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『E/O』イオ  作者: たま。
序章【改変編】
17/49

第9話【傭兵】

誤字脱字、表現の誤りはご容赦願います。

第2章に入りました。

戦闘がメインになり、主人公も成長していきます。

名前ありの登場人物がこの章から増えていく予定です。

――父と母の旅立ちの日の早朝――


「ギルドに再登録しなくてはならんから俺達はもう行くが、帰るまでは勝手に死ぬんじゃないぞ。娘の成長した姿をこの目で見たいからな」


父、精進するよ。


「お母さん、アキラちゃんに置き土産をあげちゃう。南門を抜けた先に広がる闇の森のどこかに石碑があるわ。簡単に見付からないと思うけど頑張ってね」


母、置き土産ありがとう。でも、闇の森すごく広いのですけど…


「お父様、お母様。行ってらっしゃい」


仮想とはいえ、結構楽しかったな…親子ごっこ。

でも、これが本来のあるべき姿なんだろうな。


「さ、行くぞ?」


「じゃあね。アキラちゃん」


母は父の肘に腕を絡め、まるで付き合いたての恋人のように住宅街の出口へ歩いていった。

俺はそれを見送り家の中に入ろうとすると、向かいの建物からスコットが出てきて声を掛けてきた。


「あれ、親父さんとその相方どこかへ行くのか?」


スコットにとって俺=ヴォルトであって、あのヴォルトの姿をしたNPCの事をヴォルトとは言わないようにしているようだ。


「ああ、また傭兵に戻るんだとさ」


「ええ!?改変後の世界自由過ぎるだろ!システム覆しちゃったよ…」


全く、その通りだ。前のキャラが自我を持つわ、引退したのに復帰するわ。

改変前のシステムとか完全に無視している。


「あ、忘れる所だった。シムスの情報をギルドの方に流しておいたぜ。

そのお陰かは知らんが、今朝からシムスの姿が見えないらしい」


「そうか、ありがとう」


「いや、良いって。で、これからどうするんだ?」


「取り合えず、傭兵ギルドに登録するつもり、その後は昨日ボロボロになった装備を新調かな?」


「なるほど。やっとアキラと同胞になれる訳だな。楽しみが増えた」


「スコットの方が大分先輩だけどな」


「はは、違いねぇ。じゃ、俺は行くわ」


「ああ、また」


俺はスコットと別れ、再び家の中に入ろうと門の取っ手に手を掛けた時、一瞬殺気を感じた。


「ア・キ・ラ・ちゃん、俺はいつも君を見ているからねぇ?ヒャ、ハハハ…」


突然、人の声…いや、シムスの声が耳元で聞こえた。

俺は辺りを見渡すがシムスの姿は見えなかった…。

気配遮断か…

くそ…姿を消したのはココへ来る為だったのか?


悔しいが今の俺ではあいつに手も足も出ない…

だから、一歩を踏み出さねば。

俺は家の中に入り地下倉庫を目指す。


取り合えず、現状確認と武器の新調だ…昨日の戦いで仕込み杖がもう使えない状態なのだ。


倉庫内に何があるか再確認をしよう…。


西洋剣、イスカ刀、ロッド、ワンド、弓、槍、斧、銃、暗器、etc…。

と、まぁ多種多様な武器がある。

我ながら節操がないな…。


ん、ヴォルトでプレイしていた際の最終装備がなくなっている。

父が旅立つ際に持っていったのだろう…

神杖も3本ほどあった内の1本と魔弓も消えている。

これは母が持っていったのだろうか…


ちなみに、コレクションにある神や魔や聖が付く武器は、プレイヤー達の生産品が大部分を占めていて残念ながらこの世界に元からあるそれらの武器は、正直少ない。

だけど、無節操にそういった生産品を集めた訳ではない、ちゃんと選んで良い物しか集めていない。


昨日の戦いで少しは能力が増加した筈だ。装備出来るものが増えている可能性がある。

取り合えず、ステータス確認をしよう。


「メニュー…ステータス確認…」


***************************************************

名前=苗字:アキラ=ローグライト

通名:―

年齢:15

性別:女

種族:ハーフエルフ※

属性:光・炎

主職業:一般人

副職業:―

役割:剣士

名声:10

序列:―

ランク:―

賞金額:―

利き腕:両利き

流派:月守流居合剣術

流派:―

所属国:ノースブレイ王国(オード王)

////////////////////////////////////////////////////

レベル:16

HP:246/246(+20)

MP:180/180(+30)

SP:150/150(+20)

腕力:32(+10)

脚力:63(+20)

体力:24(+2)

器用:30(+5)

敏捷:38(+12)

視力:20(+8)

指揮:5

魅力:29(+10)

突破:6

妨害:1

詠唱:36(+15)

運:13

魔法力:68(+20)

法力:30(+10)

魔力:28(+10)

霊力:36(+15)

神力:5(+5)

呪力:0

*****************************************************


「!?」


なんか…上がり方がおかしい…。

ほとんどのステータスが上がっている。

少し上がるとかそういう類ではなく、大分上がっている。

昨日まで一桁だったレベルも今は二桁しかも16まで上がっている。

魔法関係も上がっているが身体能力の増加が凄まじい。


ああ、そういえばシムスに致命傷ではないが一撃を与えたんだっけ…

スコットの話ではあいつのレベルは120オーバーだ。ならこの上がり方も頷ける。

そのお陰かもしれないが役割が魔術師から剣士に変わっているな…


ん?あれ…名声に10入っている。

身に覚えが……あった。

スコットがシムスの情報をギルドに流したせいだ…恐らくだが。


これだけステータスが上がれば装備出来る武器の幅が大分広がるな。

イスカ刀とロッドもしくはワンドを個別に装備するのも良いかも知れない。


これなんかはどうなだろう…

イスカ刀の棚から装備出来そうな武器を取り出す。


◆名刀・桜吹雪さくらふぶき

ベース;打刀

生産者:フブキ=サクラ(プレイヤー)

耐久:250/250

攻撃力:180

必要能力:腕力30、脚力40、器用30、敏捷30

備考:名刀効果、振るう毎に桜吹雪が舞うエフェクトあり

生産者コメント:大切に使って下さい。



特別な能力はないが、なかなか洒落た武器だ。

ギリだけど装備も出来る。



◆名刀・斬月ざんげつ

ベース:直刀

生産者:セイゴロウ=ムナカタ(プレイヤー)

耐久:280/280

攻撃力:200

必要能力:腕力35、脚力30、器用35、敏捷40

備考:名刀効果、振るうと残像が残る。

生産者コメント:なかなか良いものが出来た。



これも悪くない。

ん?腕力と敏捷が足りない…残念だ。



◆名刀・夢幻刀むげんとう

ベース:長刀

生産者:イットウ=シホウイン(プレイヤー)

耐久:120/120

攻撃力:220

必要能力:腕力30、脚力40、器用30、敏捷35

備考:名刀効果、刀身を視認出来ない。

生産者コメント:試し打ちで作ったら名刀になってしまった。



名刀にしては、耐久が異常に低い以外かなり良い。

刀身が見えないというのも面白い。

確か、この生産者が作った神刀で同じ名前の武器が同じ棚にあるが、恐らくその試作品なのだろうな。



この3本、いや2本が候補だな。


あ、名刀を低レベル帯で装備出来るのはおかしくないか?と思ったかもしれないが、俺の今のステータスをヒューマに当てはめるとレベル16に+10をしても良いぐらいの能力となっている。

俺も驚いたが成長ボーナスがかなり高いのだ。

それに、名刀を装備出来るレベル帯はかなり幅広く。大体、レベル20~レベル80程度まで勿論それ以上のレベルでも装備できる。

能力値によってそのレベル帯もほとんど曖昧な領域だという事も付け加えておこう。

ああ、ついでに言っておくがLv20程度で装備出来る名刀と言っても値段は安くない。

量産品や基本武器に比べたら2倍~3倍はする代物だ。さらにオリジナライズ生産された物は10倍近くする。


この世界には傭兵だけでなく、職人にも特別な通名がある。

その通名のボーナスで同じ武器や防具でも1段階から2段階の性能差が出たりもする。量産品でありながら名刀級や名刀でありながら魔刀級などなど。

まぁ、そんなものは馬鹿高い値段であまり市場には出回っていないけど…。

ちなみに、ヴォルトの最終装備は1段階性能が底上げされている魔刀だ。詳しくは話さないが、雷属性で雷迅の通名を与えられた切っ掛けにもなった武器だ。


と、話が逸れたな。

取り合えず、キープしてロッドもしくはワンドも決めよう。


杖系ははっきり言って少ない、あの仕込み杖用に量産品を数本と気になった物を少しだけ買っただけだから…


取り合えず、候補としてはこの2本だな。


◆魔杖・ファイアブランド

ベース:フレイムワンド

生産者:エルネス=ワークナー(プレイヤー)

耐久:220/220

攻撃力:150

必要能力:腕力20、魅力15、魔法力60、魔力20

備考:魔杖効果、刀身に炎を宿す。炎属性詠唱時ワンスペル発動可能。ただし消費MP2倍、耐久が1減少

生産者コメント:フレイムワンドに刺突剣を仕込みました。


これ良いだろう?

俺の7代目キャラが作ったもので、イメージ通りに作れたと自負している。

あの仕込み杖の後に生産したものだ。

残念だが、職人を本業にしているプレイヤーに比べたら、俺のやり込みなんて高が知れている。

だから、生産品も便利な武器程度のものしか作れていない。

まぁ、これはその中で良く出来た部類に入る。

ちなみに、自分で使う為だけに作ったから非売品。この世界にはこれ1本しかない。


◆フレイムワンド

ベース:ワンド

生産者:NPC

耐久:180/180

攻撃力:150

必要能力:魔法力30、魔力20

備考:魔力補正+20。炎属性の詠唱速度+10%、消費MP-5%

生産者コメント:炎属性魔術の詠唱補助アイテム


ファイアブランドのベースとなった杖だ。

炎属性が得意な俺にとってこの2つのどちらかが良いと思うが…

性能は確実にファイアブランドだが、俺みたいな低レベルにはフレイムワンドの魔力補正も捨てがたい。



他の武器も検討に入れようと思ったが、あまり複数の武器を使い分けるのは今の段階では不要だろう。

取り合えず、当分は得意な剣術と魔法でやっていこう。


そうだな…決めた。夢幻刀とフレイムワンドにしよう。

刀の耐久は一刀の下に斬り捨てれば、最低限の耐久しか減らない筈だ。

ワンドの+20の魔力補正は攻撃力の底上げに丁度良い。


俺の今着ている服装はNPC生産の部屋着な為、どれも防御力1しかないのだが、正直、防具はこの倉庫に着れるものはない。ほとんど、男性用に調整してあるものばかりなのだ。

傭兵ギルドに行った後、お勧めの商店を紹介して貰おう。


俺は夢幻刀を腰にフレイムワンドを腰の後ろに差し、他に使えそうなアイテムはないかと探した後、小型のリュックを壁の棚から取り出し背中に背負った。

ついでに、腰に差していた長刀をリュックの横へ差し、後ろに差していたワンドを横へ差しなおした。

部屋の中で探していた時に気付いたのだが、腰の後ろへ差すと歩く時邪魔になる。


で、今の俺の格好は部屋着に長刀onリュックとワンドという訳の分らない状態になっているが、気にしては負けだろう。


一応、準備は整ったので傭兵ギルドへ向かうとしよう。

傭兵ギルドの前に着いた訳なのだが、かなり大きい建物だ。

なぜかと言うと、傭兵ギルドのロビーを酒場と共有している為だ。

傭兵達は、酒を飲みながら情報を収集できるという事だ。

ぶっちゃけ、改変前、酒場は全く繁盛しておらず閑古鳥だった。

酒を飲んでもシステム上酔うエフェクトだけで実際には酔えないし、酒の使用効果が続くのは10分で狩場に着く前に切れてしまうからだ。

だが、改変して大繁盛、傭兵だけでなくこの街を拠点としていたプレイヤー達もよく訪れるようになった。

まぁ、これはスコットが話していた事で実際に見た訳ではないのだが。

ちなみに、この世界では15歳から酒を飲める…が、どうもアキラというキャラは酒に弱いらしく一口しか飲んでいないのに気付いたら寝ていた。

実はこれ一昨日の話で、食堂のワインセラーから1本持ってきて自室で飲んでみたのだ。

俺自身、酒にあまり強くないが、さすがに1口で眠たくはならない。

仮想ならいけると思ったのだが残念で仕方ない。

と、話が逸れたので戻そう。


で、今はまだ朝なのでそんなに傭兵は集まっていない筈だ。

入ってみると朝にはして珍しく慌しかった。


「何があったのですか?」


俺は近くにいた傭兵らしいプレイヤー?に聞いてみた。


「ん?ああ、僕はよく知らないのだけど…たしか、ギルドの人がライジン?が来たとか何とか言っていたな」


ライジン?ああ、雷迅ね。よく知らないという事は傭兵ではなく商人か職人なのか。


「結構有名な傭兵らしいね。他の傭兵も騒いでたよ…特にあそこにいる魔術師が…」


と、彼は指差した先に魔法書店のお姉さんもといアマンダさんが机に突っ伏していた。

憧れのヴォルトに会って興奮しすぎたのだろう…肩で息をしている。


「で、キミは…傭兵?じゃないよね。何をしに来たの?」


俺の服装を見て判断したようだ。まぁ、確かに傭兵じゃないよ。


「あ、傭兵じゃないですけど、新規登録しにきました」


「ああ、新人さんね。カウンターの場所分る?僕が案内してあげようか?」


「あ、いえ大丈夫です」


「そう?じゃあ、頑張ってね」


「はい、有難うございます」


俺は彼に礼を言い、奥にある傭兵ギルドのカウンター兼事務所の受付にやってきた。

そこには受付のお姉さん(エルフ)がいた。


「あ、あらお客さんだわ。傭兵ギルドへようこそ。依頼ですか?」


まぁ、服装が一般人だもんなぁ…間違うよね。

第一印象は大事だな…と、俺は思った。


「あ、いえ。傭兵の新規登録を申請したいのですが…」


「え、ああ、新人さんね。分りました。それではこの用紙に必要事項を書き込んでください。分りにくい所は聞いて下さいね」


お姉さんは、意外そうな表情を一瞬してからすぐに事務的な笑顔に戻る。

俺は用紙を受け取り、上から書き込んでいく。

傭兵の登録は簡単で、必要事項といってもそんなになかったりする。


えーと、名前ね。アキラ=ローグライトっと。

種族はハーフエルフ、性別は、女で役割は、剣士っと。

後…戦闘タイプ(複数可)は、剣術と魔術で良いだろう…。

それ以外はもう少し上達してからで良いや。


「こんなもので良いでしょうか?」


ちなみに、年齢はあまり重要視されていない。仕事が出来れば年齢など気にしないからだ。


「ええ、OKよ。オプションで役割の固定など出来ますがどうしますか?」


「あ、剣士に固定をお願いします。」


何故かギルドで役割の固定をすると、その後ずっと魔術師プレイしようとも剣士のままになる。変更するには、ギルドで固定化解除か固定変更をするしかない。


「分りました。では、登録料と固定料を合計して15Gです」


昔は登録料がなかったのだが、傭兵の乱立を防ぐ為と国庫を潤す為に有料となった。

と言っても、プレイヤーにとっては安いからほとんどタダみたいなものだ。


「では、これを…」


受付のお姉さんは俺からお金を受け取り、書類を後ろで事務仕事をしていたギルド職員の人に渡す。


「これ、登録をお願いね」


「わかりました………って、ぇ、ローグライト?」


ギルド職員は用紙を受け取り…ん、何だろう?


「どうしたの?」


「き、きみぃ!きみ、ローグライトって名前なの?」


わざわざ、カウンターまで来て俺に聞き返さなくても、用紙を見たのだったら分るだろ。


「え?あ、はい、そうですけど…それが何か?」


「じゃあ、きみは雷迅の娘さんって事だよね?」


「……まぁ、そうですね」


「え、ええ!?早朝、雷迅が再登録をしたと思ったら、次は娘が新規登録!?」


職員と俺のやり取りを呆然と見ていた受付のお姉さんは状況を把握したようだ。


「そういえば、昨日スコットが、アキラという女の娘が傭兵狩りを裏通りで見付けたって言ってたけど…それってきみの事?」


「多分、そうだと思います」


「そうかぁ~、助かったよ。

シムスがこのノースブレイに入国したらしいという情報はあったのだけど、それ以降の足取りが掴めてなかったんだよね。まさか、すでにこの街に入っていたなんて驚きだよ」


俺の体を犠牲にするところだったけどな。


「この国にいる事をギルドは知っていたのですか?その割にはスコットさんは知らなかったみたいですが…」


一応、スコットの事はさん付けにしておこう…俺の2倍以上の年上で大商会の会長だしな。


「ああ、この情報、あんまり信憑性がなくてね。ギルドで止めてたんだよ」


「…っと、もうこのぐらいで良いでしょ。さ、そろそろ自分の仕事に戻って?」


受付のお姉さんはギルド職員に少しキレ気味で言った。


「あ、ああ。ごめん。興奮しすぎた」


渋々、職員は登録手続きに入る。


「分れば宜しい」


キレ気味だと思っていたけど、そうでもないな。

二人の薬指にはお揃いと思しき指輪がはめられてあるのを見ると、この二人付き合っている?


「で、登録完了するまで、少し時間あるから何か聞きたい事ない?」


「お二人は恋人どぉ……何でもないです」


受付のお姉さんがジトーと睨んできたので聞くのは止そう。


「防具を揃えたいのですが、おすすめの商店を紹介して貰えませんか?」


「う~ん、おすすめねぇ。

ああ、さっき話にチラッと出たスコットが会長を務める商会の商店2号店が館へ伸びる大通りに出店したって言っていたわね。

確か、世界各地からスコット自ら集めた防具が色々揃ってるって話よ。一度行ってみたら?」


ああ~、あれか。改変する前、売れ残りが家を圧迫するんで防具だけでもと新しく店舗を作ったって言ってたな。

仕方ない…行ってみるか。


「ありがとう。お姉さん。行ってみる事にします」


と、丁度登録が終わったようで、登録控えと傭兵と証明するアイテムである傭兵タグを職員が持ってきた。

お姉さんは、ありがとうと小声で職員に礼を良い受け取って俺に向き直る。


「登録完了よ、あなたはこれから傭兵の自覚を持って行動しなさいね。はい、これが控えね。それとこれがあなたを傭兵と証明する物だから、肌身離さず持っているように。一応ネックレスとして装備も出来るわ」


俺は控えを服のポケットに傭兵タグを首に掛ける。


ちなみに、この傭兵タグにはフルネームと登録番号だけが書かれている。

登録番号は390067581で、これは一番初めに登録した人から数えて何番目に登録したかという事だな。

4億近い人が登録しているが、現役だけでなくすでに引退した傭兵も数えられている上にプレイヤーだけでなくNPCも含まれている。

オーランド大陸5カ国合わせただけで傭兵の現役プレイヤーは1万人程いる。


さて、そろそろ商店の方へ行くとするかな。

俺はお姉さんと職員の人に挨拶をしてギルドの外へ出る。


あ、そういえば最初に会った人とアマンダさんはすでにいなかった。

どうだったでしょうか。

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