表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/13

ブラットソーセージ

 それじゃあ、ソーセージを作っていきますか。


 まずは、腸の中を綺麗にします。

 入口から水を流し込んで、傷がつかないように、しかし汚れが残らないようにしっかりと洗い出します。

 最近は血液しか与えていないので、そこまでやらなくても大丈夫そうですけどね。


 これで腸は一旦終わり。



 次はソーセージの中身です。

 前に使った、既に解凍してある脚から骨や皮等を外してボウルに入れます。

 そこに内臓や、さっき大量に出た血液を突っ込み、このままだとドロドロになるので、少し固める為のつなぎとなる小麦粉を入れます。

 後は、臭みを消すためにスパイスを加えておきます。


 そこまでやったら、風魔法でグチャグチャになるまで切り混ぜます。

 見た目は、まあ…赤いドロッとした液体のようで、見ていて気持ちのいい物ではありませんね。


 そしたら先程洗った腸に、ニュルニュルと空気が入らないようにゆっくりと中身を注入します。

 ぴっちりしすぎないように、余裕を持たせて程々に。

 ソーセージは、一定間隔で捻って糸で結んで縛り。

 茹でる間に破裂しないように、所々に針つついて穴をあけておきます。


 赤黒くパンパンになった腸を見ると、何処かミミズに似ていて少し可愛らしい見えますね。

 流石に顔を作る事はしませんけど。


 後は鍋に水を張り、ソーセージを入れて弱火でゆっくり茹であげます。

 温度を上げすぎると、破裂してしまうかもしれないようなので、ここは注意しながらやります。


 大体、十五分程茹であげたら完成!。

 お皿に盛り付けます。

 茹でたお蔭か、さっきより黒さが増していますね。



 すかさず実食です。

 まあ、外見は赤黒いだけで普通の奴と変わりませんね。


 プスッと、フォークで突き刺しゆっくりと口に運びます。


 ガブッ! モグモグ… 



 あっ、意外と普通に食べられる。


 内臓や血を入れましたが、意外と血生臭くなくあっさりとしていますね。

 後は感触が良く、パリッと心地いい音が聴こえそうな程です。

 ただやはり、血液特有の鉄の味が舌に残りますね。

 これはこれで、私は好きなので大歓迎なんですけどね。


 茹でた三本をペロリとたえらげると、フォークを皿に置きます。


 「ご馳走様でした!。残りは…料理長にでも渡しておきましょうか。」

 普通のブラットソーセージです。とでも言っておけば、多分バレないでしょう。

 



 そういえば、いつも食材にしている吸血鬼の少女の事なんですが。

 ここに来てから、確か一度も外に出していないんですよね。

 健全なる精神は健全な肉体に宿るとも言いますし。一回、散歩にでも連れて行きましょうか。

 もちろん真夜中に。


 きっと、あんな頓珍漢になったのも、閉鎖空間に閉じ込められたストレスの所為でしょうしね。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ