拝み屋 伸子
真は、自宅から、現場と車で15分程反対方向にある
伸子の家を目指した。
沙耶香は、お金も携帯も持っていない
移動するとしても、先程のコンビニから
せいぜい3キロほどであろう
まず〝足止めのお呪い〟を掛けてもらい
それから、付近を探して見よう
そう考えていた。
伸子の家についた。築100年はたっているであろう
屋敷だ、
伸子と真は、母方の曾祖父さんまで遡って繋がる遠い親戚だった。
きっかけは、若い頃、今の霊力の〝現象〟が
出始めたときに、相談した事だった。
夜9時を回っていた事もあって、灯りは一部屋しかついていなかった。
多分 伸子の娘 詩織であろう
詩織に電話をかけた
詩織に、沙耶香が行方不明になってしまったことを
告げ 伸子さんは、寝ているということだが
起こしてくれるとの事なので 甘えた。
2.3分程で玄関の灯りがつき
中へ招き入れてもらった。
伸子は、浴衣姿で長い髪を軽く結って迎えてくれた
伸子は、80を越えている。
真に「まこちゃん 沙耶香ちゃんが家出だって
そりゃ大変だ 上がって 上がって」
真は、「すいません おやすみの所 」
そう言って深々と頭を下げた。
伸子は、「持ってきたかい?」
と聞いてきたので、真は、沙耶香のハンカチを
渡した。
お呪いには、身につけていた物が
必要で、以前数回お願いしたことがあって
知っていた。
お呪いをまかせて
真は、沙耶香を探しにいこうとした時、
伸子に、「水の側を探してごらん それから
あんたの〝クチウツシ〟救われる人もいるんだよ」
と言われ また、頭を下げ
一路、沙耶香がいなくなった、コンビニ付近の
水を目指した。




