表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とあるゴーレムの物語  作者: 秋色猫
5/138

何故か始まる酒宴の席

おぉ〜さっすが異世界ドラゴンも居るんだぁ・・・と

半ば現実逃避をしていた私に目の前のドラゴンが声をかける


『何故こんな所に人間の子供が・・・

いや、魔力の流れが人間のものではない面妖な』


妖しい奴だと認定されて戦闘とかは避けたいところ

長い物には巻かれようと私は素直に名乗ることにした

長いといっても物理的にって意味ではなくてですよ

目の前のドラゴン様は中華風ではなく西洋風の白金プラチナに輝く御姿

止事無やんごとなき雰囲気を身に纏った強者の風格って感じなのです

私などでは直ぐにスクラップになる未来しかないでしょう


『初めてお目にかかります

つい先程この洞窟で産まれたゴーレムです

以前は他の世界で人間をしていたのでこの様な姿を

ドラゴン様を騙そう等という意図はありません』


緊張で自分でも何を言っているのか良くわからないが

きっと敵意がないことは伝わったと・・・思いたい


『異世界からの転生者のゴーレムとな

我も永く生きてきたが初めて聞く事例じゃの

長生きすると面白いことも起こるものよのう』


『ドラゴン様は面白いかもしれませんが

当の本人としては神様お願いだから説明ぐらいして

って感じなのですが・・・』


『嗚呼、彼奴あやつも好い加減なところがあるからの

まぁ・・・災難ではあるが諦めるよりあるまい

ところで其方そなたから酒の匂いがするのだが・・・』


おやッ?ドラゴン様はもしやイケる口ですか?

ここは身の安全を図るためにも献上するでしょう


『私の故郷のお酒で良ければスキルのチカラで

魔素から創り出せるみたいなので・・・呑みますか?』


『久しく呑んでおらんので嬉しい申し出じゃ

異世界の酒というのも興味深いものじゃのう

我の影響でこの辺りは魔素が濃いので多めに頼むのじゃ』


『じゃあ、いっぱい出しちゃいますねぇ〜』


その言葉を引き金に私は数多あまたの樽酒を創り出すのであった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ