二話 初配信?!……無理です…………!
一様調べようと思ったけど…………何を調べたらいいんだろう……?取り敢えず他のVTuberさんの初配信を見まくって、ある程度覚えておこうかな?
(あれから…2週間経っちゃった)
今日の21時から……初配信……!失敗しないようにしなきゃというプレッシャーが凄い。私、1期生最後らしいし。………まあ、今日は学校だし、一回この事は忘れよう。
(授業に集中出来ない!!)
ノートはとってるけど授業に身が入らない。我ながらここまで緊張するとは思わなかった!そのまま放課後になって、帰るために生徒玄関に行くと、ロッカーの中に手紙が入ってた。
『屋上に来てください』
字的に女子だと思うけど…………まさか……
カツアゲ?いや、何か私に大事な用事かも知れないし。
「う~ん。」
カツアゲだったら怖いけど……。
「行くかぁ。」
屋上に行くと、綺麗な茶色の髪をたなびかせて、私を呼び出したであろう女の子がそこに居た。
「あっ!」
っ!気付かれた!
「えっと…」
「あの!……黒崎夜春さん…ですよね!?」
「えっ?そ、そうだけど…」
この子誰だっけ?
ここにきてコミュ章陰キャの障害が!ええっと……白………白羽?そうだ!白羽愛花梨だ!よくクラスの端っこで、本を呼んでるのを見かける。(私も一緒だけど……。)
「えっと…白羽さん…だよね?」
「あっ!はい!まさか覚えてくれたとは思いませんでした!」
もしかしてだけど、クラスメイトの名前も覚えてない薄情な奴だって思われてる?…………まぁ、覚えてなかったけど…。だって話さないんだもん。というか、なんで私呼ばれたんだろ?
「わ、私に何か?」
「あ、えっと…………。と、」
「と?」
「友達になって下さい!」
「………友達!?」
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どうしよう……!
(今日は用事あって時間ないから明日でもいい?)
とか言って返事を先延ばしにして、帰ってきちゃった!
「友達……かぁ」
友達…。確かに私は友達が欲しかった。でも、急に言われて戸惑ってしまった。……もちろん嬉しいんだけどね!?
「…ふぅ……。」
今日は初配信だし、この事は配信終わってからまた考えようかな……?
今は20時半、夕飯も食べたしお風呂も入った。
私はパソコンに張り付いて、私の前の子の配信を見ていた。もうすぐで配信をするとなると、想像以上に緊張する。マネージャーさんからは、名前・年齢(設定)・キャラの設定等は絶対に言わないといけないと言われた。他の人達を見ていると、趣味やら苦手なことやらを言っている。私もどうしようか考えていたら、遂に私の番が来た。
配信開始
画面がパッと変わると早速コメントが見えた。
チャット:キター!
チャット:おっ!
「初めまして!」
チャット:声可愛い!
「まず自己紹介からしていきます!
私の名前は夜兎 咲です!
16歳の兎です!」
チャット:妖怪?
チャット:化け狸ならぬ化け兎
チャット:ウサミミ最高!
「そう!正解!高校生に化けてる化け兎だよ!」
チャット:元気っ子
チャット:陽キャそう
「え?陽キャ?何言ってるの陰キャだよ?(がちトーン)」
あっ!ヤベ。素がでた!
チャット:あっ
チャット:あっ
チャット:地雷踏んだ?
「えっと……次は趣味とか話そうかな~?」
チャット:誤魔化すなw
チャット:逃げた?
「趣味はね~歌うこととか絵を描くこととかかなー?どっちも下手だけどね。もうちょっと上手くなるまで配信でやることはない思うよ」
チャット:期待!
チャット:明日やろ
チャット:毎日配信するの?
「毎日配信はしようと思ってるよ!」
そこから、他にも自己紹介とかした後、終わりの時間が来た。
「あっ!もう21時半だ!じゃあ今日は終わるね。」
チャット:もう終わりか
チャット:バイバーイ
「また明日!おつラビー!」
配信終了
「ふぅー」
思ったより上手くいった気がする。やっぱり文字だからかな?結構疲れたけどああやって話すのは楽しかった。ツーと、首もとを何かが通った。どうやら緊張で汗をかいていたっぽい。
「もう一回お風呂入ろうかな」
ピコンと、スマホの通知がなった。マネージャーさんからだった。
「………配信切り忘れ?」
急いでパソコンを見ると…………配信を切り忘れている。
「……」
「あぁぁぁぁぁ!!!」
私はすぐに配信を切った。




