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亡者の末路【200文字】

作者: あだぞら

 「こ、この金は誰にも渡さん!これさえあれば、私は一生遊んで暮らせるんだ!」

 中年の男は大量の札束を乱暴に抱え込んで、迫ってきた異形に叫んだ。

「誰にも渡さん、か、いいだろう。その言葉、絶対に忘れるなよ」

 異形はそう言って不気味な笑みを浮かべて、去って行った。


 中年の男は今日も虚ろに働く。精神はすり減り、頬は痩け、髪も殆どが抜け落ちた。

 中年の男の家には、誰にも渡せない大量の札束が、今でもそのまま残っている。

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― 新着の感想 ―
[一言] これは怖いですね。 確かにだれにも渡さんって、よく言いますけど、その通りになったら困るんですね。 おもしろい! こういう二百文字、ピリッとしていて気持ちいいです。 ありがとうございました。
2010/07/02 18:40 退会済み
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