えてしまう。
とはいえ、八迅なのでその辺は想像付くと思うが、戦闘となると非常に頼りになる男だ。
これまたイオリ同様で1キャラ目からずっと”爪”を装備している。
元々、ビースト族は爪を自前で持っているが、(ビースト族専用の)”爪”を装備して強化する。
前キャラであるアーネスト=フォーカスは、”爪”のUnique級である『ランダムスパーク』という特殊な武器を装備していた。
これは、特殊な付与がクリティカル+50%以外付いていないが、1回の攻撃で1~100回の間でランダムで攻撃回数が増えるという代物だ。
攻撃力自体は高くない…いや本当全然高くないのだが、アーネスト自身の攻撃速度とクリティカルのせいでとんでも武器に見られている。
1~100回ならとんでも武器に入っても不思議ではないと思うかもしれないが、極端な話攻撃力1が100回なら大した事はないだろ?
それと同じで、同レベル帯のUnique級の10分の1ほどの攻撃力しかない。
それに多い回数が常に出る訳もなく少ない回数が常に出る可能性もある。
まぁ、アーギュストは今回この武器を使用している訳ではなさそうだが、
彼もまた『爪の才能』を開花させている。
でだ、実はそれだけではなく今回は『投擲の才能』なんていうものまで開花している。
『投擲の才能』に関しては、今まで一度も使っていなかったらしいので、偶然開花したというべきだな。
ちなみに、全キャラ全ての才能を開花する可能性(0.01%ぐらい)を秘めているで突然降って湧いて開花する事がある。
その時は好機と見て、開花した武器に乗り換えたり2つ目の武器にする事がある。
アーギュストの場合は後者で、第二の武器である”大円月輪”は、NPC生産の量産品だ。
メインに使う訳ではなく、あくまでもサブとして使うので量産品でも問題ないらしい。
ああ、メインの武器は『デッドリークロー』というRare級の爪だ。
基本攻撃力は普通だが、クリティカル+50%と高確率で出血を負わせるという付加がある。
俺やイオリの武器に反して性能が高くないように思えるが、素手(自前の爪)の攻撃力が高い為決して低い数値ではない。
最後に防具に関してだが、ビースト化しても問題ないように、上半身はほぼ裸かろうじて心臓部分が金属の鎧で覆われているぐらいだ。
下半身に関しても動きやすいように布製の防具なので、実質防具として機能しているのは腕と足だけなのだ。
まぁ、ビースト化をすれば防具なんてあってないようなものだし問題はないと思う。
さて、そろそろイオリ達が戻ってくる頃だろうし、こんなものだろう。
本当説明文で申し訳ない。
次話はちゃんと話進めます。