サイレン
沙耶香と駿は、暫く側で
ガードマンの様子を伺っていた
そのうち、ガードマンが沙耶香と駿に気づき
なにやら、話しかけようと近寄ってきたので
2人は、慌てて逃げた。
走ったので息を切らし、近くのコンビニまで
辿り着いた。
駿は「ダメだ、暗くなるまでここでまってよう」
と言った。
沙耶香は「でも遅くなったら、電話かかってくるし
駿のお母さんも心配するんじゃない?」
「そうだ、俺は沙耶香の家で沙耶香は俺の家で
晩御飯を食べる事にすればいいんじゃない?」
と駿は提案した 沙耶香は、うんうんと同調した
2人は、それぞれ お母さんに、嘘をつく電話をした。
沙耶香と駿は、ガードマンがいなくなるであろう 暗くなるまで、コンビニで時間をつぶした 駿も
約束のコーラをのんでいた。
一度、薄暮の頃、そっと見に行ったが
ガードマンがまだいて、中から車が何台か出てきた。
夜7時頃、もういいでしょうと思い 白のバリケードまでいくと、ガードマンのすがたは、なかった。
よし!と2人は、ダイヤル錠をめがけ、さっき覚えた〝9317〟に合わせた
鍵は、駿の推測どおりあいた。
中にはいると鉄板の敷いた並木道があり
灯りはついていないので、恐る恐る先に進んだ
沙耶香は「いかにも、魔物がいそう 怖くて仕方ない」
と言って駿の袖を掴んだ。
駿も怖かったが 男の見栄というのを
覚えた年頃だった
並木道を100メートルくらい歩いたところで
道は開けた
と 同時に
〝ファン ファン ファン ファン!〟
とけたたましい音でサイレンが鳴る!
数秒後に、辺りの照明がいっせいについた
照明に照らされ 浮かび上がったのは、
高さ12階建ての黒い塊
沙耶香「なにこれ⁉︎」
駿「なんだ!これ!」
と言うと ライトを照らされる
「誰だ!」
ふたりは、近づいてくる影に怯えた




