ネタキャラ転移と道連れ女神
ノリと勢いで書いた作品です。
豪華な装飾をされた馬車と、それを護衛する騎馬が全速力で街道を駆け抜けている。
「何をチンタラ走っておるのじゃ!?貴様らは妾を雇いたいのであろう!ならばもっと心血注いで走らんか!?さもせねば、彼奴が…彼奴にお尻ペンペンされてしまうであろう!!」
男も女も関係なく万人が万人振り返る美貌を有したあどけない少女が顔を恐怖の色に染めて、怒鳴り散らしている。すると街道を駆け抜ける馬車を追うように、後方に尋常じゃない量の砂煙が舞い上がり、男の怨嗟の声が響き渡る。
「まぁぁぁぁぁぁぁちぃやがれぇぇぇええええっ!!!」
その表情はオーガも泣いて謝りそうなほどの、般若の様な面をしている。
「ひぃぃぃぃ!!!こ、こうなったら!」
幼女は馬車の中にいた高級な服を着たデブの護衛から、無理矢理剣を強奪すると、馬車の窓から身を乗り出し、追いかけて来る男に向かって全力で剣を投げ付ける。
「妾の幸せの為に死ねぇぇぇええい!!!」
剣は空気を斬り裂き、音速を超えて男の修羅に染まる顔面に向けて飛んでいく。
ガキッン!
手応えのある音が、辺りに響き渡り、男の頭が後方へと弾かれる様に仰け反った。
「やりおったか!?」
バキッガキッバキッ
鋼鉄であろう剣を歯で嚙み砕き、剣の破片を吐き捨てた男がニヤリと笑い、駆けてくる。
「この程度で俺を殺れると思ったか!?この駄女神がぁあ!!!」
「いやぁぁぁぁあ!!」
この作品の主人公こと高藤信志は、少女こと愛の女神ラライラ・ヴァイア・ピースを…この俺を道連れにし腐った駄女神を追い掛けていた。
***************
遡る事約2ヶ月前、俺は一時期社会的人気を誇っていた剣と魔法のファンタジーVRMMORPG『ラグナロク・サガ』の配信終了カウントダウンプレイを行っていた。
「久々に来たな。始まりの町にして、愛の女神を祀る神殿。」
自由度が高く様々な種族や、ジョブや、スキルを駆使して自分だけのオリジナルキャラを作れるこのゲームにアホみたいにハマった俺は給料の大半を注ぎ込み、アバターを強化しまくった。ランキングも常にトップ10に入る様な廃人プレイヤーだったと自信を持って言える。魔法を使うアバターの中ではトップだったんじゃないかと自負している。
魔法に憧れた俺はこのゲームで魔法を極めた。全属性を場面に合わせ使い熟し、最速で最大の効果を発揮させていた事から『精密魔導兵器』なんて通り名もあったくらいだ。
「一度やってみたかったけど、時間も余力もなくて出来なかったネタキャラを、最後の機会に作るだけ作ってみるか。」
そんな俺が作ってみたかったキャラは、端的に言うと脳筋キャラである。それも剣や盾などを一切持たず己の拳で闘い抜く武闘家に興味があった。実際に使っていたキャラと真逆だ。
「代償と対価。またの名を、呪いの加護。」
普通のゲームと違い、このゲームにだけ存在する特異なシステム、代償と対価だ。またの名を、呪いの加護。これはステータスの一部を代償にすることで、一部の能力を強化するシステムで、当然代償の大きさによってその対価も大きくなる仕組みだ。
そして俺は魔法職であるにも関わらず、代償にMPの全て、魔力の全て、使用可能魔法の全て、魔法職の能力を上げるスキルの全て、ジョブの全て、そして武器装備不可という代償を支払い、対価を受け取った。
「うお!マジか!?攻略サイトにも載ってなかったステカンしたよ!スクショしとこう!それに何このジョブ!闘神なんて初めて見た!これもスクショ!絶対盛り上がるだろうこのネタキャラ!…まぁ、全盛期ならの話だけど。」
俺は出来たネタキャラに喜んだのも束の間、深い溜息を吐いた。そう、このゲームはどんどんユーザーが離れ今日配信終了する。
「あと1分か…」
その時、神殿に祀られてる愛の女神像が眩い光を放った。そして…石像だった女神像は色付きその姿は神々しく輝き、絶世の美女が霞むであろう程の美女が降臨した。
「良くぞ人の身でありながら、人の限界を突破し、英雄の力を手に入れました。妾は愛の女神ラライラ・ヴァイア・ピース。」
「へ?え?」
「さぁ、その力を使い、隠された闇の根源。邪神を倒すのです。妾の加護も与えましょう。」
これは…誰も到達できなかった為に発生していなかった隠しクエストか。でも、もう終わりなんだよな。
「どうしました、英雄よ?」
「いえ、この世界後30秒で終わりますよ?」
「えっ?」
「配信終了で今日が最終日なんです。もうカウントダウン直前ですね。」
「う、嘘?妾の初仕事なのじゃよ?」
「それを俺に言われましても。ほら、最後の演出で星に帰る様に空から光の粒子になってるじゃないですか。」
愛の女神は空を見上げるとその表情が絶望色に染まる。美人が台無しである。そして顔をしかめて、舌打ちをした。
「こうなったら…」
「最後の光景なのに…綺麗だな…。」
俺は空を見上げてその光景を目に焼き付けた。そしてメニューを開きログアウトボタンを押そうとすると、背中からとても柔らかい感触と良い匂いがした。俺がそちらに振り返ると、とても綺麗な笑顔の女神がそこにいた。女性耐性のない俺は耳まで赤くなっていたことは確実だ。これがゲームの世界でよかった。
「死なば諸共、1人でも道連れに死してくれようぞ。」
「えっ、女神…様?」
「水臭いぞ。共に三途の河旅行に行くのじゃ。妾のことはララと呼んでたもう。」
「なっ!?ふ、ぶざけんな!俺はゲームをログアウトすれば…!?…ログアウトがなくなってる…だと!?」
「愛の加護じゃ。」
「それのどこに愛がある!?こうなれば力尽くで!!くっ振り解けない!」
どんどんと景色は光の粒子になり消えていく。それは残酷にも俺達の周囲に迫ってきている。
「くくく。やらせはせん。やらせはせんぞ!妾の持てる力の全てを費やし、貴様も死出の旅路へと誘うと決めたのだ!差し詰め妾は貴様の死装束よ!!フハハハッ!」
「お前こそが邪神そのものじゃねぇか!離せ!離せぇ!!!!」
その時、無情にも俺達の足元は光の粒子に消え、俺達は奈落の底へと落ちていった。愛の女神の高笑いを響かせながら。
「フハハハッ!1人では死んでやるものかぁぁあ!フハハハッ!!」
「くそったれぇぇぇええ!!!」
…………
………
……
…
「うっ…。ここは?」
何かの光に眩しさを覚え、目を覚ますとそこは森の中だった。慌てて辺りを見渡すとすぐ横にはサラサラと流れる小川、そして右側は何か柔らかいモノを掴んでいた。むにゅっ。もう一度揉んでみると確かに至高の揉み心地だった。ゆっくりと柔らかいモノがある方をみると涎を垂らしながらご満悦面した愛の女神の寝顔がそこにはあり、俺はどうやら胸を揉んでしまったらしい。
「そうか…。俺達は共に…。」
俺は微笑みを浮かべ、手を女神の胸から離すと拳を作る。
「どっせい!!」
拳をご満悦面で寝ている駄女神の顔面に、全力の一撃を叩き込むべく振り下ろした。しかし、その瞬間、女神の目がカッと開き寸前で俺の拳を避けた。
「チッ」
「な、何をするのじゃ!?」
「それは貴様の胸に聞いてみな…。」
「むっ!妾の豊満だった胸が小さくなってる!?」
「そこじゃねぇよ!よくも俺を道連れにしくさりやがったなこの阿婆擦れ!!」
「な!?妾は処女じゃ!!」
「だからそこじゃねぇって言ってんだろうが!!」
俺の拳が駄女神の顔面を殴り付ける為に、降り下ろされる。駄女神はしゃがむことで俺の拳を回避する。そしてそのまま俺の懐に飛び込みボディブローを連打してくる。だがそんな攻撃お構い無しに、俺は膝蹴りを放つと前髪を掠られせながら駄女神はバックステップで回避し、俺との距離を開ける。
「くっ!さすがは英雄の力を手に入れただけはあるようじゃな!だかしかし妾も愛の女神!ただではやられんぞ!」
俺はとある疑問に辿り着いた。しかし、それを隙と見て取った駄女神は俺を蹴り殺そうと跳び蹴りを繰り出してきた。それを紙一重で避け、駄女神の顔面をアイアンクローで掴み取る。その結果、女神の体は中に浮き、足をジタバタさせていた。
それが俺の疑問を確信へと変えた。
「いたたたたた!潰れてしまう!脳が!脳が!」
「なぁ駄女神。」
「のほぉぉぉぉ!いたいぃぃぃぃ!!」
俺は舌打ちをすると、手を離し駄女神を地面に落とす。
「ギャン!」
俺は目線を駄女神の高さに合わせるようにしゃがみ込む。
「おい、ララ!」
「なんじゃ?」
「お前、縮んでないか?」
「むっ?」
駄女神ことララが立ち上がり、それに合わせて俺も立ち上がる。そして横並びになるとララの顔は俺の胸元にあった。道連れに羽交い締めにされた時は俺と同じ高さにあった顔が、今では胸元くらいの高さになっている。
女神は思考顏して考え込んでいると、やがて何かに閃いたらしくポンっと両手を叩いた。
「これは英雄級のお主を道連れにすべく、力を出し過ぎた代償じゃな!対価としてお主は妾の道連れになった訳じゃ!」
俺はニコニコしながらララの顔面に再びアイアンクローを咬ます。
「いたいぃぃぃぃ!!」
「おい。なった訳じゃ!じゃねぇんだよ。えぇ!?おい!どうしてくれんの?ねぇ?ねぇ?」
「ある!あるから!打開策があるから!アイアンクローはやめてたもう!」
俺は舌打ちをしつつ、アイアンクローを外す。
「それで打開策ってのは?」
「それを言う前にここがどこなのかお主はわかるのか?」
「質問を質問で返すな。わかんねぇよ。なんたってお前に道連れにされた訳だしな。」
「ならば妾が教えてしんぜよったいあたいいたい!!」
やるよねー。こんな態度されたらもう一回アイアンクローしちゃうよねぇー。
「ぐっ…。気の短い奴め…。いや、すまぬ。説明する故にそのアイアンクローはもうやめてたもう。…ごほんっ!ここは恐らく異世界と言われる場所であろう。英雄級のお主の力と妾の神の力がぶつかり合い混ざることによって異世界への扉が開いてしまったという訳じゃ。」
「なるほど。所謂異世界転移ってやつだな。それはわかった。それで打開策はなんなんだ?」
「何、簡単なことじゃ。また同じ力を使えば良い。しかし妾の力はこの通り抜けておる故に、この世界の神や邪神と魔王と勇者の力を使えば良いのじゃ!」
「ほう…。必要な代償だな。」
「うむ。そして元の世界へと帰る対価を受け取るか、この世界を手にいれるという対価を受け取ろうではないか?」
「妥当な打開策だ。」
こうして高藤信志と愛の女神ラライラ・ヴァイア・ピースは熱く握手交わしこの世界を巡る旅に出た。
「よろしくな!ララ!」
「うむ!お主となら頑張っていけそうじゃ!」
………
……
…
しかし世界はそんなに簡単にはいかないものだ。カウントダウン直前に作ったネタキャラの能力で転移したので戦闘力があるが、いかんせん金も食料もない。即効で明日を生きるのか不明な状況に2人して落ちた。
そしてようやく辿り着いた街のよくある冒険者ギルドに俺達は辿り着いた。ここで登録をし、依頼をこなせば、先程借金した関税も払えるし、飯にも暖かい寝床にもありつける。
「…申し訳ございません。シンジ様を冒険者として登録することはできません。」
「な、なんでだよ!?腕には自信があるぞ?何だったらそこら辺に呑んだくれてる冒険者ぶっ飛ばして証明するから!」
「暴力行為は禁止されております。それに魔力無しの方を冒険者に登録はできない規則になっておりますので。ですが」
「そこを何とか!なぁ!頼むって!もう何日も水しか飲んでないんだよ!」
「信志…。妾…寒い…。最後に…スープが…」
「おい!ララ!しっかりしろ!ララぁ!」
「いえ、ですから、ね?聞いてますか?」
「ラァラァアア!」
俺はララを抱き寄せ、涙を流す。するとモヒカンの如何にもチンピラ風情の冒険者が俺達に近寄って来た。
「さっきからごちゃごちゃと受付のマリアちゃんが困ってんじゃねぇか!こっち来い!」
俺とララは内心ガッツポーズした。魔力が無くて登録できないなら、この冒険者を返り討ちにして実力を証明してやればいい。そうすればラノベのお約束通り、ギルド長が出てきて「何てお強いんだ!是非我がギルドへ」って流れだ。周りには見えない様にララも凶悪な笑みを浮かべていた。
そして俺達はギルドに併設されている酒場の席へと座らされた。
「ほら、何日も食ってねぇんだろ?なら先ずかこれ食って冷静になれや。」
そう告げるとモヒカンは暖かいスープとミルクを俺とララに差し出した。
「どうせテメーらは近隣の農村で暮らしてて、今回の戦争と不作のせいで村から追い出されちまったんだろ?なんとこさこの街に辿り着いたが関税で借金もして、食うのも、寝るのもままならなくてここに駆け込んだんだろうよ。ほら、何ぼーっとしてんだ!毒なんてねぇから食え!」
「はい…。ありがとう…ございます。」
「か、かたじけないのじゃ。」
俺とララはスープをスプーンで掬って飲むととても暖かくて、優しい味がした。本当に何日も水のみで暮らしていた俺達はがっつきスープを飲み干す。
「ほれ。これが関税代だ。これで借金返せばテメーも、テメーの妹も奴隷になることはねぇだろうよ。」
そう言ってモヒカンは銅貨3枚をテーブルに置いた。
「受付のマリアちゃんが言った通り魔力がねぇと冒険者にはなれねぇ。けどそれにはしっかりと理由がありやがる。それは魔力がねぇと弱っちい人間の力の限界はすぐに来ちまう。それに魔法じゃねぇと倒せねぇような魔物もいやがる。旅の荷物だって魔力が必要な魔法鞄がなきゃ大荷物になってまともに戦うことすら不可能になっちまうんだ。だから無駄に人の命をうばわねぇように規則を作って管理してるって訳なんだよ。わかったか?」
「「はい…。」」
何このモヒカン。超が何個も付くほど良い人なんですけど。こんな良い人、元いた世界でも見たことないんですけど。ないんですけど!
「だからと言って金がねぇのは事実で明日を生きる糧がねぇってのはかわんねぇだろうが、ギルドもそこまでは冷たくねぇ!多少キツイがF級の依頼や、冒険者のサポートをするポーターになら魔力無しでもなれる。今度はポーターになりてぇとマリアちゃんに聞いてみろ。快くテメーを案内してくれるぜ!」
そう促され再び受付に行くとポーターとしての登録をスムーズに行ってくれて、新入りの冒険者やらポーターが暮らす宿屋やオススメの食事処、雑貨屋や道具屋も教えてくれた。マジ良い人ばかり。
そして俺とララのポーターとしての日々が始まった。俺は薬草採取や、新人冒険者の荷物持ち、土方なのど肉体労働で稼いだ。ララは売り子や内職、家事の手伝いなどをして稼ぎ、日々を楽しく過ごしていた。しかしそんなある日、この楽しい日々が終わりを告げる。
この街のデブ領主がララの美貌に目を付け誘拐したのである。
「君の仕事振りはギルドマスターから聞いている。もし良かったら我が家の専属メイドとして雇われないか?住み込みの部屋と日々の食事は当然として、休日と給与もしっかりと保証しよう。」
とな。まさに子供に美味しいものがあるからという誘い文句と同じである。俺はララを助けねば。俺の大切な仲間をデブ領主の魔の手から救わなくてはいけない。
お前だけに幸せな人生を歩ませてなるものか!
俺はララを誘拐して連れ去った馬車を全速力で追い掛けた。
そして冒頭へ。
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「くっ、あの者はララの兄上であろう?穏便に話せばわかってくれるのではないか?」
「違うのじゃ!彼奴は地獄からの使者じゃ!妾を奈落へ引きづり落とす鬼なのじゃ!」
「むむむ…。ならば私の市民を守る為にも、捕らえる必要があるな!オルガ!彼を捕られよ!」
「はっ!」
馬車に追随していた騎馬が俺に向かって進路を変更してきた。その光景に俺は思わず笑みがこぼれる。
「敵に不足なし!死にたい奴からかかって来い!!」
騎馬は俺を殺す気が無いのか、槍の刃ではなく石突きで俺に攻撃を仕掛けてくる。俺はあまりにも遅いその槍を掴み、馬から騎士を振り落とす。そして騎士の手が槍から離れた瞬間、手に電撃の様な衝撃が走り、槍を手放す。ラグナロク・サガの代償が発動したのである。
すぐに意識を前方から迫る騎馬二騎に切り替え、跳び蹴りで騎士の1人を馬から蹴落とし、その反動でもう一騎の騎馬の後ろに飛び乗る。
「はい。ゲームオーバー。」
デコピンを兜に叩き込み、その衝撃で騎士の脳が揺らされ騎士は気を失った。
そして邪魔者がいなくなった俺は馬車に楽々と追い付いた。
「つーかーまーえたっ!どっせい!!」
馬車を持ち上げ転倒させる。土埃を上げて馬車は馬に引きづられ、すぐに止まった。そして扉が蹴破られるとそこからデブ領主と護衛の騎士を抱えてララが姿を現す。
「ララァ!会いたかったよ!君が誘拐されて僕の心ははち切れんばかりだった!さぁ共に帰ろう!」
「何を白々しい!妾が幸せになるのが妬ましかっただけであろうが!」
「うん。その通り。」
「信志は妾の幸せを願う気持ちは無いのか!?」
「ねぇな!俺を道連れにした駄女神だけが幸せにのうのうと暮らしていけると思うなよ!!」
「ぬぬぬ。ならばこの地でお主との因縁を断ち切る!
迷わず成仏するのじゃ!ホゥワッターッ!」
「笑止!貴様の拳が俺に届くと思うなよ!無駄無駄無駄無駄!!」
俺とララの熾烈な戦いが幕を開ける。そしてそれを見ていた領主が一言呟いた。
「もう、お金あげるんでこの街から出て行ってください。」
……
…
こうして俺達は再び根無し草になった。
「結構入ってるぞ。やったな!ララ!」
「ぐぬぬ!お主さえ居らねば…」
「おい。ブーメラン発言してんじゃねえよ。」
「ギャバン!」
「大人しく魔王と勇者と神と邪神を殺りに行こうぜ。軍資金貯まったんだし。」
「…それもそうじゃな。」
こうして俺達の冒険は始まった。
〜end〜
ここまで読んでくださってありがとうございますm(_ _)m
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また、連載中の『自宅警備員が自宅艦艦長になったようだ』も、読んで頂ければ幸いです!
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今後ともよろしくお願いします!