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爆縮と体温の機知(13)

秤ばかりのアセンブリー

空想を現実世界が追いかけて

一つ一つの点が

追いついて来ているのが分かる

僕等の空想は

それらを餌にして

大きく引き離さなければならない


物語は過去、現在、未来と

時間軸をそこに置いて存在している

未来はどこまで走れるだろう

現在はどれだけ未来を取り込むだろう

過去はどんな風に大切にされるだろう

そうして

何が不用となるのだろう


美しき世界に空気はあるか

楽しき想いに熱情はあるか

壊れた人間に愛情はあるか

生まれた命に奇跡はあるか


心世界なんて気の利いた言葉を

一つ一つの目が

ゆっくりと追いかけているのが分かる

僕等の空想は

それらを数字にして

認識できる現実として整頓する


自身は過去、現在、未来と

心情をそこに分離させて落としている

未来はどこまで見えるだろう

現在はどれだけ聞けるだろう

過去はどんな風に記録しているだろう

そうして

風化した記憶はなんだろう


新しき世界に水脈はあるか

虚しき想いに救いはあるか

作れた人間に称賛はあるか

終われた命に祈りはあるか


心は円状だから

繋がった感情の点と点で火花が散り

摩擦と抵抗、潤滑油

歯車と濁流、車軸の行方

信頼は簡単に生まれ

信用は簡単に死ぬ

意思がなければ生まれない没個性と

完成された光輝

その間の灘に住まう人間の一生


新しき世界に水脈はあるか

虚しき想いに救いはあるか

作れた人間に称賛はあるか

終われた命に祈りはあるか


美しき世界に空気はあるか

楽しき想いに熱情はあるか

壊れた人間に愛情はあるか

生まれた命に奇跡はあるか





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