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とあるゴーレムの物語  作者: 秋色猫
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レムが末っ子ですか?

さて料理の用意も終わり食前酒としてスパークリングワインをセバスさんに渡した

前世でのお食事会ならご挨拶がてら御酌して回るのも有りなのだが・・・

王家の食卓では常識ハズレな行動なのは流石にレムでもわかるのです


毒見役って役割があるくらい食事に毒を盛られることがあるのに

御酌して回るなんて「私は不審者です」と言っている様なものだと思う

まぁレムは女神の愛娘ですから毒を盛るなんてしないですよぉ〜

てかローズに言わせると『レムなら毒を盛るよりも一瞬で全員を殺せるでしょう

だから毒の心配はしていないわ』と言われても何か嬉しくないのです


さぁお食事の時間です


レムの顔合わせも兼ねているので席順は「アルジャン陛下・レム・ローズ」と並び

向かい側に「王妃様・第1王女様・第2王女様」の順に並びました

陛下には王子が居ないとのことで今のままだと第1王女様が次期女王になるようです


どこかの国みたいに男系にこだわることはなく過去にも女王が統治した時代があったそうです

と言うか初代は女王が建国した国と伝わっていて初代女王はクルール様と言って

国名もクルール王国と言う名前だったのにアルジャン陛下が今の国名に変えたのだとか

改名したおかげで国にシエル様の加護が与えられローズが巫女になったとか

うん、やっぱり残念駄女神で間違いないと思うのです


ちょっと脱線した感じがするので目の前の王妃様達に話題を戻しましょう


先ずは王妃様から

オランジュ様という緩やかなウェーブの赤味を帯びた金髪と優しげな青い瞳をした美人さん

『あらあら』とか『まぁまぁ』が口癖のふわふわした優しい雰囲気の年齢不詳びまじょさんです

王女達と並ぶと姉妹のように見えるくらいに若い見た目をしています


次に第1王女様です

マロン様という少し暗めの金髪と涼し気な目元で青い瞳をした冷静そうな美人(クールビューティ)さん

話し方も落ち着いた雰囲気で如何にも出来る女バリバリのキャリアウーマンって感じがします

ヴィオレッタさんとルージュさんと同級生の18歳だけど婚約者の居る勝ち組だそうです

『あの2人とは違って婚約者も決まっていましてよ』とご本人も言ってました


最後に第2王女様です

ヴェルト様という少し癖の強い金髪に大きな緑の瞳の鮮烈な雰囲気の美人さん

来年には成人の儀を迎える14歳で学園では最上級生なのだとか

と言うか実在するのですねぇ・・・「金髪ドリルな御令嬢」って

まぁこの場合は御令嬢では無く王女様ですけど

話し方も「ハキハキ」としていて悪役令嬢役がはまり役になりそうな感じかも

断罪されるパターンじゃなく最後にデレるパターンの悪役令嬢ですけどね



ちなみに

ローズはオランジュ様よりも赤味の強い金髪で瞳の色はヴェルト様と同じく緑をしていて

アルジャン陛下は暗めの銀髪に緑の瞳をしたパッと見は俺様系の細マッチョな美丈夫です


お食事会は概ね良好な感じで進んでいきました

食前酒で掴みはOKって感じにスタートして

サンドイッチのパンの白さと柔らかさに感動されつつ

オランジュ様がガラスの器の透明度と緻密なデザインに食いつき

レムがスキルで造ったことを話すと王城中のガラス食器を発注されました

アルジャン陛下は唐揚げの味付けが気に入ったようで醤油を出す羽目になり

マロン様はフライドポテトが気に入ったようで

栗鼠リスが木の実を食べるかのように頬張る姿にクールさのかけらもなくなり

ヴェルト様はコーンポタージュを口にした瞬間にデレました

この世界の玉蜀黍とうもろこしにここまで甘い品種ものは無いと大きな目を見開き

『レム貴女あなたを私の妹と認めてあげましてよ』と宣言されました


この宣言にオランジュ様が乗っかり気づけば「王家の養女」の肩書が・・・

ローズには『私のほうがお姉様よ』と何故かマウントを取られました

こうしてシエレトワレ家の末娘レム・シエレトワレの誕生なのです

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