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父の霊力
真は、廊下で身体を清めたあと
いつもの、ルーティンをすませ、席についた。
食事をしながら、晩酌を始めた。
美佐子は、「まだいる?」
「ああ」と真は、ぶっきらぼうに答えた
「強いの?」美佐子は続ける
沙耶香は寝息をたて、寝たフリをしている。
真は、「かなり強い 邪悪だ 厄介だな まあ帰ってもらうよ」
そう言うと、2人は黙り込み 只 食事をした。
沙耶香は頭の中で〝やっぱり魔物じゃない いるんじゃない やめさせなきゃ〟
と考えていたが、いつ起きたフリをして、
何をいったらいいかわからなかった。
美佐子は、「伸子さんの娘さん、なんだって?
電話で」
「ああ、いつもの〝頼み事〟だよ
可哀想な家族がいるんだと 力になってやれって
伸子さんが言ってたって わかるけどさ だな」
と言って いつもの定量の酒を飲みほすと
横になり、うたた寝を始めてしまった。
沙耶香も眠くなって いつの間にか
寝てしまった。
美佐子は、2人に、毛布を掛け
「真も沙耶香も大変ね」 と呟き
秋が始まろうとしている 夜空を覗き込んだ。




