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とあるゴーレムの物語  作者: 秋色猫
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友達100人できるかな?

取り敢えず跪く人達には『普通にしてください』と伝えたレム

ローズ様も『レム様の仰せのとおりになさい』と言ってくれた

おかげで跪く人達に囲まれた非日常的な風景からは開放された


『レム様のことは他言無用ですよ・・・わかりましたね』と静かに告げるローズ様の侍女

その侍女が放つ威圧感に周囲の騎士達も壊れた人形のようにカクカクと首を縦にする

そんな様子を見てレムは「あぁ・・・この人は怒らせちゃいけない人だ・・・」と思うのだった


その後、ローズ様の紹介でコワイ侍女がヴィオレッタさん女騎士がルージュさんという名で

それぞれローズ様の専属侍女と筆頭護衛騎士だということがわかった

それ以上に驚いたのがローズ様が王女様だということだったのだが・・・

『小国の第3王女などレム様に比べれば取るに足らない存在ですわ』とのこと

様付けは不要ですと言われローズと呼ぶことになり自身もレムと呼び捨てにしてもらい

(かなり抵抗されたのだが「身分を隠したい」と無理矢理に承諾させた)

気づくと馬車の中でローズの向かいに座っている状況である・・・おやっ?


この馬車は今ローズのお家であるシエレトワレ王国の王城に向けられている

『新しいお友達をお父様とお母様にも紹介したいですわ』と顔を赤らめ言われては

レムに拒否すると言う選択肢など残されているはずもなかった

まぁ「お友達」と言われて嬉しかったのもあるのだが(レムさんチョロインですね)


実は馬車に乗る前にも一悶着あったのだが・・・それは次のお話で


流石はゴーレムな身体である馬車の揺れにお尻が痛くなることもなかった

と言うか上質な造りをしているのであろう流石は王家の馬車である揺れも少なかった

でも初めての馬車の旅は話すくらいしかすることがなく手持ち豚さん(正しくは無沙汰ぶさたです)

ちなみにローズはレムの仮の年齢と同じ8歳とのことで

ヴィオレッタさんとルージュさんは幼馴染で同い年な18歳だそうです

この世界では15歳で成人となり貴族家で18歳だと実家が少しうるさくなるのだとか


さてレムはと言うと手持ち無沙汰から創造チートで異世界スイーツを投入します

女子会にはお洒落なスイーツが大事だと本気マジで思っているレムですから

レムの手から現れる極彩色カラフルなマカロンに驚く3人の様子に笑みが溢れる

お気に入りの抹茶ラテを添えて『どうぞ召し上がれ』と自身もひとくち「うん、美味しい」

この世界では珍しいのか不思議そうに手に取ると「エイ』と口に運び顔がほころぶ3人

毒味することもなく食べるローズ達の様子に信用されているのだと嬉しくなるレム


そんな緩やかなトキを過ごしていると近づいてくる高い城壁が目に・・・

異世界での初めての人の街にワクワクが隠せないレムを乗せ馬車は城門を目指す

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