十五話〜再会〜
空が橙色になりかけの頃,
隣にいるエアハルトの両手には買い物袋が沢山.僕の手にも買い物袋は沢山.
目の前のリリィは少なくなった野菜や果物を見ていた.
「お,ライズじゃねえか!無事みたいだな.」
後ろから元気な声がした.
「遙,ただいま.後ろの方達は…?」
アリアの森へ行くのか?と少しばかり情報を教えてくれた遙だった.
彼の後ろには4人の男性がいた
「俺のチームさ.『鉄壁』って言うんだ.」
「お,今噂になってるチームじゃないか.ライズ,いつの間に知り合ったんだ?」
有名だったのか?良い人にあった様だ.
「植物に気を付けろって教えてくれた方ですよ.」
「『剣聖』の聖騎士様に知って頂けてるなんて光栄です.ライズが無事に戻ったら一杯やろうと約束してたんですが,聖騎士様も如何ですか?」
「ちょ,兄さん…!」
遙は恐れる様子もなくキラキラした目でエアハルトを見ていた.
チームメンバーはオロオロしている様で,遙に似た男性が遙を止めていた.
「うちのリーダーがすまないな,予定も聞いてないのに.久しぶりだなエアハルト殿.」
鱗を持つ大きな人…エアハルトさんよりも背は高く,横幅もある.威圧感がすごい.
と言うか,リーダーだったんだ.遙.
「見覚えのある龍人がいると思えば,やっぱりシュカだったか.『鉄壁』さえ良ければ一緒に飲まないか?ライズが世話になったみたいだしな.」
「え,良いんすか,聖騎士様!急に誘ってすんません!」
「兄さん!」
やれやれ,と言う様に遙を見るチームメンバー.だが全員の目は暖かく,子を見る様だった.
本気で憎めない人なんだな.と思った.
「じゃあ,ギルドで待ってますんで!」
「あぁ.先に頼んでいてくれ.」
少しばかり談笑し,物を置いたらギルドにある食堂で飲もう,と言う事になった.
リリィには言っていないが大丈夫なのだろうか?
『鉄壁』の皆が大分遠くに行き,ギルドに食堂なんてあったんだ…
なんて思っていれば
「お待たせしました.あら…?なんか機嫌良さそうですね,エア.」
手に食材がいっぱい入った紙袋を抱えながらリリィが駆け寄ってきた.
「わかるか?今日の夕飯は食堂だ.あの『鉄壁』と飲むぞ.」
エアハルトはリリィが持つ紙袋に触れれば,その紙袋は消えた.空間魔法だろう.
「あら,繋がりありました?」
「少しな.」
「お,ライズ!こっちだ!」
行きましょう!とリリィに引っ張られる様にしてギルドまで連れて来られ,ドアを開ければ上の方からそんな声が聞こえた.
2階が食堂の様だ.
「エア,お酒は!」
「コア酒以外な.」
「はい!」
2階へ行く最中にも2人は注目の的だった.殆どのものが2人を見ては憧れの者を見るかの様な目線だった.それほど有名なのだろう.
「ギルドに食堂あったんですね.」
「あぁ.1階は依頼や任務,魔獣の買取,ギルの部屋.
2階は食堂.3階は救護室で4階は郵便局なんだ.魔道具で連絡先を知っている者と連絡できたり,手紙を出すことができる.」
長い階段を登り,2階についた.1階にいた時は全然気にならなかったが,良い香りが充満していた.真ん中はぽっかり穴が空いて吹き抜け状態.落ちないようにだろうか,腰あたりまでの柵が立っていた.
その柵に近くに『鉄壁』がいた.
「うげ,あの人…」
リリィはぽつりと呟いた.ぐるっと踵を返そうとしたが,そうしないのがエアハルト.最も簡単にリリィを抱き上げ,『鉄壁』がいるテーブルへ向かっていた.
「酒が待ってるぞ〜,飲もうな〜.」
「い,いや私は…」
渋っているが何か不都合があったのだろうか.
よくわからない.
「待たせた.うちの餓鬼が逃げようとしてな.」
「微笑ましい事ですな.」
エアハルトの顔見知りであろうシュカと呼ばれていた方が3つ,椅子を引いてくれた.
リリィを真ん中に座らせたエアハルト.そのまま横へ座り,
「ライズも.この時間にリリィを逃したら飯食わないから逃すなよ.
お嬢さん,エール2つと水1つ」
と,リリィの横を指差した.大人しく指差されたところに座った




