詩集を始める…
いつか…すべてを受け入れられますように…
「暗い夜に」
おろそかにしながら過ぎてしまう日々…
なににもならず…なにも変わらない日々…
起きても眠ってもただ過ぎていく日々…
ああ…悔やむ心や、さげすむ意識…
大切にしたい心や、それらの無益なわだかまり…
とおりを過ぎる時の、ツツジの香り…
大切なものを握り潰されてしまうような、切なさ…
苦しみと、哀れみと…自己嫌悪と…
それらの無益な日々と…
遠い遠い…遠い遠い…
途上で僕は、全てを祈る…
何もいらないと…
魂さえも…永遠さえも…
それが…その全ての虚しい世界に…
一つの答えがくるのであれば…
むわっとくるそのツツジの香りと
その切なさと…
星空も見えないその空と…
永遠の檻でただ、生きていくと言うそのものも…
ただただ、虚しいその静けさと…
「瞳と嘘と」
心を覗いても、それを虚しく見て取るだけ…
だから人は心を見なくなって…
いつか心は一人ぼっち…
瞳を閉じれば見えるって…
本当のその扉も忘れてただ、ただ生きていることと、
その欲望と、安住への切望による奴隷たち…
瞳を閉じてもそこには何も無いのかも…
そう思っても、とてもかなしいから、
だから瞳を閉じつづける…
その奥底に何かある気がするから…
外には何も無いと分かっているから…
いつか、永遠に瞳を閉じるのだから…