第2話 唐突にスキルを使ってみた
一応テスト前なので遅くなったと言い訳をしてみたり。
第2話
唐突にスキルを使ってみた
しかし、スキルの発動方法はわかったがイメージするとは具体的にどうすればいいのだろうか。そもそもイメージするにしたって、スキルの効果が分からなければイメージの仕様も無い。
……少し待ってみたが紙切れは光ら無い。本当に、肝心な時に使え無い神だ。しかし、怒っていてもスキルが使えるわけではない。取り敢えず、使い方が分かりそうなものを上げていく。
気功 錬金 付与魔法 それと異能のところに書いてある万能知識
まず、気功を試してみる。昔見たアニメで言っていたように身体の中にある気を回転するようにイメージしてみる。
……まず、身体の中に気があるのかどうかもわからん。当然発動したのかもわからない。
続いて錬金、某漫画でやっていたように手を叩いて剣を創ろうとする。強く叩きすぎて、手がヒリヒリする。別段何も起きない。次。
付与魔法を試してみる。そもそも、魔法ってどうやって使うのだろうか?そんなことを考えたところで身に覚えのない知識が流れてくる。
魔法は、イメージで何か現象を起こすことの総称らしい。そのイメージが、分からないから困っているんだが。
ただ、さっきのスキルの中に総合魔法知識というのが書かれていた。もしかしたらこれがスキルを発動すると言うことなのかも知れない。よくわからないので次に行こう。
最後に異能を確認してみる。そもそも、地球人にとってはスキルも異能も同じような物だと思うのだがどう違うのだろうか。考えたところで答えは出ないので取り敢えず使おうとイメージしてみる。
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万能知識 ?
|検索キーワードを入力して下さい|
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ブォンという重低音とともに視界の中に白いウィンドウが現れる。唐突な出来事に驚くが、頭の中ではこれが俺の異能なのだと理解させられている。
しかし、異能は使おうとするだけで発動するが、スキルはその先までイメージしないと発動しないと言うのはどういう事なのだろうか?。
疑問に感じたところで目の前のウィンドウの存在を思い出す。検索キーワードと書かれているという事は何かを検索できるのだろう、とりあえず加護の欄に載っていた聞き覚えのない悪魔を検索する
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悪魔 アンダガ
インドの神話に登場するシヴァとパ
ールバティーの3番目の息子。暗黒の
闇から生まれ盲目の存在。長期間の
修行により不死身になった存在。
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リンク
アンダガの加護
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何とも適当な説明文といい、画面のレイアウトといい、あのフリー辞書サイトに似ていることだ。この様子だと情報の信憑性も怪しい物だ。
再び紙切れが顔の前に浮上してくる。無駄に光っていて眩しい。払いのけようとして手を振るがギリギリで躱される。本当に鬱陶しい。内容を確認するまではつきまとってきそうなので仕方なく確認する。
どうやら異能が使えたみたいだね
ちなみにその異能の信憑性は
どうやら七割くらいだね
あと
その異能は代償とかは
いらないんだよ
鬱陶しくつきまとってきた割には、大して有用な情報は書かれていない。せいぜいこの異能の代償が無いという事がわかったくらいだ。本当、さっきから使えない紙切れだ。
そう頭の中で貶していると、また書かれている文字が変わっていく。
そんなに言わなくても
いいんじゃないかなー
これでも神様なんだから
忙しいんだよー
ちなみに
さっきスキルの使い方を
説明したけど
スキルっていうのは
基本的に常時発動なんだよー
常時発動といっても
君達は常に何かを
考えてるわけじゃないよねー
スキルもそれと同じで
使えるけど使ってない状態なんだ
書かれている文字が3回も変化する長文が送られてきた。とは言っても、相変わらず要点はつかめてないがスキルがどの様なものかは、何となくわかった気がする。
おそらくスキルは出来る事を表しているのだろう。イメージしやすい様にボールを投げるという動作で解釈しなすと、ボールを投げる為の筋肉の動かし方なんかの知識がスキル。ボールを効率よく投げる能力がスキルレベルなのではないのだろうか。
さっきスキルが発動しなかった事も、これなら納得できる。投げようと思うだけではボールは投げられない様に、スキルを発動させるにはそれを引き出そうとする意思も必要な様だ。
とりあえず、仮説が正しいかを確かめるために何かわかりやすいスキルを使ってみる。と言っても、効果がわかりそうなスキルはさっきの3つと何となく危なそうだったから使ってみていない思考加速とかだろうか。
この中でも錬金と魔法はイメージがさっぱり掴めない。さっきも多少は結果をイメージしたつもりだがスキル自体は発動しなかった。そもそも魔法は呪文や儀式が必要なのかすらわからないしな。錬金も、何か魔法陣の様なものを描いたりするのかもしれない。
その点、気功はおそらくだが儀式や呪文なんてものは当然いらないだろう。もちろん思考加速なんかも。
と言うわけでもう一度気功を試してみることにする。今度はさっきよりもしっかりとイメージを固めて。スキルがあるということは出来ないということは恐らく無いはずなので、まずは自分の気を感じる様に努力をしてみる。
スキルの力なのかは分からないが数分ほどの集中で何かを感じられた気がする。次は気を動かしてみようとしたところで、ふと加護について確認していなかったことを思い出す。
一度、気になりだすと気を動かすための集中力も続かないので、とりあえず確認する事にする。
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アンダガの加護
アンダガによって与えられる加護。
所有しているものが死亡した時2割の
確率で所有者を蘇生する。また、闇
に対する適正が微上昇する。
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リンク
アンダガ
加護
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…うん、強力ではあるが何とも使いにくい効果のようだ。できれば一生発動するような状況にはなりたく無いな。ついでにある程度予想はつくが加護の項目もみておく事にする。
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加護
加護とは基本的にある一定以上の上
位存在が自分より下位の存在に対し
て自分の力を与えること、またはそ
の行為の総称。
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概要▽
起源▽
加護の分類▽
文化別の地位▽
加護の一覧 ▽
主な所有者▽
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さっきまでの検索が少なかったのかこれが異常に多いだけか判断がつか無いが、すごい量の情報が書かれている。このまま異能で遊んでいたいが、そろそろ行動を始め無いと早々に加護が発動する羽目になる。
とりあえず近くに町か水源があるといいのだが周りの森をみても人の手は入っていそうに無い。ただ木々の特徴的にこの辺りは日本とそれほど環境の違いは無いと製薬知識が反応する。
この気候なら山あいを進んでいけば恐らく川を見つける事は出来るだろう。そう考え、俺は山の方向に進んでいった。
変化が無いのでステータスは省略
需要があるなら異能で検索した内容の全文とか使われて無いスキルの効果なんかを活動報告に記載します。