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転生探索者のすべき事  作者: 寿司
第零章 知らない人

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修行

数十分程した頃に、師匠と父は会合は終わったようで、部屋から出てきました。


「お疲れ様です。師匠」

『いえいえ。では正式に、今から貴方は私の弟子です。精々死ぬほど努力してください』


「はい!全力で取り組みます!」


ならよろしい。では、明日からキビト山で修練を行いますので、7時頃にサバト北部門集合してください』


キビト山、サバト北部に存在する山ですが、兵士達の山岳訓練に使われていた位で、余り印象は深く無いですが...


「キビト山って、標高3000mを超える山ですよね?そんな所で修行って、本気ですか?」

思わず考えた事を口に出してしまう。


『貴方は勇者になりたいのですよね?』


「...はい。勿論」


『なら文句は言わせません。やりなさい』


有無を言わせぬ雰囲気でした。『この程度も乗り越えられないのか?』何て失望を含めているようにも感じる程に.....舐めないでほしいです。


「はい」

良い気になってろ。全部盗んでやる。


『ちなみにフリートとヒルトも強制参加です。無論、私も修練に励むので安心してください』


『まジ?』



―――――――――――――――――――――――――――――――――



『ここですね。今日から一週間ほど。ここで修練を積んでもらいます』


「あれ、結構低いんですね?」

思わず思った事を口にする。今の標高は精々1000m程度です。


『流石に登山初心者相手に山頂付近で修行なんてしません。私の事なんだと思ってるんですか?』



「怪物...ですかね?」

『バケモン』

『チグハグ過ぎて怖いワ』


『私の事何だと思ってるんですか??』























『と言う訳で、一旦ヒルトと組んで私と戦ってもらいます。ルールはこの山の地形を使った模擬戦。不意打ちでも何でもどうぞ、殺す気で来てください。』


「何がと言う訳ですか!要件を言ってください!」


『そうヨ!そうヨ!』


現在僕達は、この大自然の中で修練に励んでいます。


『...貴方達が一体何がどう出来るのか。何が得意なのか、それを私自身で確かめます。ついでに自分や私の正確な体力も把握してもらいます。これで良いですか?』



「....僕が出来損ないじゃないと証明出来るなら、やりますよ」


そう言って、少年は魔剣を構えた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――



『あら?気絶してしまいましたか。まだもう少し動ける筈です。仕方ないので次で最後にしましょう』


気絶したまま水に浸けられ無理やり意識を戻される。



『起きましたか?では1分後、もう一度』


「....はい」


本当に限界だ。この人明らかに汗をかいて息切れもしているのに、何でまだこの人やる気なんですか?フリートさんやヒルトさんと連携しても、一発も掠りもしなかったですし...


しかも悪質なのがこの人。僕がギリギリ気絶しない位に加減して、休む(気絶する)時間を無くしてくる。骨が折れれば何らかの魔法で治されるし、本人も辛いだろうにすごい楽しそうだし、何なんですかこの人。


『これで最後らしイ。行くゾ。マハト』


「ええ、やりきりますよ」


フリートさんと連携し、彼女に一太刀浴びせるべく刃を振るう。ですが


『自身の手札を切る判断が遅いですよ。テンプレートの基礎だけの剣技ではなく。自分でアレンジする事は良いですが、それでは私や私よりも強い方には戦う事すら出来ませんよ』


指導されなが全て受け流される。僕とフリートさんの2人がかりで切り掛かってるのに、魔法も使わず何の技を使ってないのに淡々と作業のように剣を流され、一手一手確実に追い詰められる感覚に冷や汗が流れる。



結局その日は、師匠に一太刀も浴びせる事が出来なかった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――



『初日はこんなものでしょう。正直思っていたより根性があったので驚いてます』


珍しく何の含みもなさそうな雰囲気だ。


「褒めて...ます...それ?」

息を切らして地面に大の字に伏している僕を、師匠は見向きもせずに、木材をまな板のようにして夕飯の準備をしている。


『褒めてますよ?起き上がったのなら食事の支度を手伝ってください。彼らを使って、貴方の覚えるべき事は今日の模擬戦である程度分かったので』


そう言った師匠に渡されたのは、僕にとっての戦友であるフリートとヒルトだった。


『俺達を包丁扱いとかひどくネ?』

『彼らを使って、まな板を切らずに食材を切ってください』


どうやら料理も修行の一環らしい。言われるがままに、手入れされた彼らを手に持つ――


が、食材が木材毎真っ二つに斬れた。


「あっ」

『まあ無理だよナ』

「...これは一体何の意味があるんですか?」

そう師匠に質問する。正直あまり意味の無い事をやらされたようにしか思えない。


『...まあ、良いでしょう。今やった事は、私が前に使った【神速】を覚える為に行う訓練を少しアレンジしたものです。例えば安定して食材だけを切る事が出来る繊細さを手に入れれば、勝手に私の動きを真似して【神速】を使えるようになりますよ。』


「そうなんですか...」


『まあ、最悪この修行は余りやらなくてもいいです。勝手に出来るようになるので』


「...具体的には何をするんですか?」

嫌な予感がする。今からとてつもない事を言われそうな


『なので、死ぬ気で頑張ってください。それまで模擬戦はやらず、ひたすら体を鍛えてもらいます』


『フリートとヒルトを上手く使って、精々私の技術を盗んでください』



――何だ?この違和感は

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