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とあるゴーレムの物語  作者: 秋色猫
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カップラーメンは偉大なる発明だと思うのです

応接室で待っていると急に扉が開き“末の姫は何処だ”と黒髪の男性が突入してきました

少し唖然としたレムだったが気を取り直して挙手をして自分だと答えると黒髪の男性は

「なんだ銀髪娘だと・・・米に味噌と醤油で日本人かと思ったのだが違ったか?

いや銀髪だから違うと考えるのは早計だな異世界転生の可能性も・・・」

うん、レムの聞き間違いじゃなければ“日本人”という言葉ワードがあったような・・・

「えぇ〜と・・・貴方様あなたさま何方様どなたさまなのですか?」

「あぁ、名告なのりがまだだったな俺はユウト・タチバナこの国の王・・・魔王だ」

「“たちばなゆうと”もしかして魔王様は日本人なのですか?」

「あぁ俺は迷人まよいびとで異世界の日本という国で生活していた元日本人だ」

レムが“迷人”という単語に“???”となっているとアルジャンお父様が助け舟を出してくれた

「レム、迷人というのは異なる世界からこの世界へと迷い込んだ人間のことだ」

「ふむふむ、異世界転移者のことを迷人っていうのですね」

「レム嬢で良いのかな・・・君は異世界転生者で元日本人なのだろうか?」

「ハイ、レムと言います魔王様

異世界転生者かはわからないのですがレムの中には日本人だった“私”の記憶があるです」

「ほぉ、その“私”とかいう存在の記憶で味噌や醤油が造れたのかな?」

「記憶もそうですがレムのスキルが役に立ったって部分も大きいのですよ」

“百聞は一見に如かず”ということでレムは質問に答えながらスキルで焼きおにぎりを創りだす

魔王様は突如として現れた焼きおにぎりに驚きながらも嬉しそうに手を伸ばした

嬉しそうに焼きおにぎりを頬張る魔王様の姿に“ほっこり”とした気持ちになったレムは

カップラーメンを追加してみると魔王様は驚愕した様子で“こんなものまで・・・”と呟いていた

このカップラーメンにはお父様達も興味を示したので全員分を用意して試食会に突入ですよ

感涙しながらカップラーメンをすする魔王様を見てレムは異世界でもコレは売れるなと思うのだった

シエルトワレに帰ったらカップラーメンの工場を造っても面白いかも知れないのですよ

うんうん、やっぱりカップラーメンは偉大なる発明だと思うのです

でもラーメンといえば麺も重要ですがスープが命なのですよ

魔王国の南側には海があると聞いたので頑張って魚介類を確保して魚介系スープも作らなきゃです

良いことを思いついたですよぉ〜和食パワーで魔王様を抱き込んで協力してもらいましょうか

魔王国で鰹節とかを作ってもらえれば出汁だしの問題も解決できて和食の普及も進むというものですよ

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