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七変化冒険譚~TS少女は何を見る~  作者: 菘
ヴェスタリア編
14/21

第十二話 リミュス、冒険者になる

※8/24改変

大幅に修正、ともに加筆をしました。詳しく階級についての説明を入れ細かいところが変わったりしているのでボリュームアップアップですよ?よ?

「顔だけであそこまで怖い人っている者なんだな。」



 換金カウンターから離れ少ししてからそう零す。何もないように話しているが膝が少し笑っている。どうあがいても隠しきれていない。


「冒険者って楽しそうだし、登録してみようかな?」


 さっきの換金エリアでの賑わい、さらに自分の今の強さなら欲をかかなければ危なくなることも無いんじゃないだろうか?



 そうと決まれば行動のみ。登録するために換金エリアのカウンターとは違うカウンターへと向かう。カウンターの前の人はまばらで空いているカウンターもある。リミュスは空いているカウンターへ足を進める。



「あの、登録をしたいのですが。」

そう声をかけると奥の棚の前でファイルを開いていた職員がやってきた。



「はい登録です...ね...。えっと、君が登録するの?危ないよ?」

 リミュスの外見は日本での中学1~2年生ほどの身長しかなく、この世界では少女の中でもまた小さい方という見た目だ。そんな子が危険の多い冒険者になろうとしているのだから、驚いてしまうのも無理からぬことだ。



「はっはい。お願いします。」


「解りました。では先に説明をしますね。冒険者というのは、言ってしまえば何でも屋です。素材を集めてくる依頼もあれば、魔物や魔獣を討伐する依頼。さらには商人の護衛なんかもあります。冒険者同士のいざこざはギルドは関与しない決まりとなっています。それとギルド内での揉め事はギルドマスターからの鉄拳が飛んでくるので注意してくださいね。」


受付さんはプロらしく説明を始める。少々不穏な言葉もあるが。


「え..あの...はい」

「ああ。安心してくださいね。鉄拳と言っても建物に支障がない限りは飛んできませんので。ではこちらの方に指を出していただきますか?」

「?はい解りました。」


そう言ってリミュスが手を差し出すと、職員はナイフを取り出す。

「ひっ!」

「あ、ごめんね驚かせるつもりはないの。ギルドカードを作るためにちょっと血必要なの。」

そういって受付さんは下から、小さい無地のカードを出してきた。

「このカードは無記名のギルドカードでね?ここに記名者の血を垂らして魔力を流すことでギルドカードになるの」


「そうだったんですか。」

まさか手を切られるのではと思ったリミュスは安堵し、もう一度手を差し出す。

「では失礼しますね。」


まるで注射に耐える子供のようなリミュスを他所に、指を少し切り、垂れて来た血を小さいカードの上に垂らす。


「さて、あとはこれに魔力を通しておしまいです。」


「あ、え、うん?」


魔力を通してと言われるが先ほど切られた指が気になり、指を見る。だがそこに傷はなかった。


「あぁ、初めて見ましたか?これは採血用のナイフでして、切ったところにすぐに聖魔法をかけてすぐに治してしまうんです。」


(面白いナイフだな...。)


それを聞き納得したリミュスはカードを受け取り、魔力をカードに流していく。すると何も書かれていなかったカードに変化が起き、名前と階級、作成した支部が表示される。


「おぉ」


「こちらは街に入る際の身分証にもなりますので、無くさないように気を付けてください。再発行には300cかかります。裏には、所属しているチームなどの細かい説明が表記されます。」

カードにはリミュスと掛かれており、日本の名前が出てこなかったことに内心ほっとするリミュス。

―――これで日本での名前が出たらどうしようかと思った。



リミュスが若干喜んでいると、



「次は、その階級についてお話しますね。」

と、リミュスが知りたかったことを説明してくれるようだ。



「まず階級はG~Sまであります。最初はGからになります。その後、達成した依頼によりDまでは各階級の一つ上の依頼を5個達成していれば上がれます。C~Sになるときにはそれぞれ昇級試験を受けていただきます。」



「昇級試験?」



「はい。それぞれ昇級後の階級の冒険者と試合を行ってもらい、その方に認めて貰えればそのまま昇級となります。もちろん、ギルド職員も立ち合います。」



「依頼にはそれぞれ、階級が表記されており、現在の階級の一つ上まででしたら受注することが可能です。」



「基本的な説明は以上ですが、念のため各階級の目安を説明しますね?若い方だと高階級を目指してすぐに亡くなっちゃうってことがよくあるからちゃんと自分に合った階級の依頼を受けて言ってね?」



人差し指を立てながら言い聞かせるようにいう受付さん。



「Gはまさに初心者。薬草採取や街でのちょっとしたお手伝いなんかです。薬草に関しては街のすぐ近くに魔物が近寄らない場所があるのでそこで取ってきてもらいます。

Fはちょっと冒険者としての郊外依頼を受けることができるようになります。その際は魔物が出てくる場所に近づく際は予めギルドの方に報告してくださいね。魔物に関する情報をお教えできるので。教えるといっても戦うためじゃないですよ?逃げる為に伝えるのです。そこは念頭においてください。

Eからはゴブリンやスライムといった、魔物の中でも容易に倒せる魔物の討伐依頼を受けることができます。討伐依頼最初の3回はD以上の冒険者についていってもらうことをお勧めします。いざゴブリンと対峙したときに動けなくなる方は結構いらっしゃるので。

Dは護衛依頼や、オークなどを筆頭に本格的に討伐依頼を受けることができるようになってきます。ですが、成り立ての頃はあまり受けれるのは多くありません。ギルド職員がこれなら大丈夫と思ったら順次、解放されていく仕組みです。」



「?それだと階級の意味があまりないような気がしますが?」

 態々階級分けをしているというのにD階級なのに受けれない依頼があるのはどうなのだろうか?



「これは死亡率を下げるためです。

昔はD階級になった瞬間に、D階級までの魔物の討伐依頼はすべて受けられるようになっていたそうですが、そのせいでD階級での死亡率が70%を超えていたそうで。当初の本部ギルドマスターが、「これではいけない」とD階級の中でもさらに区分分けしたそうです。こうしてからはD階級での死亡率は目に見えて下がり、C以上もチラホラ出るようになったそうですよ。」



「なるほど。そういうことだったのですね。」



 やはりどこにでも調子に乗ったり、無鉄砲なことをするやつはいるものである。



「次はC階級です。先ほども言った通り、C階級からは昇級試験が発生します。依頼としては護衛依頼での冒険者の統率。他にはシェルスパイダーやハバネマなどのC級魔物の討伐依頼。さらにはカランコンなどの特殊な魔物の討伐依頼も受けることが可能になります。カランコンというのは綺麗いなピンク色の鳥で「幸福を呼ぶ」と言われています。さらにカランコンの身はとてもおいしく重宝されているですが、カランコンは警戒力と逃げ足がとても素早いのでC。それもベテランの者でなければ狩ることができないのでC以上となっています。

Bはそれに加え、タイガンやヒョーガルなどのB級魔獣、B級魔物の討伐依頼が受けることができます。魔獣というのは魔物が進化したものだといわれています。魔物の区分の者よりもとても強く一国では討伐隊を組むほどの個体もいます。

Aは魔物、魔獣全てにおいて制限がなくなります。さらにアルカ大森林やセイラク砂漠などの強力な魔獣が出てくる場所の立ち入り許可が出ます。もっともアルカ大森林の立ち入り許可は無くなりそうですけどね。」



「なんでなんですか?」



「結構前に、アルカ大森林にA階級冒険者のパーティーが調査に向かったのだけど。その時たった一体の魔獣と戦っただけで、あまりの負傷に帰還せざる負えなくなったの。その時持ち帰った魔獣が、確かエルダータイガン。だったかな。とにかく、A階級でも一回遭遇しただけでもダメな場所だから今はS階級以外は立ち入り禁止にして協議しているのよ。」



(エルダータイガン.....まさかそんな強かったなんて...)

出会い頭に眉間に一発。片手間で仕留めていた肉...魔物がまさかA級以上だったとは...



「Sはまずなれることはない階級ね。なるためには昇級試験に加え、国からの承認がないとなれないの。しかも一国だけだと、名誉階級って言うAではないけどSでもないっていう微妙な位置になるの。つまり2国以上の承認が必要になります。Sになると色んな国から勧誘や依頼の話が来るらしいですよ?S自体まだ見たことありませんけどね。

長くなりましたが各階級についてはこんなところです。各階級の魔物の詳しいものはギルド内にある図書室に置いてあるのでご自由に使ってください。」



「はい、わかりました。ありがとうございます。」



 冒険者に関する基本的な、更には知りたかったことも教えてもらい満足したリミュスは、すぐに去ろうとするが一つ思い出し、質問をする。



「この辺にお風呂のある宿ってありませんか?」

リミュスは今汚れている。それを早く洗い流したいのだ。


「あるにはありますが、お高くなりますが大丈夫ですか?」


「はい。お金ならあります。」


お金の心配をされるも、リミュスは先ほど、多額を受け取っているため問題はない。そのことを告げると職員は宿の場所を教える。


「ありがとうございました。」


今聞くことはすべて聞いたリミュスは職員にお礼を告げ、ギルドを後にする。

お読みいただきありがとうございます。

今回は会話を中心にしてみましたので短くなっています。(ト書きが全然出てこなかったなんて言えない)

書いてる最中に何度も意識が飛びかけたので、もしかしたら書き直すかもしれません。


明日もとい今日もまた遅くなるかもしれません。

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