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【ミュージカル】喜劇「婚約破棄」

作者: ちゃっぴーさん

ここは貴族学園卒業パーティー。

プログラムにはいつもならありえない単語があった。

「余興」

プログラムは順調に消化されいつもなら最後のダンスパーティーとなる前に「余興」の番になった


1人の男子学生が壇上に上がる

この「余興」の主役レオンハルト・シュナイザー公爵令息

「本来ならダンスパーティーとなる前に時間を取らせてもらい。皆にはすまないと思っている。手短にすますため許してほしい。」

と頭を下げる。


「僕の婚約者である。クリスティーナ・スレッガー子爵令嬢。前へ」

この一言で卒業生の集団にとある奇跡のように綺麗に別れ。クリスティーナは前に、顔を青ざめて出てくる。

(あんなに青ざめさせる僕は本当にクソ野郎と噂がさらに広まるだろうけどやらなければいけない)


「クリスティーナ。もう分かっているかもしれないが改めて言おう。君との婚約を破棄させてもらう。」

クリスティーナは理解していたのか床に崩れ落ちる。

(あぁ、やはり、傷をつけてしまった今すぐ駆け寄りたい。でも、ここでこの余興をやめたら)

手を血が出るんじゃないかと思うくらいに握り締めた

周りの生徒はざわつき始めた。その声には僕への非難。彼女への同情の声。

僕が婚約者がいなくなることで目を光らせた令嬢。彼女を慰めて婚約者になろうと画策している男爵令息。


(後半の者たちにはそんなチャンスは巡らないのだがな)


「婚約破棄に至り。スレッガー子爵より君に書状を受け取っている。端的に言うと『貴様は勘当だ』」

彼女は下を向いて震えていた。

親族席でスレッガー子爵夫妻と妹のジェシーが嘲笑っていた。



「さて、本来ならここで終わって最悪なテンションでダンスパーティーに向かわなくなるであろう。皆には残念なお知らせがある」

と、ひと呼吸入れて。

「ここまでは、起承転結の承であることを」

クリスティーナは初めて顔を上げた。

更なる絶望を受けるのかと。


僕は優しく声をかけた

「クリス。壇上に上がってきてくれないか?」

親族席はザワついた。破棄した令息が令嬢を愛称で呼ぶ事に、


動けない彼女を、僕は壇上から降り彼女の手を取って上に戻る。

クリスにだけ聴こえる声で

「傷つけてごめん。後でいくらでも非難されるから最後まで待ってて」

クリスは驚いた顔で僕を見た


「セドニア侯爵様。お待たせしてしまい申し訳ございません。」

と、言うと壇上にセドニア侯爵が上がってくる。

「ふぅ、こんな茶番に付き合わさせるのは今回だけにしてもらうよ。」

侯爵は苦笑いで僕に言うと。

「クリスティーナ元スレッガー子爵令嬢。平民となるあなたを我が侯爵家の養子とする。既に、宰相閣下、国王陛下への許可は取ってある」

場は騒然となる。子爵家の者達は立ち上がり呆気に取られた表情をしている。少し笑ってしまう。


ここからがクライマックスフェイズだ。

僕はクリスの前に跪き、

「クリスティーナ・セドニア侯爵令嬢。僕と結婚してくれませんか?」

クリスは流れについていけてないのかオロオロしていた

「む、無理です」

場の空気が死んだ。


侯爵が吹き出すの我慢するのに足を抓っているのが見える。

僕の表情は絶望に落ちているだろう。

(ここまでの事でこうなるのは仕方ないけど、辛い。)


自分の発言に気付いたクリスは慌てて

「あ、これは流れについていけてないだけで思わずでた言葉なのでお待ちください。」

と、彼女は深呼吸をした。

「レオ様。あなたの横にいない私はありえません。ずっとおそばにいさせてください」

僕は嬉しさのあまり彼女を抱きしめ。


と、ここで、話は終わらない。

スレッガー子爵家がその場で喚いた。


(さぁ、ネタばらしの時間だ)

僕は悪い笑顔を出しているだろう。


「なぜ、ここで、このような余興と出したか。最近僕にこんな汚名を付けられていた。

『婚約者を大事にしないで妹にうつつを抜かすクソ野郎』と。」

クリスはこの言葉に、苦い表情をした。


「クリスにプレゼントを渡さない。スレッガー子爵家に行くのはクリスではなく妹に会いに行っている。

こんな噂が流れているのを僕は気づいていなかった。そこは、僕の落ち度でもある。」


「しかし、その噂の元は子爵。あなたの家からであると。調べた結果に、僕はやられたと思ったからね。国王陛下、宰相閣下、侯爵閣下、父上(公爵)に相談して、学園長にこの卒業式に余興とねじ込んでもらった。」


卒業生達は僕がクリスを抱きしめた辺りでテンション爆上がりしていたので

そのままダンスパーティー会場に流してもらい。


今は僕とクリス、侯爵閣下、子爵一家と、何かあったら行けないから衛兵の方々で、

ネタばらしをしている。


「僕とクリスはお互い一目惚れで婚約した。子爵はお忘れだったか?それとも、嫁に似た妹が可愛くて頭から抜け落ちたか?」

子爵は怒りの表情をしていたが何も言わなかった。



「僕はクリスは欲しいけどあなた方のような義親はいらない」

と、一切りして、クリスをエスコートし途中から、ダンスパーティーに参加してこよう。


この余興の後始末をつけるため。




____________________

初投稿作品です。

色々な婚約破棄ものを見て、混ぜたような感じになりましたが

あまり、キャラつけとか適当に瞬発力で書いたので、不評でしょう。


自分自身が読みたいものを書いたのですが

意外にお星様をいただけて

作者は涙を流して喜んでいます。


もし、更に評価をいただき

感想まで頂いたら連載版で根回し、噂に気づいたのは、過去編、クリスの家庭状況などだけの連載を作り最終話をこの短編に移動し

ダンスパーティーでのやり取りと後日談と

そういう。アニメでよくある最終回は映画でみたいなことをしようかも検討している次第です。

みなさまこのような個人の自己満足作品を見ていただきありがとうございました

(〃・д・) -д-))ペコリ

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― 新着の感想 ―
[一言] どんでん返しで面白いけど人前でやる必要あった?感が残るかな まあそこも含めて茶番なんだろうけど
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