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六話〜恩恵〜

「キラキラ,しています.」



するとリリィの手にあった池の水が少しずつ凍っていく.


これが魔法…



「おめでとうございます.水魔法,それも氷魔法です.」



氷魔法の,素質





「珍しいな.恩恵なのか.」



「えぇ,折角だからそれも説明しましょう.エアも復習です.」





ゲッ、と露骨に嫌な声を出したエアハルトの横に腰掛けた.


木の枝,とは言えかなりの耐久度の様だ.男二人が座ってびくともしない.




「チッ.どうして狭い枝選んでるんですか…まぁ良いです.」




リリィからぽわぽわと光の粒,先ほど見た様なキラキラや微風,パチパチという音が鳴る




「これが魔力.基本的にその方に適性ある物が放出されます.この世に五属性の魔法があるのは覚えていますか?」



「先ほど言っていた恩恵とかは分かりませんが,何となくは.」




この世界には炎,水,樹,光,闇の魔法がある.その程度の知識しかない.


に,してもリリィさんからでる魔力は色々な物がある…

沢山適性があるという事だろうか




「成程.恩恵とは炎,水,樹,光,闇に隠れた魔力になります.それに伴う五大属性の適性も持ち合わせる事があります.」




リリィから魔力は見えなくなった.

あの風は心地よかった.



「先程見せたのは恩恵の魔力.神様から与えられると言われていて,恩恵持ちと呼ばれます.この恩恵にも神様がいる様です.

闇や炎は目に見えないものになりますが.横の男がそうですよ.」




エアハルトを指差した.




「俺は闇と光の恩恵持ちだ.洗脳,空間適正と,後は聖魔法に少し適正がある.」



成程.

それであれば洗脳に勝てそうな気がするが,何故先程引き攣った表情だったのだろうか.

帰るときにでも聞いてみようか…




「アリアの森では,樹の適性を持っているかどうか,魔法に長けている者がいれば水の適性,水と炎の恩恵を受けているかが分かります.」



「お前,炎恩恵だけはやめろよ…」



「保証致しかねます.」




何となく読めた気がする.洗脳だけど洗脳ではないのだろうか.





「ライズは見る限り水恩恵のみになります.樹をメインに適性を持つ場合,樹が寄ってきます.」



樹が?僕の常識の中では木は動かないぞ




「此処にはトレントという樹木に擬態する魔獣が居るんだ.周りの木と違って葉が上で根が下だから見分けがつく.それが樹の適性持ちに寄ってくる事で初心者エリアに紛れ込むことがあるんだが,まぁ先程言った逸れ物だな.炎の適性持ちならすぐ対応できるから脅威ではない.」




魔獣…

まだ見ていないがこの2人といるのだ.そう遠い未来ではない.

そんな気がする.




「恩恵についてはこの程度ですね.水はキラキラしている様に見えただけですか?」



「はい.」



「では水適性は薄そうです.鍛錬したら,魔素が薄くても使える様になるかもしれませんね.まぁ私がいるので問題無いですね.」


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