第1話 唐突に異世界に転移していた
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目がさめると俺は森の中にいた。何を言っているんだと思うかもしれないが事実そうなのだからから仕方がない。
まず気が付いたのは来ていた服が変わっていることだ。さっきまでは洋服を着ていたはずなのに、いつの間にか麻でできた昔の旅人のような服になっている。
その癖、さっきまで着ていた洋服よりも着心地がいいとは。解せぬ、さっきまでの服もユニ○ロで買った服なのに。
靴に関してもいつの間にか革靴のようなものに変わっている。昔、何かの式で履いた時はもっと固かったような気がするが、これはまるでスニーカーのように滑らかに動く。
何時もの癖でポケットに手を入れようとしたところで、スマホと、小銭と紙切れが入っていることに気づく。
ひとまず、ポケットの中身を全部地面に出してみる。 スマホ 銀貨三枚 A5位の畳まれた紙切れ
それぞれを確認してみる。まずはスマホ、電源は入る。当然なのかはわからないが電波は来てない。
取り敢えず時間と充電を確認する。まずは時間、8:29 これは特におかしなところはない。続いて充電、残量が無限となってる、解せぬ。
取り敢えず放置して銀貨を確認。うん、銀貨だ、昔のヨーロッパとかで使ってそうな感じのただの?銀貨だ。だいたい一般人が見てもそれ以上のことなんてわからん。放置だ。
最後に折り畳まれた紙切れを確認する。この中で一番怪しいのがこれだ。中を開いて確認する、白紙。念のため裏側も見てみる。やっぱり白紙。当然か。
取り敢えず持ち物の確認は終わった。次に自分の頭が大丈夫かどうかを確認してみる。
まずは自分の名前、谷口 鏡、問題ない。最後の記憶、自宅でネットをしていた、これも問題がない。家族や友人について思い出そうとしてみる。友人が思ったより少ない、悲しくなってくる。でも問題はない。結論、問題はない。いや、この状態にある時点で問題か。
考えていても始まらない、取り敢えずさっき取り出した所持品を全てポケットにかたずける、途中でさっきの紙切れに何か文字が書かれていることに気づく。
神デース
暇だから
送ったよ
頑張ってw
全くふざけた紙切れだ、しかし、他に情報もないので取り敢えず安全第一で行動を起こす。
まずは周囲の状況の確認、森、以上。不自然な点は無いかどうか。鳥の声がする、たまに虫の声も、静かだが無音では無い。近くに動物はいなさそうだ。
「そういや、昔サバゲーをした森もこれくらいの静けさだったか」
最も、たまに車の音が聞こえてきてはいたのだが。
そう呟いた途端に、ポケットの紙切れが光りだした。
「なに⁉︎」
驚いて、紙切れを地面に叩きつける。反応は無い、いや、書かれている文字が変化して行ってる
状況確認は
済んだみたいだね
ここは異世界
それも
よくあるラノベのような世界
当然現実だよー
たのしんでー
追伸
ステータスって叫んでみよう
どうやらここは異世界の様だ、俺としては何らかの方法で眠らされている間にどこか山奥へと送られていると言う可能性を捨てたくはなかったのだが。
しかし、とつぜん光ったり、書かれている文字が変わっていく紙切れなんて俺は見たことが無いし、そんな技術を持った組織が俺を誘拐する利点なんて無いのでここが異世界だと断定することにする。
次に書いてある通りにステータスと叫んでみることにする。自称神の言葉に従うのは癪だがそれ以外にすることも無いから仕方が無い。
「ステータス!!」
しばらく待ってみるがなにも起き無い。どうしようかと考え出したところでメールの着信音が鳴り響く。突然のことで少し驚いたが気にせず確認する。
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from 神@go.heaven
to 谷口 鏡
件名 www
まさか本当に叫ぶなんてねーw
君って実はユーモアがあったり
するのかなー?w
因みに本当のステータスはスマ
ホのアプリで確認できるよーw
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よし、俺の最終目標としてこの自称神を殴ることにしよう。
そう考えたところで引き続き神に書かれた文字が変わっていく。
ひ
ど
い
W
取り敢えず無視して、スマホのアプリを探す。どうやら、わざわざ普段使わないアプリを入れているフォルダに突っ込まれていた。つくづくあの自称神の行動が鬱陶しい。
そんな鬱陶しいだなんて
本当ひどいねー
普通は自分のステータスなんて
そんな簡単には
確認できないんだよー
どうやら、自称神は俺の心まで読める様だ。俺にプライベートは残されているのだろうか。そして、この文字の書き方がすでに鬱陶しい。
これでも神だからねー
心くらいは読めるよー
君のその態度も寛大な心で
許してあげるよw
俺は無心で紙切れを拾い上げ、丸めて遠くに投げ捨てた。が、すぐに俺の顔面に向かって戻ってきやがった。どうやら、この紙切れは呪われている様だ。
仕方が無いのでポケットに突っ込み、アプリを開くことにする。
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name.谷口 鏡
status.
HP70/68+2
MP80/77+3
STR8+2
VIT10+0
DEX9+1
AGI10+6
INT10+10
MND8+7
LUK8+2
▽
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ステータスを確認する。各数値の意味はかろうじてわかるが、比較対象が無いので高いのかどうかもわから無い。それに数字の横についているプラスも気になるところではある。
しかし、一番下で点滅している三角は押せということなのだろうか?。このアプリを用意したのがあの神であるということが不安ではあるのだが、他に反応しそうなところもないので押してみることにする。
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△
異能 万能知識
スキル
気功lv1
int上昇lv1
薬調合lv1
毒調合lv1
生産効果上昇lv1
錬金 lv1
植物採取lv1
生物採取lv1
特殊植物採取lv1
特殊生物採取lv1
製薬知識lv1
毒薬知識lv1
薬学の才lv1
付与魔法lv1
付与魔法技能lv1
付与魔法知識lv1
総合魔法知識lv1
効果範囲増大Ⅴ lv1
一般知識lv1
思考加速lv1
多列思考lv1
加護
悪魔アンダガの加護
???の加護
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まるでゲームの様なステータス画面を見て思う。どれも、俺が日本でしてきたことと全く関係がないということだ。あえて言うなら一般知識ていどは持っていたということくらいか。
疑問に感じたところで、ポケットの紙切れが自己主張をするかの様に光り始める。どうせ、自称神が何か説明しているのだろうが、あまり見たいとは思わない。
無視を決め込もうとしたところで紙切れが勝手に目の前に飛んでくる。仕方がないので確認すると、案の定、妙に間延びした文字で答えが書かれていた。
このスキルは君の潜在意識が
選んだものだよー
そんなことより
僕を無視するなんて
失礼しちゃうねー
プンプン
どうやら、このスキルは俺の潜在意識が選んだものらしい。まあ、見事に補助系の技能に偏っている。
ところで加護のところに書かれている聞いたことのない悪魔がこの自称神なのだろうか?。まあ、性格的には悪魔といっても間違いはないかもしれないが。
僕を悪魔なんかと
一緒にしないでほしいなー
まあ
悪魔が全部悪いわけじゃないけど
アンダガさんなんか
いい人?だしねー
ちなみに僕は
???の方なんだよねー
どうやらこいつは悪魔ではないらしい。まあ、俺にとってはどちらでも変わらないのだが。ともかく、今はスキルについて考えることが第一だ。そもそも、スキルや異能はどうやって発動させるんだ?。こんな風に疑問を感じたところで紙切れの文字が変わっていく、本当に便利だ。
僕を便利な道具みたいに
使わないでほしいなー
まあ
答えてあげるんだけどねー
僕ってやっさしーい
スキルとか異能は
使おうと思えば発動するよー
発動に代償がいるものもあるから
気をつけてねー
この神は、要点だけ伝えるということができないのだろうか?。まあ、スキルの発動方法がわかっただけ良しとするか。
name.谷口 鏡
status
HP68+2
MP77+3
STR8+2
VIT10+0
DEX9+1
AGI10+6
INT10+10
MND8+7
LUK8+2
異能 万能知識
《ワールドノーズ》
スキル
気功lv1
int上昇lv1
薬調合lv1
毒調合lv1
生産効果上昇lv1
錬金 lv1
植物採取lv1
生物採取lv1
特殊植物採取lv1
特殊生物採取lv1
製薬知識lv1
毒薬知識lv1
薬学の才lv1
付与魔法lv1
付与魔法技能lv1
付与魔法知識lv1
総合魔法知識lv1
効果範囲増大Ⅴ lv1
一般知識lv1
思考加速lv1
多列思考lv1
加護
悪魔アンダガの加護
???の加護