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転生探索者のすべき事  作者: 寿司
第一章

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23/35

特撮

「…」

『反応が微妙だねぇ。君ぐらいの年頃の子はこの姿を見たら大喜びしてくれたというのに』


「その事も後で言う。さっさと回せ」

『はいはい。強みはこれくらいかなぁ〜じゃ、次の方どうぞ〜』


 つう訳で俺の番だが、ここは適度に情報を出せばいいだろう。色々隠しつつ話す。


「名前は柴田恵都、こんなんだが憑依型の転生者だ。年齢は16歳程度には思っていていい。ある程度は盾に使っていい。趣味特技は格闘技、強みは恐らくそこのチャラ男(ノア)に伝えられた通り。以上」

『チャラ男ってひどくね?うっし、じゃあ次だな』

『ちょっと待ってくれ、盾ってどういう事だい?』


 黒羽が口を挟む、何か気に触ったらしい。


「盾ってそりゃ...俺が回復《治癒》持ちだからだろ。(一応他人にも使えるが...タイムラグがネックだし、魔力の相性次第だと回復しないなんて事もザラだ)

 即死以外は大体何とか出来る俺を、このチームの命綱として使うんじゃ無かったのか?」

『そーだな。視た感じ全体的に能力高いタイプだが、一番はその役割をやらせたかった』

『子供だぞ。私達大人が傷つく前に、子供を傷つかせてどうするんだい?』

「落ち着けよ。俺も条件を守ってもらう都合上、俺だって体くらいは張る。それに言ったろ?俺は憑依型転生者だって、実年齢はもう少し高い」

『聞いた話だがそれでも高校生くらいじゃ無いか!それに精神も退行するんだろう、より幼くなった君に守られるなんて」

「...子供扱いしなくていいって言ってんだ。合理性を重視しろ」

『子供だどうだ以前に、倫理的にどうだという話だろう』

「はぁ...お前が子供がなんだとか言い始めたんだろうが」

『はいそこまで〜』


二人とも何らかの地雷を踏まれたのか、口調が強くなる...が、ノアが間に割り込んだ。


『認識の擦り合わせをしてなかった俺も悪いが、一応は説明したはずだぜ?転生者がどんな扱いか...ここではお前らの世界の常識は通用しねぇと。

お嬢も血が上りすぎだ。何があったかは半分知ってるが落ち着いてくれ。別に誰が悪いって訳じゃないだろ?』


双方血が上っていたようだが、ひとまず冷静さを取り戻す。そもそも怒っても何の解決にもならない。


『...すまない。ついね』

「悪い、熱くなった」


『んじゃ気を取り直して、はい次!』


 ノアが先程まで無口だった黒い肌の男に目をやった。

それに反応し、男は頷いた後話出す。


『"Looks like it’s my turn. Just like Noah said, everyone’s pretty unique, but I’ll do |my best to keep up!"《どうやら僕の番のようだ。ノアが言った通り、みんなそれぞれ個性豊かだけれど、僕も精一杯ついていくよ!》』


 ....めっちゃ発音が綺麗(ネイティブ)だな。日本人だった俺からすると聞き取りずらいくらいには。


 ⚠︎ここからは柴田の脳内が翻訳します。


『ノアが言い忘れてたけど——ノアと僕は転生者とかそういう類じゃないんだ。だからチートの力?なんて持っていないけど、動物に関する事や料理に関しては力になれるはずだから、頼ってくれて構わないよ...ああ!後、僕はルベルトって呼んでくれ!』


 ....おいノア?もしかしてこの人。


柴田がノアに目線を伸ばす。


『....』


 冷や汗をかきながら視線を逸らされた。

 やっぱ絶対一般人じゃねぇーか。何こんなゴミみたいな事に関わらせてんだよ。

 ...いや、俺が何か言う事でも無いな。結局の所、信頼し合う関係でもなければ、ただのインスタントな関係、深入りする必要もない。


『以上かな。次は...』

『ヒッ!ごめんなさいごめんなさい!』


 ...一応クソ強いから連れてきたが...馬鹿みたいな格好してる割には気が弱すぎねぇか?この女。


 "馬鹿みたいな格好"と表現された通り、その格好はとてもではないが一般的な服装ではない。

 簡単に表現すれば、サメのぬいぐるみの中に入ったような見た目である。


『そんなビビんなくて良いから、自分のペースで話しな』

『あの、えっと、蘇我ノ衣留香(ソガノイルカ)と申します。趣味は...ネコネコ動画を見る事で、戦う事に関する長所は...無いです』

「おい無いって事はング!」

『あーはいはい言ってくれてありがとよ。んじゃこれで全員だな、つう訳で』


 鞄から何かを取り出しつつ、片腕で柴田の口を押さえる。


「(いやあれで弱いって事はねぇだろ絶対)」

『(まあ詳しい所は分からないが、ありゃ自分の力に無自覚なタイプだ)』

「(無自覚って...本音マジで言ってんのか?)」

『(それを今から確認すんだよ)』


 柴田の口からそっと手を離すと、鞄の中を探り小道具を取り出す。


『今からゲッシュを結んで貰う』

「ゲッシュ?誓いでもすんのか?」

『ちょっと違うな〜まあ神殿勢力の力で...あ〜そういや異世界人か...説明いるか?』

「欲しい。知って損はない」

『んじゃ手短に』


 一泊置いて小道具を特定の間隔で部屋に配置しつつ会話を続ける。


『ゲッシュってのは要するに“破ったら死ぬ約束”だ。神殿を擬似的に構築し、神様の見ている前で契約を行う。そうすれば神様が認めた契約ってヤツになるらしい。詳しくは俺ちゃんも知らんが、破ったら神の怒りを喰らうんだってよ』

「具体的には?」

『ある日突然隕石が降ってくる〜とかそんな感じだな、運命が殺しにくるイメージ』


 鉱石《小道具》を並べ終わったのか、特殊な何かが刻まれたナイフが置かれる。


『つう訳で〜これ(ストーンサークル)は言っちゃ何だが...契約すると戻れなくなる。一応聞いとくが、裏切りとか考えてるヤツは早めに名乗った方がいいぜ?ちなみにイルカちゃんは強制な』

『え』


 全員の反応はかなり淡白だったが、その反応が答えだろう。


「待て」

『お?どうした?』

「先に色々答えてもらう。それが徒党を組む条件の一つでもあっただろ」


 元から異世界での殺し合いをより生き残れるように有利になろうとしているだけだったが、本命は一時的な協力関係の構築では無い。あくまで柴田がここまで話に乗ったのはあくまで情報を得る為である。


『...まーいいか。んじゃ何が聞きたい?』

『なるほど...その話、是非とも私も耳に入れておきたい。私も同席していいかい?』

「別に初めからここで説明させる気だったし俺は別に」


 ジト目でノアを見て反応を伺う。


『俺ちゃんも別に、つうわけで俺ちゃん何でも答えちゃう!』

「なら早速話して貰おうか」

『何を』

「全部」

『...何を?』

「知ってる事全部、他にも裏が無いか疑わせてもらう」

『怠い』

「話せ」


 この後めちゃくちゃ詰めた

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


メモ


1.転生者を何故召喚する?今までに何回まで異世界人が召喚された?

 異世界人を召喚する理由は説明されたものとほぼ同じ、魔王に関しては王都あたりの大図書館なら文献が残っているかも(ただし禁書庫である為閲覧する難易度はかなり高い)

異世界人が召喚されたのは自分達で四回目


2.何故異世界人の対応に地域差、個人差がある?

 国による、地域による(千年前の勇者?が色々やった影響)


3.千年前何があった?(民話から抜擢した為真実でない可能性あり)

 チートを持った勇者が無双して魔族?を絶滅させた。付随して魔物なんかの異世界あるあるも少なくとも現在は存在していない。



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