閑話【現状】
誤字・脱字、表現の誤りはご容赦願います。
前話、レベルについて出たので、少し成長したアキラの現状確認の話になります。
話というか説明みたいになりましたが…
宿で朝を迎えた訳だが、少し早く起きすぎたみたいだった。
外から小鳥の囀りしか聞こえず、街の活気などは静かなままだった。
ここは、特に職人が多く住む街なので、普段は凄く騒がしく昼寝などは出来ないほどだ。
ユギルス島…通称、海賊島と呼ばれる所へ今日は向かう訳だが、アヤカもまだ起きていないようだし取り合えず現状確認でもするとしよう。
「メニュー…スタータス確認…」
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名前=苗字:アキラ=ローグライト
通名:―
年齢:15
性別:女
種族:ハーフエルフ※
属性:光・炎
主職業:傭兵
副職業:―
役割:剣士
名声:120
序列:―
ランク:39001038
賞金額:―
利き腕:両利き
流派:月守流居合剣術
流派:―
所属国:ノースブレイ王国(オード王)
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レベル:42
HP:2112/2112(+20)
MP:2321/2321(+30)
SP:1996/1996(+20)
腕力:145(+30)
脚力:118(+20)
体力:89(+2)
器用:136(+25)
敏捷:112(+12)
視力:86(+8)
指揮:6
魅力:73(+10)
突破:12
妨害:3
詠唱:121(+15)
運:21
魔法力:168(+20)
法力:103(+10)
魔力:99(+10)
霊力:130(+25)
神力:25(+5)
呪力:0
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傭兵登録する前から変わった所と言えば、やはりランクだろう…。
これは、傭兵ランキングだ…。
簡単に言えば、「貴方は傭兵の中で39001038番目に稼いでいます」という事だ。
今、どのくらいまで傭兵が増えたかは分らないが、少なくても登録してから俺は5000番ぐらいランクが上がっている事になる。
まぁ、登録して1度も稼がないままの奴やら肩書きだけ傭兵なんていう奴もいるぐらいだから、しばらくは簡単にランクが上がる筈だ。
能力は軒並み上がっているが、レベル1の頃からほとんど変わっていない項目がある。
指揮・突破・妨害のこの3項目は、戦争または大規模な戦闘に関わらないと上がる事はほとんどない。
運は、急所への攻撃か賭博で上がる。
今はレベルが低いという事もあって、急所攻撃を意識していないが、レベルが上がり敵が固い防具などを着る様になると意識しないとやっていけないだろう。
そうだな、今回は急所への攻撃も意識して狩ってみるか…。
能力のボーナスもかなり変動しているが、これは後で説明する才能スキルに起因している。
ちなみに、ほぼ満遍なく能力が上がっている状態で、まだレベル42というのは異常と言えるな。
これだけの能力が上がっていると本来ならレベル60前半だろう。
古代エルフ族の成長の伸び代はどのくらいあるのか…。
さて次は…
「スキル確認…」
今まであまり気にしていなかったが、今回はじっくり確認して見よう…
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【流派】
『斬鉄』Lv2←[アイアンまで斬る事が可能]
『縮地』Lv3←[3mの距離を一瞬で移動]
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【魔法】
『魔術Lv5』←[中位魔術まで使用できる]
『法術Lv4』←[中位法術まで使用できる]
『精霊魔法Lv4』←[中位精霊まで召喚できる]
『神術Lv1』←[下位神術まで使用できる]
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【才能】
『剣術の才能』←[剣術」の成長促進と技の成長項目数の増加、腕力・器用の成長補正と能力補正]
『精霊の加護』←[精霊魔法」の成長促進とスキルレベルに応じた同時召喚数の補正、霊力の成長補正と能力補正]
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【知識】
『戦闘基本知識』←[戦闘に関しての知識がある]
『魔術基本知識』←[魔術に関しての知識がある]
『法術基本知識』←[法術に関しての知識がある]
『精霊基本知識』←[精霊に関しての知識がある]
『神術基本知識』←[神術に関しての知識がある]
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【生存】
『気配察知Lv4』←[40m以内の自分より低レベルの気配を察知できる]
『気配遮断Lv1』←[100m以内にいる自分より低レベルに対して気配を消せる]
『話術Lv2』←[商人との売買時6%利益が増す。たまにおまけして貰える]
『野営Lv2』←[現実時間28分で野営を設置出来る]
『追跡Lv1』←[小型野獣の足跡を辿り追跡できる]
『分析Lv2』←[アイテムの鑑定およびキャラのレベルの確認が出来る]
『所持Lv2』←[体力分までの所持量なら、2歩でSP1消費する]
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【生産】
『料理Lv1』←[過程1回分の加工による料理が出来る]
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ってな感じに成長している。
流派スキルは少し成長しているが、他のスキルよりも上がりにくい仕様になっている。
『斬鉄』スキルは以前ブロンズまでだったが今はアイアンまで斬る事が可能になっている。
実は金属製以外には効果がなかったりする。
アイアンと同じ硬さの木製や石製などは斬れないのだ。
『縮地』は、1mから3mに伸びただけだな。
以前にはなかった才能スキルが2つ増えた…。
見て分るように、才能スキルは成長する上での様々なアドバンテージをキャラに与えるスキルだ。
これがあるのとないとでは能力値に大きな差が出る。
ちなみに、『精霊の加護』はレアスキルだ。普通では滅多に開花しない…。
むしろ、今まで精霊使いどころかエルフでさえプレイしていない俺がこの才能を開花させる確率は本来ならほとんど0%に近い。
古代エルフ母の能力がバケモノでない限りは…。
『精霊の加護』が滅多に開花しない理由として、普通は召喚できる数は1体と決まっているが、
同時召喚数の増加というチート能力(※公式なのでチートではありません)のせいでレアスキルになっている。
噂程度だが、これを習得していたプレイヤーは過去に6人ほどしかいない。まぁ、俺が知らないだけかもしれないが…。
で、現在の精霊スキルから見ると一応2体の精霊を同時に召喚できる。
生存スキルも大分増えたな。
『気配遮断』は、あのジョーイ=シムスや賞金首がよく使うスキルだ。
『野営』だが、このキャラは、まだこのノースブレイからで出ていないが世界を旅するようになれば必須と言えるスキルだ。
フィールドで安全にログアウトする為のスキルなのだが、改変後は何故か野営を設置すると安全に就寝する事が出来るようになった。
まぁ、それでも完全に安全な訳ではなく、野獣や魔獣は野営を避けるようになるがプレイヤーやNPCは逆に呼び寄せてしまう。
その為、街道沿いに集団野営地が作られ、集まった者がお互いに見張りをするという事が自然に生まれた。
『分析』は、Lv1でアイテム鑑定が出来る。Lv1でもかなり有用なのでこれを習得している者は多い。
Lv2になると、Mobのレベルを分析できるようになる。
レベルがもっと上がれば、属性や弱点、Dropアイテムなども分るようになる。
ちなみに、前から所持していたアイテムは分析しなくても内容が分るようになっている。
『追跡』は、まぁ素材収集や討伐などで使うスキルなんだけど、小型野獣討伐の依頼を1回程度しかしていないのでレベル1のままだ。
で、『所持』に関してだが走った際、本来は1歩でSP1消費のところをレベル2な為、2歩でSP消費になっている。
ついでに、所持量が超えた場合は、1歩でSP2消費する。これは改変前から変わっていない。
今回は狩りに集中する為に、このスキルが活躍する事になる。
と言っても、今回もアヤカが同行する為、大活躍という訳でもないが…。
『料理』…炊く、炒める、煮るなどの加工が合計1回の料理なら作れるという事だ…。
簡単に言えば、ライスは作れるがおにぎりは作れないのだ…。
丸焼きとかは多分出来る。串刺して焼くだけだろうから……試していないけど。
で、現在アヤカと共に行動しているせいで、俺が『料理』する機会がない。
この前、アヤカに料理作ろうかと言ったら、素材が勿体無いからと拒否された。
ああ、そうそう。
実は、ザキラ以外に2体契約を終えていたりする。
1体目は、教会の庭園内にある花壇で発見したのだ。
光の精霊ジャックランタン、下位精霊で名前は”ジャック”…まんまだな。
容姿は子供ぐらいの背丈で深いローブを被って、右手にカボチャのランタンを持っている。
性格は、物静かで人見知りをするが、やる時はやるといった感じだな。
本体はランタンの方のようでローブを被っている方は顔の部分は暗闇になっていて分らない。
まだ、信頼関係は1段階目な為、暗闇を照らすもしくは魔除け程度の能力しか発揮していない。
現段階では、野営時の護衛的な役割しか出来ないな。
2体目は、廃鉱となった鉱山の町…という設定のダンジョンで発見した。
地の精霊ノッカー、下位精霊で名前は”ノックさん”だ。
容姿は、工事帽を被ったちっちゃいおっさんって感じだな。
性格は、お茶目で陽気だ。
こっちも信頼関係は1段階目だ。
直径1mほどの落とし穴を一瞬で出現させる事が出来る。
深さは2mもない為、簡単に抜け出せる。
まぁ、一時的に行動を制限するという事は可能だな。
ちなみに、ザキラとの信頼関係はというと、最終段階より1段階前の状態だ。
見た目や口調がかなり変わった。
母のソードレスとよく似ていると言える。
あの特徴的だったリーゼントからオールバックになって、服装も任侠侍風になりイブシ銀が光るナイスガイだ。
得物もドスから直刀…長ドスとも言うあの武器に変わった。
まぁ…見た目はそう見えるというだけで、得物も精霊の一部なのだが…。
俺に対する呼び方も”嬢ちゃん”から”姉御”に変わった。
色々変わったが変わらない所もあり、巨乳派なのは不動のようだ。
かなり頼れる奴になって、背中を預けても申し分ない働きを見せる。
夢幻刀の耐久が少なくなってきてからは俺の護衛に役立ってくれた。
精霊の信頼関係と言ったが、全部で5段階ある。
5段階目になると精霊は全ての力を発揮出来るようになる。
下位の精霊と言えど侮れない程の力がある。
まぁ、下位だからと言って弱い訳ではない…精霊の位が低いだけなのだ。
俺は今、精霊を同時に2体召喚できる訳だが、精霊同士の相性が良いみたいで同時に召喚しても3角関係にはならないようだ。
相性についてだが、同属性の精霊の場合は良くない様だ。
装備関係は変わっていないので省略する。
ああ、耐久だけは大分減っているな…。
出来るだけ回避するようにしているが、何せ紙装甲だからな。
同レベル帯のMobだと一撃食らっただけでHPの半分辺りまで減少する。
龍革使われてなかったか?と思うかもしれないが、あれは急所を守っているに過ぎないのだ。
とまぁ、こんなもんだ。
さて、これから行く事になるユギルス島について少し説明しよう。
前述で書いたように、あそこは通称”海賊島”と呼ばれている。
勘違いして貰っては困るのだが、島全体が海賊の島という訳ではない。
あの島には街が1つだけ存在する。
その街は自治権を持っており中立地帯のようなところだ。
まぁ、その背景には、ノースブレイとハイランドの争いが原因なのだけど…。
ほぼ両国の中間点にありながら、どちらの支配も受けていない。
その為、賞金首や海賊を生業とする者が自然と集まってきているという訳だ。
国ではないので無論、傭兵ギルドの支部や出張所は存在しないし、騎士もいない。
あの街では賞金首と傭兵の区別がないのだ。
そして街を守る為なのか、あらゆる争い事を禁止としている。
しかし、街を1歩でも出ると正に無法地帯で弱肉強食を絵に描いたような所になる。
海賊の本拠地や賞金首の家などが街の外にある上に、貧民層(NPC)の小さな町もある。
さらに言えば、これは改変前の状況なのだ…改変後どうなっているか皆目検討も付かない。
街の役割自体は変わっていないと思…いたい。
おっと、アヤカが起きたみたいだ…
では、行くとしようか。
どうだったでしょうか。
次話でまた本編に戻ります。